「全国最中図鑑」45 くじらもなか(宮城県仙台市)
太古の昔より世界の大海を守ってきたといわれるクジラ。そのクジラを食することに関しては、近年各国で物議を醸している。昔から伝統的に大事なタンパク源として食べてきた日本と、反捕鯨運動が活発な欧米諸国等では、大きく考えが食い違っていて、なかなかお互いに理解し合うことは難しいようだ。
さてそのクジラ漁、日本では既に縄文時代からあったそうだが、長い間その活動は西日本沿岸に限られていた。本格的に三陸近海で行われるようになったのは日露戦争以後で、その後急速に発展し、やがて金華山沖は日本近海の三大捕鯨場のひとつとなり、牡鹿町や石巻は「クジラの街」と呼ばれるほどになった。
そんな地元の最盛期の思い出を残したいという思いから考案されたのが「くじらもなか」。沖合いを元気に泳ぐクジラをイメージしていて、フォルムはころんと丸くてキュートで、なかなか愛らしい。
世界の七つの海を回遊するクジラにちなんで、あずき、ごま、抹茶、仙台みそ、青のり、コーヒー、ワインの7種類の味のあんが入っている。
「全国最中図鑑」をまとめて読みたい方はこちら↓