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エッセイ

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自分の身に降りかかったこと、日々生きてて思うこと、楽しいこと、感じること、世界の流れに身を投じて思ったことをここに。 少しの時間、私のたわごとにお付き合いください。 ※番号は…
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#エッセイ

文字

最近、言葉が浮かんでこなくなった。 仕事を辞めて、家族と過ごすようになり、 つくづく恵まれていると感じるこの頃である。 自分にとってこのnoteに投稿してきた、文字はなんだったんだろうか。 気持ちを文章化することは、整理整頓を担っていたと思う。 自分のしんどい気持ち、どうしようも変え難い状況。 不安を文字に起こしていたからこそ、今文字が書けないのである。 消えていく不安や問題を手繰り寄せて、 無理やり文字を書き出すのも、 理に反している。 文字はどこへ行っ

98:嗚呼、忌まわしき日記よ

どうも私はこの類の書き物、 「日記」が続かない。 仕事を辞めて一週間。会社に入ってから使う予定だった、メモ帳を代わりに、日記を書くことにした。 自慢ではないが、私はこの日記を続けられた試しがない。 今までで3回も失敗している。 1回目は専用の日記帳。 連絡帳をよく忘れる子供だった私に、追加でもう一個デイリーをつけるのはしんどかった。二日かいて引き出しの奥に。 2回目は手帳。 結局書くことがない部分にせっかくだから日記を書いてみようと試みた。しかし、あまり見ないそ

97:葉桜

こんにちは、久しぶりにエッセイを描こうと思います。 突然ですが、私は千葉のとある田舎町出身です。 今は都合でここに帰ってきています。 ゆったりとした時間経過、自然に囲まれまくっているこの町に戻り、 ただただ懐かしい気持ちを感じております。 最近は、毎朝散歩をするのですが、 その道すがら、少し花びらが散った、 いわゆる葉桜を見つけました。 ピンク色の花びらが少し落ち、 黄緑色の葉っぱが映えだし、 蛇苺の色をした花弁が、少ししぼみ出していました。 葉桜を見ると、私はいつも

94:SFノウズ

大きな追憶の渦に飛び込む。 機械生命体を二体携えて。 図書館の古文が並ぶ 列の突き当たりの 本棚に突き進む。 体の形のまま本が押し出され、 奥の世界へ。 そこはパラレルワールド。 みんな空が飛べて、少し赤い世界。 ずっと夕焼けのような世界を、 なにかの使命を持って飛び回る。 きっと向こうにも事情があるんだろう。 変な夢を見た。

92:裏道

文綴る 伝う涙と雪化粧 ひとえ幸せ 文と知るらん 意味もなく、悲しくなるのだ、 彼女を見ていると悲しくなる 涙が出るのだ 切ない気持ちをどうしたらいいのだろうか 生きていくことは苦しいこと 1人で生きていくことが、 この無限地獄を進む強力な指針であると思っていた。 なんで彼女はここまで優しいのだろうか。

89:この世は年寄りが多すぎる

この世は年寄りが多すぎる。 年寄りが多いということは、様々な人生観を享受してくれるとも思えるが、 どうしようもない年寄りもいるもんだ。 電車のドアを蹴飛ばすおばあさんに、 ワンカップを投げつけるおじいさん。 昔話じゃ性格破綻で話にならん。 今はもしかしたら仙人のように、 長生きした人生訓を話してくれる人も少ないのかもしれない。それか多すぎて見つけられないのかもしれない。 「お年寄りは敬わなければいけないよ。」 「お年寄りを大切にしなさい。」 お年寄りの数が子供の数を

87:プロパガンダ

キーボードから放たれた一文字が誰かを苦しめる フリックしたその言葉が誰かを救っていく 誰も意図はしてない、印象操作は偶発的。 だからタチが悪い。 もう二度と左右されたくなくても、 言葉は軽々しく現れる。 僕達は私たちは逃げ惑うしかないのか。 素人のプロパガンダに加担していいのか。 吐き出す言葉は人を作る。

