読書記録36 12月に読んだ本【12冊+2冊】
こんにちは、だるまです。12月、師走、大忙し。
読んだ本
1.『料理と利他』(2020)土井善晴・中島岳志
藍色の表紙が印象的で、11月本屋さんで何度も見かけた本。
料理人・土井善晴さんと、政治哲学者・中島岳志さんによるミシマ社の企画のオンライン対談。ミシマ社らしすぎる内容です。
ていねいに、自然の声を聴いて、料理したくなりました。
2.『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』(2020)島本理生
先月『君が降る日』を読んで初めて知った作家。恋愛小説読みたくなった時に良い、さわやかな後味の本でした。
好きな人が大きな病気を抱えていても、幸せそうな主人公は気持ちの良い人だと思いました。
3.『急に具合が悪くなる』(2019)宮野真生子・磯野真穂
蔦屋書店コンシェルジュの選書の中の一冊。往復書簡に興味があったので。人の手紙を読むというのは、本の形であってもなんだかドキドキします。
4.『内田百閒随筆集』(2021)平山三郎編
1981年に刊行された『現代の随想2 内田百閒集』を改題したもの。ずいぶんきれいな本だと思ったら今年発売されたものでした。
森見登美彦が愛読しているということで読んでみたのですが、確かに、随筆秀逸でした。森見登美彦が好きな人なら大抵好きになると思われます。
5.『なにごともなく、晴天。』(2013)吉田篤弘
蔦屋書店コンシェルジュのおすすめ本。装丁を自身の会社で行っており、変形サイズや、字の読みやすさなど細部へのこだわりを感じます。
10枚ずつの連載をまとめていて、それぞれのタイトルを動詞(食べる。知る。など)にするセンスが素敵だなと思いました。心がすんっと澄む物語です。
6.『御冗談でしょう、ファインマンさん(上)』(2000)P.R.ファインマン
先月、森見登美彦がおすすめしていて、偶然本屋さんで見つけたので購入しました。物理学者のファインマンさんの賢さがほとばしるエピソードが満載です。マンハッタン計画に携わり、原爆開発を行っていた部分も明るく語られていたので複雑な心境でしたが、全体を通して気持ちのいい人物だと思いました。
7.『人を動かす』(2016)D・カーネギー
『道は開ける』は挫折して、今作は読めました。文庫版。
自分に関心を持ってくれる人に関心を抱く、は確かにそうだなと。人間は自分の話をしたいものです。しかし、最近の『会って、話すこと。-自分のことはしゃべらない。相手のことも聞き出さない。-』という本はまた違う提案をしているので、気になります。
8.『フランス人は10着しか服を持たない』(2014)ジェニファー・L・スコット
毎朝洋服が決まらなすぎてイライラしていたので、ちょっと前話題の本を読みました。服だけでなくパリのライフスタイルを知れてなかなか面白かったです。
9.『金曜日の本』(2017)吉田篤弘
10.『図解 パブリックスペースのつくり方』(2021)忽那祐樹
11.『ライティングの哲学』(2021)千葉雅也・山内朋樹・読書猿・瀬下翔太
あらゐけいいちさんの表紙で、マンガ『日常』を思い出しずっと気になっていた本。
12.『潤一』(2006)井上荒野
三浦しをんの書評で気になった本。主人公「潤一」があまりにも???な男で、読み終わっても頭に???が浮かぶばかりでした。自分は本心100%で話しているけど、相手は虚構を含んでいるかもしれないと人間不信になりそうです。そもそも本心ってなんだ?
買った本
『アーバニスト 魅力ある都市の創生者たち』中島直人
『東京人』2007年10月号
#土井善晴
#中島岳志
#島本理生
#宮野真生子
#磯野真穂
#内田百閒
#吉田篤弘
#ファインマン
#カーネギー
#フランス
#空間
#ライティングの哲学
#千葉雅也
#井上荒野
#中島直人
#東京人
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?