#120 「いづみとピアノ」といった趣『Pictograph』
#花花 という音楽デュオのことは、以前書きました。
#こじまいづみ は花花のメンバーの一人です。
花花を一度解散した後に、結構すぐにリリースされた、こじまいづみのソロ作。
基本的には、こじまいづみのピアノと歌のみ、そして時々、ギターやハモリが入る。以前紹介した(そして、自分のランキングではベスト3に入る)『ニーナとピアノ』と似たフォーマットです。もちろんエントリーもしています。
そして、世界的な知名度はまったく違うわけですが、こじまいづみのこの作品も『ニーナとピアノ』に匹敵するのではないかと考えています。
ニーナの歌の世界は、世界や宇宙までの広がりを感じさせるのに対し、こじまいづみの歌う世界は、あくまで「個の感情」です。けれど、その内面の吐露に純粋なまっすぐさを(すくなくとも私は)感じるので、そこに打たれます。
また、彼女の言葉の乗せ方は、どこか洋楽のようなノリを持っていましたが、このアルバムで、それがしっかりと感じられます。そういう意味で、ニーナ・シモンと同じ土俵で聞くことができるのです。
歌詞の内容としては、ラブソングの体をとってはいますが、ほとんど、花花の相方、 #おのまきこ に宛てられたように感じてしまうのは勘ぐりすぎでしょうか。非常に個人的な内容ではあるものの、そこへの想いが熱く純粋なので、普遍的な感動を与えてくれます。
そして、こじまいづみの声の強さ。
彼女の歌を「下手」と書く人もいましたが、そこは、トレードオフなんだと思います。丁寧と歌うと、生々しい感情が損なわれるし、生々しく歌うと、音程や音色が乱れる。こじまいづみは、「感情」の方を優先する歌い手なんだと思います。そのあたりの表現のバランスのとり方は絶妙だと思うし、天才的だとも思います。
・・・これほどの作品になると、いくら書いても書けてない気がしますね。言葉の無力さ、自分の文章の下手さを感じます。とにかく、聞いてみて下しさい。
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