81:記憶の壁

記憶を整理する。 進むといつか、壁にあたる。 エッセイ、自分の考えを膨らませて書くとき、 過去を振り返ると同時に、大きな壁にぶつかる。 自分史を探す、思い出を膨らませて、 そのストーリーの根源を探すとき、 全く進めない記憶の壁のようなものが存在する。 多かれ少なかれ、その壁は、 過去のトラウマ、恐ろしい感情で形成されたブロックだ。 中々進めない。 誰かに傷つけられたこと、 自分を傷つけたこと、 その憎悪と悲しみが僕をとどまらせる。 整合性を保ったまま

80:当たり前

当たり前。 僕はこの言葉によく苦しめられてきた。 「しっかりしていて当たり前。」 「モテなくて当たり前。」 「頭が良くて当たり前。」 他人から言われたこと、自分で自分に暗示したこと。 それは、気付かぬうちに僕を追い詰めていた。 他人が決めた自分になるために、 自分自身に暗示してきた。 積み重なった当たり前は、 僕をがんじがらめにさせた。 僕は気づくことも今までできなかった。 休日、僕はいつも動けなかった。 「休日勉強していて当たり前。」 「街中で見

77:お葬式

他人の訃報を聞いた時ほど、 自分の生を感じざるを得ない。 お葬式もお別れの会も、極論生きてる人のためのものだ。 生きる人たちのエゴによって執り行われる。 粛々した気持ちと共に、 自分の余生を案じる人。 次は自分と考える人。 しめしめまだまだ生きられるぞと思う人。 亡骸を見て、生きてるという実感に咽ぶ人。 と、同時に お葬式は死んだ人間の最後のご奉公の場でもある。 つい二、三日前まで生きていた人のことを、 昔の偉人が如く喋っている。 過去の過ちなんかは消え去り、 素敵な部

76:価値とお金

お金の価値ってなんだろう。「タダ」って価値あるの? 1.初めに世間はフリーコンテンツに溢れている。 無料で見れるYoutube、ブログ、SNS、ラジオ、テレビ、etc. 媒体こそ違えど、初期投資(パソコン、テレビモニターなど)さえすれば、あとは半永久的にコンテンツを見ることができる。 そんな中で、最近は『転載』が目立つようになってきた。 Youtubeなんかは最たるもので、昔のテレビ番組や面白シーンの寄せ集め、私物化された映像作品が展開されているこの環境に、他人

75:矛盾

矛盾を愛せ 筋道立てるな 崩れるが落ちの道のりや だからこうだが通じない お鞭撻を乞う膝下と 靴が空見て笑ってる 愛していたって離れてく 真面目だって使われる みすぼらしくて世界を作る 大人だって嘘をつく 悲しく、苦しく、醜く、退く だからこそ、矛盾は美しいのだ

68:アコギ

私は迷っていた。 私は音楽がやりたかった。 私の家庭は音楽とは無縁であった。 クラシックの英才教育でもなく、高校ではバンドをやるのはキモいという感じであった。 かくいう私も音楽は疎かった。 そんな日も過ぎ大学生。 孤独を知った。 大学の仲間と信頼を掴めなくなり、 一人で行動するようになった。 一人でいると、自分の苦しい過去を思い出した。 小学校中学校いじめられてから、頭の中に見知らぬ声が聞こえるようになった。 その声はとても大きく、厄介だった。 普通を強要するあいつらに、想

67:渦溺れ

思考の罠にはまるな、この世は行動が支配する。 ああ悩みすぎている民よ。 悩むな、突き進め。 案外死ぬことはないんだから。 人は全てを壮大に見過ぎている。 日々はもっと慎ましく、清らかで優しいものである。 それでいて、やさしく進む強さがあればいいのだ。 ああ、悩み過ぎている民よ。 世の中は確かに、迷う材料でできている。 動画や広告、噂話に痴話喧嘩。 簡単に左右される。 取捨選択のリテラシーが欠如しているのだ。 自分の正しいものを選び、何かを犠牲にする。 全てできるなんて思わ