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良いもの作れば見つけてもらえるなんておとぎ話なんだよ

私の進路は「ロケットとかでっかいものが作りたい」なんて軽い気持ちで機械工学科へ決めました。「宇宙工学」「ロケット」「衛星」なんな夢みたいなものが”作りたくて”その学科を選んだし、宇宙ロケット部なんてサークルにも入り、宇宙一色な大学生をしていました。

最初から進路は「宇宙工学」に絞っていたから、それができる大学を調べに調べまくっていました。そうして何とか見つけた大学。そして入学してから知った宇宙ロケット部。入部前から私は「こんなすっごいことをしているのに、どうしていくら調べても出てこないんだろう。もったいない」と思っていました。

“作る”ために宇宙ロケット部に入部したのに、1年生の秋にして「こんなすごいこと知られてないなんでもったいない!広報やりたい!」とものづくりと後方の両立の道に進みました。もともとInstagramでインフルエンサーみたいなことをしていたので要領はわかる。Instagramに手を付け、SNSは一時的でも全アカウント担当したり、Webサイトも少しだけ手を付けたりしました。本当はもっとやりたかったけれど、さすがにキャパが足りなかった。

ここまでSNSや認知させることに私が勝手に熱意をもって取り組んでいたのは、広めないと知ってもらえないから。教授をはじめ、部員もこんなに頑張っているのに、学生という身分でロケット飛ばすなんて考えられないよう名ことなのに、それを知っている人が少なすぎる。知っている人が多ければ、助けてもらえる可能性も増える。協賛企業も現れるかもしれない。何気ない日常に「学生が頑張っているから」と日々の活動を楽しく見て、応援してくる人がいるかもしれない。

そんないろんな可能性を秘めているのに、何も伝えないならないのと同じ。
それが私にとっては悔しくて、もったいなくて、でも頑張る姿を知ってほしいから、たくさん調べて考えて、当時の自分の力量と時間のキャパ的に最大限に頑張ったと思っています。


そして私の今の仕事。
Webのコンサル会社で、主な仕事は自社ECサイトの売り上げアップのお手伝いをすることです。相談にやってくる・今取引させていただいている企業さんは、いいものを作っているけれど「知ってもらう方法やファンになってもらう方法がわからない」人たちです。いいものを作っている。それは先輩の話や実際にお客さんとお話してもつくづく感じます。

だからWebに強い私の会社で「ファンを作る」ことに取り組んだり、「知ってもらえるような取り組み」をその企業さんと一緒に行っているのです。

私はこのWeb業界に入ってまだ2か月ですが、「ECサイトを作れば売れる」と思っているような人がいると感じています。実店舗もお店を出すだけじゃうれないですよね?オープンのお知らせ、オープニングセール、今時ならSNS、広告、チラシ…様々な方法でお知らせして、認知してもらってからのスタート。ただ売っていても買ってもらえない。だからセールやキャンペーンや、ファンになってもらうためにポイント会員なんてものもあるのです。

WebのECサイトも同じ。あるだけじゃ売れない。
そしていいものを作るだけでも、知ってもらえないのです。

ものづくりをする人が、いくらいいもの作っても、作るだけじゃダメなんです。それが私は大学4年間で良く分かった。そして私は最大限知ってもらえるように取り組んだけれど、望むような結果が得られなかった。それが悔しいから、今の仕事を選んだのだと思います。

いいもを作れること、羨ましいなと思います。たぶん私は自分から何かを生み出すことは難しい。でも作ってえばっているのは違う。どんなに素晴らしいものも、知ってもらえなければないのと同じ。できないのなら、できる人を頼って、どんどん素晴らしいものが世に出てくると良いなと思うのです。

だって「なんだかなぁ」ってものも、何度も目にして、惹かれるような売り方されていれば思わず買ってしまうでしょ。見てしまうでしょ。

魅せ方、売り方、広め方。

それが結局、社会の仕組みとして必要なことなのかもしれないと思う今日この頃。

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葵月みず
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