📘ミニマリストもひれ伏すシンプルさ。川上屋の栗きんとん
(約500文字)
栗への愛がとまりません。
この時期だけですから、余計にね。
岐阜県、中津川の栗きんとんを頂きました。
桃鉄の物件にもある、アレです。
ふろしきのように、薄紙に包まれた上品な佇まいもさることながら、
私が一番心を打たれたのは、
原材料のシンプルさ。
「栗(国産)、砂糖/トレハロース」
そして消費期限の短さ。2日。
あぁ、超加工食品であふれる浮世において、
こんなにもシンプルなお菓子に出逢えることがあるんだろうか?
川上屋さんのストイックさと潔さに、頭が下がるばかりです。
茶巾絞りで、栗の形になっていて可愛らしい。
ゆっくりと頬張ると、口の中に広がる小さい秋〜♪
しっとりとした中に、少し粒が残っていてリズムを感じます。
こちらはもう少し日持ちする「嬉しの栗」
蜜漬けにした大きな丸ごとひとつの栗を、先程の栗きんとんのような衣で包んだもの。
栗の実に歯を入れた瞬間、ほろほろほろっと崩壊しました。
嬉しさのあまり、崩れ落ちたかけらを、
まるで栗拾いをするかのように、指でそっとつまんで口に運ぶ。
栗そのものの風味を、じっくり味わいました。
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