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インターン住民日記。

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モテアマスに住むことはオススメしません。でも、住んでみることはオススメします。
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#モテアマス

平和と戦争

モテアマスは今日も平和である。 モテアマスの近況はこの一言に尽きる。 来月はモテアマス最後の月になり、平和の秩序が乱れることは確実のため、今宵の平和を噛み締めながら過ごしたい。 そんな平和なモテアマスとは裏腹に、アーバンジャングルでは非常に熱い戦いが繰り広げられていた。 200万の目標を掲げたクラウドファンディングである。 モテアマスの元生活委員長が凄まじい行動力と熱量を捧げ、その熱量に心を動かされた人は数知れないほど、驚異的であった。 (私も元生活委員長の熱量に動

ナナナナ祭の本気

「7月のこの2日間空いてる!?空いてるなら来なよ!」 主任から相変わらずのノリで呼ばれた渋谷100番地のナナナナ祭のスタッフ人員。 100番地には個人的に興味があったので、素直に二つ返事で参加をしたものの、何をやるのかさっぱり分からないまま出店当日に100番地へ出向く。 様々なブースが渋谷の川沿いに並んでいる中で 「マ!?インドフルネス」 と掲げているブースだけ非常に浮いている。 異常にうるさい猿のシンバル。 無駄に精度の良い声まねサボテン。 何を言っているのか分

モテアマスの変転

最近のモテアマスはとても静かだ。 引っ越した人、海外に行った人、名も無き新シェアハウスに移った人、、、 5月末にモテアマスを卒業する人たちが多くいて、閑散としている。 金曜の夜に始まるどんちゃん騒ぎ。 次の日のリビングには散乱している缶ビール。 冷蔵庫には誰が買ったのかも賞味期限も分からない食材。 ソファにはいつも誰かが寝そべっている。 「懐かしい。」 (かつての栄光をみるような目で、あの日々のことを思い出す。。。) ということは全くないが、ほんの少しは懐かしいと

異彩な4人の話。(短編集)

第一章 とある21時のインターン会議。 毎週定例で行われている(はず)なのだが、一度も決められた日時に始まったことがないインターン会議。 今回も安定に会議場所として、焼き肉屋さんの安安に呼び出された。 席に行くと、5人ほどがすでに集まり、お酒がかなり入っている状態である。 (これはもう絶対に会議はできないだろうな。) と思っていたのも束の間、主任がテキパキと元料理人のボーイを操り、真面目な3人でのインターン会議の席と早変わり。さらにはその間に隣の席でお肉を焼いてお

とある深夜の戦い

とある日の深夜11:30。 勉強部屋にてパソコンを広げようとした。 そのとき、 「なんかラーメン行きたくない?」 「ラーメン食べないと寝れないわー」 男3人の勉強部屋でのしょーもない会話が始まる。 「よし行こう。」 となぜか私のほうにも言われ連れ出される。 深夜0時。 超こてこて豚骨ラーメンを無言で食べる。 とにかく無心で食べる。何も考えていけない。 深夜に脂を食べていることなど、絶対に考えてはならない。 ものの数十分で食べ終える。 「なんか足りない。」

第一回同窓会

2024年5月12日(日)18時。モテアマスで初の同窓会が行われた。 まず、同窓会が行われた経緯としては、モテアマスを舞台とした映画の製作費を募るクラウドファンディングのリターンとしてのイベントである。 (かなり面白そうなので期待大の映画。) クラウドファンディングのリターンなのだから、さぞかし同窓会らしいイベントになるのだろうと思っていたのも束の間、さすがはモテアマス。 焼き肉つきの飲み会であった。 予想を全く裏切らないほどの展開。 まず、18時の開始の時点でク

住民が導くどこでもドア

住民とそれぞれ話しているだけで1日が過ぎていた日がある。 何も予定を入れず、自分の作業をしようかとモテアマスの勉強部屋にいたら、ふらっと色んな人が入ってきて、なんとなく雑談が始まり、仕事の話になり、歴史の話になり、人生相談になり、気付いたら数時間が経過していた。 寝ているときと食べているとき以外ほとんど誰かと話していた。 大勢で。ではなく、一対一で。 何かしながらの会話。ではなく、かなりがっつりと。 自分の予定していた作業が全く進まなかったことにも驚いたが、 それ以上

モテアマスが生んだ奇跡

どの部屋も清潔感のまったくないモテアマスのシェアハウスだが、 (第1回の記事参照。) それでも落ち着く場所ができた。 それは、勉強部屋である。 特に深夜の1時~4時までの間。 完全に昼夜逆転生活を送っている私にとっては、まさにゴールデンタイムなのだ。 (但し、金曜日及び何かしらのイベント日は除く。) 金曜日にどんなに酔っていても勉強部屋にだけは浸食しないでもらいたい。 この時間の勉強部屋は、人がいなくて、静かで、心なしか空気が良い。 とにかく作業に集中できる。 ゆ

聖人が住むシェアハウス

モテアマスに住み始めて約半月が経過。 慣れたかと言われれば、慣れない。 住めるかと聞かれれば、住めない。とまだ答えるだろう。 しかし、毎日奇想天外な発見があるのが面白くなってきてしまっている。 そのひとつとして、モテアマスには何人か聖人が住んでいる。という発見がある。 聖人とは、一切の見返りを求めない人のことである。 例えば、 モテアマスの冷蔵庫は無秩序だ。共用の冷蔵庫に入れたとたん、”フリー”の食材となる。名前を書いても関係ないらしい。だから、冷蔵庫に入っている食

「こんなクラファンはイヤだ」in高円寺

「こんなクラファンはイヤだ。0円クラファンを救え」初参加レポート。 開催前日の夜、「明日ヒマだったらおいでよ。串カツ奢ってあげるから」とほぼ串カツ目当てで参加した。(食べ物にはめっぽう弱い。) というのも半分冗談で、クラファンにも興味があったので、どんな凄い情報が聞けるのだろうとワクワクして、今回の開催場所である高円寺の立ち呑み屋「GANG」へ。 参加した結論。 飲み会であった。 以上。 簡潔に表せばそうなる。簡単にいえば。 ただし、もう少し付け足すとしたら、

清潔感と天秤で釣り合うもの

モテアマスに住むことは、オススメしない。 特に女子。絶対にやめたほうがいい。 これだけは最初に言っておく。 モテアマスに住んでから1週間、(休日は実家に帰ったので5日間) 掃除したい欲、物をとにかく捨てたい欲に駆られ続けている。 ガラクタばかりのリビング。 いつからあるのか分からない冷蔵庫の中の調味料。 私が与えられたドミトリー部屋に置いてある誰かの私物。 どこかの隙間に物を落とすと、必ず埃も一緒についてくる。 便座のふたをあけると、茶色い物体が便器にこびりついている