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エッセイ

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自分の身に降りかかったこと、日々生きてて思うこと、楽しいこと、感じること、世界の流れに身を投じて思ったことをここに。 少しの時間、私のたわごとにお付き合いください。 ※番号は…
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#創作

81:記憶の壁

記憶を整理する。 進むといつか、壁にあたる。 エッセイ、自分の考えを膨らませて書くとき、 過去を振り返ると同時に、大きな壁にぶつかる。 自分史を探す、思い出を膨らませて、 そのストーリーの根源を探すとき、 全く進めない記憶の壁のようなものが存在する。 多かれ少なかれ、その壁は、 過去のトラウマ、恐ろしい感情で形成されたブロックだ。 中々進めない。 誰かに傷つけられたこと、 自分を傷つけたこと、 その憎悪と悲しみが僕をとどまらせる。 整合性を保ったまま

80:当たり前

当たり前。 僕はこの言葉によく苦しめられてきた。 「しっかりしていて当たり前。」 「モテなくて当たり前。」 「頭が良くて当たり前。」 他人から言われたこと、自分で自分に暗示したこと。 それは、気付かぬうちに僕を追い詰めていた。 他人が決めた自分になるために、 自分自身に暗示してきた。 積み重なった当たり前は、 僕をがんじがらめにさせた。 僕は気づくことも今までできなかった。 休日、僕はいつも動けなかった。 「休日勉強していて当たり前。」 「街中で見

61:無名

僕は何者でもない。 実際には何者かではあるのだろうけれど、 とかくこのネットの世界では無名である。 文字をつらつらと、自分の考えをつづる。 でも僕のネットの声を聞く人は何人いるのだろうか。 芸能人や著名人、自身のスキルを活かした著者 さまざまな何者かが、この世界にやってくる。 その瞬間、私は太刀打ちができない。 このnoteで戦おうとする僕をフルボッコにしてくる。 その人たちは重ねている。 もちろんそうだ、そうでなければ大きく羽ばたいていない。 そんな何者かが、日々のお散歩

58:甘えは取り払え、学生よ。

夢は現実からの逃避だ。 大学、優秀さ、学歴差が織りなす世界。 イマジナリーの中で、理想の世界に足を踏み入れる。 リアリティーを探究することの恐ろしさから逃げていることと同義だ。 残酷な社会が僕のような学生を待っている。 これは学生にその覚悟がないだけかもしれない。 僕たちにも問題がある。 酒と女遊びだけに注力し、 四年生になって、やっと人生について考え出す。 学が浅い僕たちは、きっと苦戦するだろう。 ちゃんと怒られなかった僕たちの罪は、社会に出て初めて精算される。 当たり前

55:自分らしさ

自分らしさとはなんだろうか。 他人との差がそれだとするならば、 外見上はすでに自分らしさが感じられるだろう。 芸能人やインスタグラマーを見て、 自分の顔の醜さを痛感してしまうその顔も、 個性として扱ってしまうのは、 なんだか寂しい気もする。 自分らしさは、自分がポジティブになれる、 必要がある。 自分の心を高揚させ、現在を強く生きることができるもの。 それが自分らしさだろう。 この文を読んでいるあなたはどうだろうか。 定職につき、毎日忙しく働いている人

54:鬱陶しい

妄想が飛び出し、 思考は現実に現れる。 僕はうつ病なのかもしれない。 初めてだったわけではないが、 大学に行くことが恐ろしくなった。 あの研究室に、あの教室に、あの敷地に入ることが 恐ろしくなった。 怖かったんだ。 でも行かなきゃいけない。 大学に用事があり、行かなければならなかった。 1ヶ月ぶりくらいだった。 久しぶりに会うともだち。 でもなんだか変な感じだった。 呂律や気の利いた言葉が話せない。 なんだか嫌な予感がした。 毎週のように糾弾され

46:フツコン

なんの動機も、意味もない。 ただ普通である。 それでも僕は何かになりたいんだ。 稀代のロックスターや、テレビに出る芸能人。 その華やかさと魅力の影には、 そのスターたる必然がある。 両親が離婚し、貧乏だった。 生まれつき足がなく、苦悩の日々を送った。 引きこもりをしていた自分が嫌だった。 日頃からジャズに囲まれた空間で過ごした。 戦争孤児として、周りの目を気にしながら生きていた。 僕は普通である。日本における普通である。 ごく一般的な家庭に生まれる。