大丈夫?
そう聞かれた時、決まって私の返答は
「大丈夫だよ〜」
いかにも、大丈夫です。間に合ってます。みたいに語尾はのんびりを感じさせる“〜”を付けるようにしている。
でも私が大丈夫な時なんて一度もない。常に何かに追われていて、一生懸命で、自分のことも相手やチームのことも抱えていっぱいいっぱいがデフォルト。
が、何が大丈夫で何が大丈夫じゃないのか、自分でも分からないのも常である。さらに、どこまで自分の責任で、どこからなら頼って良いのかの線引きも分からない。それに不安を感じながら任せるくらいなら、全部自分でやってしまった方が気持ち的に楽すぎる。だから全部自分でやろうと抱える。そうして大丈夫じゃなくなっていく。
でも?だから?
いつも表面を取り繕って「大丈夫だよ〜」と返す。内心は決して大丈夫ではない。
逆に私が「大丈夫?」と聞く時。
なるべく“大丈夫”という言葉は避ける。
なぜなら、大丈夫じゃないのに「大丈夫」という人が居るから(ここに)。
「大丈夫?」と聞いて「大丈夫」と返す人は、こちらから聞く前に助けてのSOSサインをくれる。だからそもそも「大丈夫?」なんて聞く必要は無いのだ。
だからなるべく、“大丈夫”は避けて聞く。
私ならこうする。
「どうしたの?」
…
「え?何も無い?なんか困ってそうな気がしたから…」
こう聞くと「大丈夫?」と聞くよりもずっと話してくれる。
私の心理的にも「大丈夫」と答える人は頼るのが苦手なんだと思う。相手に迷惑じゃないかな?忙しそうだな。困らせないかな?そんないろんな不安から、頼ることを諦めてしまっているような気がするんだ。
だから、こちらから聞き出すような問い方にすることで“頼る”から“聞かれたことに答える”とハードルを下げることによって、話しやすくなっているような気がする。
言葉によって救われることもあれば、殺されかれることもある。言葉の伝え方や受け取り方は十人十色で、ニュアンスまで伝えるとなるとかなり難しい。
でも言葉はどこまでいっても一番シンプルで簡単なコミュニケーションツールだと思う。
だから、伝える方法を考えて工夫することを私は諦めたくない。
“大丈夫”以外にも、気をつけたい言葉はたくさんあるよね。