趣味で小説や詩書いたり、写真撮ったりしてる木瓜と言います! テーマは人が心に抱える痛み。 それを拾い上げて、切なくも綺麗に愛でて行けるような作品を目指しております。 基本的には、小説はエブリスタで挙げてますが、ここでもちょっと挙げたり、後は好きな本の事とかかけていけたりしたらいいなって思ってます! とりあえずは、撮った中でもお気に入りの写真達を自己紹介代わりに一枚。 プロフにも使っていますが、ほぼ衝動的に、小田原から熱海まで、夜通し一人で歩いた時に、熱海で撮った朝焼けの写真に
皆さん、お久しぶりです。 木瓜です。 今回は、夏らしい詩を一つ、挙げていきたいと思います。 風邪をひくと、人恋しくなる。 いや、人恋しくなるから、風邪をひいているのか。 熱にうなされて、思考はままならない。 この火照りも、風邪によるものか、恋しさによるものかは分からない。 けれど、正しくも、綺麗でもないから。 やっぱり、風邪だ。 夏風邪なんだよ そんな想いを書いた、『夏風邪』是非一読下さい。
こんばんは。 久しぶりの投稿ですが、アプリ内のコンテスト用に書いた過程で出来た歌詞を投稿します。 使ったワードのせいで、十五の夜っぽくなってる…? でも、大丈夫だよね。 ちょっと似ちゃっただけだもん。 雨に知る 「暑いよね」 帰り、一人待ってたバス停で あなたが私に声をかけた 名前も知らない、あなたの横顔に 興味が、少し芽を出した 初夏の昼下がり 廊下ですれ違う そのまま通り過ぎてった、あなた 別に、大した事ではな
こんばんは。 木瓜です。 私事ですが、最近流浪の月という小説を読んでいます。 まだ前半までですが、繊細な心理描写と相関図がとても魅力的な作品ですね。 自分の好みに刺さる、という事もあり、以前書いた春雪に関する詩と相俟って、創作意欲が刺激されます。 今回投稿するのは、その流浪の月という作品と、自身が書いた春雪に関する詩に刺激を受けながら書いた作品の導入部分となります。 現在、鋭意制作中の作品となります。 以下、『春雪が赤を濯ぐ』のプロローグとなります。 プロローグ
春の陽気に心踊る日々でありましたが、気温が落ち込み、今日は雪まで降る始末。 春雪、という事で、思い付きの詩をここに描き殴ります。 ここに更に付け足していくかも 春 あなたを愛して、芽吹いた赤が 私の白い、冬を溶かした 春 あなたを愛して、流した赤を 雪の白さが、そっと濯いだ
皆さん、こんばんは。 木瓜です。 今回は、自作詞『額紫陽花』を短編用に書き下ろした作品をご紹介させて頂きます。 以下、本文になります。 『それは、きっと五月雨のせい』 季節は、夏の入り口とも言える、六月。 梅雨真っ只中のせいか、ここ最近は、雨に濡れる事が多い。 五月雨 この時期に降る雨の、多量に緑を孕んだ香りと、 いつも立ち寄る公園の近くから流れてくる、海の香りが混ざって、私の心は、何処か少し、馬鹿になる。 だから、きっと
欲して止まないものがある けれど 渇望は、執着を生み 執着は、幸福を遠ざけた その裏で、貴方たちは どうでもいいって言いながら それを手にして、幸せになった 無くても生きて行けるなら 貴方たちには、無用の長物 一番大事に愛でるから どうでもいいなら、その手のものを 私たちに、寄越してよ
朝は嫌い 昼も嫌い 夕焼けは 生きる事に疲れた時程染みて、 そんな時、少しの事にも涙脆くなって、逆に夜が、怖くなる。 それはきっと、 夕日が染みて、過敏になった心が、夜の孤独を、感じ取ってしまうから。 人との関係に疲れた時、 星降る夜空を、恋しく思う。 そんな時、茜色に焼ける夕日は、 私の心には、眩しく映って、何だかとても、落ち着かない。 それはきっと、 夕日の強い赤よりも、 夜の静かな黒の方が、 荒んだ心を癒してくれるから。 だから、私は 夕
