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記憶を整理する。 進むといつか、壁にあたる。 エッセイ、自分の考えを膨らませて書くとき、 過去を振り返ると同時に、大きな壁にぶつかる。 自分史を探す、思い出を膨らませて、 そのストーリーの根源を探すとき、 全く進めない記憶の壁のようなものが存在する。 多かれ少なかれ、その壁は、 過去のトラウマ、恐ろしい感情で形成されたブロックだ。 中々進めない。 誰かに傷つけられたこと、 自分を傷つけたこと、 その憎悪と悲しみが僕をとどまらせる。 整合性を保ったまま
当たり前。 僕はこの言葉によく苦しめられてきた。 「しっかりしていて当たり前。」 「モテなくて当たり前。」 「頭が良くて当たり前。」 他人から言われたこと、自分で自分に暗示したこと。 それは、気付かぬうちに僕を追い詰めていた。 他人が決めた自分になるために、 自分自身に暗示してきた。 積み重なった当たり前は、 僕をがんじがらめにさせた。 僕は気づくことも今までできなかった。 休日、僕はいつも動けなかった。 「休日勉強していて当たり前。」 「街中で見
僕は何者でもない。 実際には何者かではあるのだろうけれど、 とかくこのネットの世界では無名である。 文字をつらつらと、自分の考えをつづる。 でも僕のネットの声を聞く人は何人いるのだろうか。 芸能人や著名人、自身のスキルを活かした著者 さまざまな何者かが、この世界にやってくる。 その瞬間、私は太刀打ちができない。 このnoteで戦おうとする僕をフルボッコにしてくる。 その人たちは重ねている。 もちろんそうだ、そうでなければ大きく羽ばたいていない。 そんな何者かが、日々のお散歩
夢は現実からの逃避だ。 大学、優秀さ、学歴差が織りなす世界。 イマジナリーの中で、理想の世界に足を踏み入れる。 リアリティーを探究することの恐ろしさから逃げていることと同義だ。 残酷な社会が僕のような学生を待っている。 これは学生にその覚悟がないだけかもしれない。 僕たちにも問題がある。 酒と女遊びだけに注力し、 四年生になって、やっと人生について考え出す。 学が浅い僕たちは、きっと苦戦するだろう。 ちゃんと怒られなかった僕たちの罪は、社会に出て初めて精算される。 当たり前
自分らしさとはなんだろうか。 他人との差がそれだとするならば、 外見上はすでに自分らしさが感じられるだろう。 芸能人やインスタグラマーを見て、 自分の顔の醜さを痛感してしまうその顔も、 個性として扱ってしまうのは、 なんだか寂しい気もする。 自分らしさは、自分がポジティブになれる、 必要がある。 自分の心を高揚させ、現在を強く生きることができるもの。 それが自分らしさだろう。 この文を読んでいるあなたはどうだろうか。 定職につき、毎日忙しく働いている人
妄想が飛び出し、 思考は現実に現れる。 僕はうつ病なのかもしれない。 初めてだったわけではないが、 大学に行くことが恐ろしくなった。 あの研究室に、あの教室に、あの敷地に入ることが 恐ろしくなった。 怖かったんだ。 でも行かなきゃいけない。 大学に用事があり、行かなければならなかった。 1ヶ月ぶりくらいだった。 久しぶりに会うともだち。 でもなんだか変な感じだった。 呂律や気の利いた言葉が話せない。 なんだか嫌な予感がした。 毎週のように糾弾され
なんの動機も、意味もない。 ただ普通である。 それでも僕は何かになりたいんだ。 稀代のロックスターや、テレビに出る芸能人。 その華やかさと魅力の影には、 そのスターたる必然がある。 両親が離婚し、貧乏だった。 生まれつき足がなく、苦悩の日々を送った。 引きこもりをしていた自分が嫌だった。 日頃からジャズに囲まれた空間で過ごした。 戦争孤児として、周りの目を気にしながら生きていた。 僕は普通である。日本における普通である。 ごく一般的な家庭に生まれる。