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くそったれの世界

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過去にパニック障害とうつ病を併発し、7年間苦しみました。原因となった家族関係や、そのときの経験など、少しずつ書いていこうと思います。
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#父

彷徨う言葉

彷徨う言葉

「お父さん」
ときどきふと思い出しては、その言葉を声に出して言ってみる。

すると私の発したその「お父さん」という言葉は、ふわふわと当て所なく宙を彷徨い、終いにはスーッとどこかへ消え去ってしまうのだった。

いつもこうだ。

何が言いたいかというと、私のなかで「お父さん」という言葉は、実感を伴わない、とてもふわふわとした中身のない言葉なのである、ということだ。

「お父さん」と実際に会ったのは小学

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夢にあらわれる父。そしていま安心な場所へ。

夢にあらわれる父。そしていま安心な場所へ。

私が9才のとき、両親は別居を始めた。
別居することを知ったときは、本当に心の底から嬉しくて、正直これまで母にしてもらったことの中で1番嬉しかったんじゃないかと思うくらい。そのくらい私にとっては大きな出来事だった。

離れて暮らし始めてからしばらくは、まだ家が同じ町内にあり、そして相変わらず勉強はしなければならなかったため、ほぼ毎日父の家に通い勉強を教わっていた。しかしそれもふとした事がきっかけで行

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死際

死際

父について語ることは容易ではない。あまりに思うことがありすぎる。

普段の生活のなかで父のことを思い出すことはほぼないが、ふとした瞬間に思い出したときの、あの苦々しいような重苦しいような、そんな気持ちはたぶん一生消えないのだろう。

私が9歳のとき両親は別居。10歳のとき離婚。父と最後に面と向かって会ったのは12歳。その後、19歳のときに一度電話で話すも、そこからは一切連絡を取ることもなく、私が2

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