バッドエンドを、愛してる 例え、ハッピーエンド何てものがなくても 人が、海辺の夕焼けを見た時 人が、生命の誕生の瞬間を見た時 人が、咲き乱れる桜の花を見た時 思わず、声を漏らし、涙してしまうような そんな、美しくて、綺麗な バッドエンドを、愛してる
一応、歌詞として書いた詩をここで。 額紫陽花 五月雨 海と緑の香りが混ざって 心が少し、馬鹿になる 「雨、ですね」 そう言って、君は 残った花火を見せて、笑った それがとても可笑しくて 僕も笑って、火を着ける 海辺の公園、僕ら二人 外は、雨が降っている 夜半(よわ)に競った線香花火 強く弾ける輝きは 掴んでいったら消えそうな 君の存在鮮やかにした 紫陽花 綺麗な色が、移り変わって 青色だけじゃ物足りない 「花火が
自分の書いた物語、映像として見れたらって、物書きなら一度は思うはず…。 自分に脚本書ける才能、またはそういう知り合いがいたらなぁ…
こんばんは。 今回は、卒業をテーマに書いた短編小説をご紹介させて頂きます。 興味持って頂けた方は、 https://estar.jp/users/563129361 こちらに作品色々あるので、訪問して頂けるとありがたいです。 以下、作品のあらすじと、本編になります。 卒業式。 それは、かつての自分に別れを告げ、 蒼き空へと羽ばたく、旅立ちの日。 そして、新たな空で、新たな翼を育みながら、 人は何度も、その卒業の日を迎えるのです。 彼らの旅は、始まったばかり。 卒業
こんばんは。 今回も、自作小説「薊」の一部を、ご紹介させて下さい。 今回は、作中の「淡い、青が散った」という章の一部からになります。 シーンは、茉莉の足取りを追うくろかが、海辺にある、開発途中で打ち捨てられた廃都市で、今尚営業を続ける花屋で話を聞き、最後に、廃ビルの空中庭園を訪れる所になります。 切なさと儚さと美しさを描いた、「淡い、青が散った」の一部を、どうかご覧下さい。 薊、本編はこちらから https://estar.jp/novels/25929028 以下、本文
こんばんは。 今回、ご紹介するのは、以前と同様、自作小説「莇」の一部、慟哭は深紅色の空に刺さって、という章になります。 生きたい、そんな当たり前の事を叫ぶ少女の姿を、空中庭園を舞台に描いております。 以下、本文になります。 慟哭は深紅色の空に刺さって 所々硝子の欠けた、テンパードアをゆっくりと押し開ける。 幸い、扉に鍵はかかっていなかった。 ここを訪れるのは、随分と久しぶりだった。 小学校を卒業するときに訪れて以来だから、一年ぶりぐらいだろうか。 この廃ビルも、
こんばんは。 今回も、自作小説「薊」の一部を紹介させて頂きたいと思います。 今回は、「少女は白い菫に夢を見る」という章の最後の部分から。 少女、あざみが、クラブ『ジギタリス』から帰宅し、夜、家で一人、死生観の狭間で揺れるシーンとなっております。 気になって頂けたら、是非こちらで読んでみて下さい! https://estar.jp/novels/25929028 以下、本文となります。 ジギタリスからの帰り道、街中のフラワーショップで、偶然見かけて購入した一輪の白い菫
こんばんは。 今回、ご紹介させて頂く自作小説は、他サイトで掲載済みですが、「エンジェルタイム」という短編になります。 こちらは、愛猫と過ごす最後の時間、「エンジェルタイム」をテーマにした作品となっており、切なくも温かい仕上がりになっています。 前回挙げたエンジェルナンバーとは、一応連なる部分もあります。 以下、本文になります エンジェルタイム 「……ふぅ」 小さくため息を吐くと、私は手を止め、万年筆を机に置く。 窓からは、暖かな日差しが差し込み、春の静かな訪れに、