「出せない私」が本当に見るべきだったのは 表現アートセラピー①
「ワンダーチャイルド」と言う言葉を聞いたことがあるだろうか。
私たちの本来の姿であり、ワクワクした想像的な心のこと。
まだ出会った事のない、私の中にいる子。
本当にいるのなら、一度は出会ってみたいと思っていた。
そんなある日、時は突然やってきた。
表現アートセラピーを提供されている「アトリエYS」で、ワンダーチャイルドのワークショップが行われるのだ。
テーマは「アリスインワンダーランド」。
不思議の国のアリスの世界からワンダーチャイルドを導く。
タイミング的に今なのか。
迷いながらも参加することにした。
ワークショップ初日。
シェアからスタートし、まず取り組んだのは
「幼い頃に想像したこと」を描くこと。
私は幼い頃、歌って踊ることが大好きな子供だった。よく想像していたのは、物語の主役になり自分の世界に没頭すること。
音楽に振りを付け踊る。今思うとこの最初の絵が、私の望みの象徴のように思う。
夜は皆で花火を観に行った。
こんなに間近で観たのは初めてだった。
「わ〜!!」いつまでも声を上げる。
打ち上がり散るその全てが美しい。
光の世界へどんどん惹き込まれていく。
ふと、昨日までオフィス街で働いていたのを思い出す。現実と不思議の間で変な感じ。
私はもうアリスの世界へ足を踏み入れていた。
2日目
自分の内なる光を見るのが怖い自分に出会う。
私は前に出るのことに恐れを持っている。
少しずつ自分の表現を表に出してきたつもりだがどうしても今一歩進まない。
本来出したい自分が出せないのだ。
自分の中に光が生まれても嘘に感じる。
こんなのは偽物と、私は私を信じない。
私の黒歴史を絵に描いた時、
幼少期母に受け取ってもらえなかった絵ばかり描いた。
私が本当に大事なものを、大事な人に無視され、受け取ってもらえなかったこと。
幼い頃から積み重ねてきたこの経験が、私の中の深い痛みとなり、今本当を出せない理由としてあることが分かった。
また交流分析•PACのワークで私の中で起きていることを見ていったが、
アダルトが対処しない・分かりたくない姿勢で、見せかけの関わり方をしていた。
まるであの時の「母」そのものだ。
聞いているようで聞いていない
関わっているようで関わっていない
受け止めないし助けもしない
納得感とショックを受けた。
何度自分を見つめても出会うのは「親」。私はまだ、ここに留まり続けている。
続く
自分を生きてアートとする
スタイルメイカー・安堂むう