#176 アルベニス「イベリア」
最近、アルベニスの「 #イベリア 」にめちゃくちゃはまっている。毎日聞いている。とても素敵。
#アルベニス はスペインの近代の作曲家。1860年に生まれて48歳で亡くなっている。
ピアノがめちゃくちゃうまかっただろうことは曲を聞いてわかる。『イベリア』は、彼の最高傑作と言われていて、古今のピアノ曲でも難曲中の難曲と言われ称される「ラバピエス」を含む、なんてことは最近知ったこと。
「イベリア」はどこもかしこも「水」のきらめきを感じる。透き通った音で当時の活気あるスペインが描かれている。
朝焼けのように始まる「エヴォカシオン」の美しさ、僕はこの曲集に一気に心を奪われた。 #レナ・キリアコウ の演奏だった。ただ、全12曲という分量なので、後半まではよく聞いてこなかった。この度何度も聞いてみたら、見事はまってしまったという次第。
先述した「ラバピエス」は、この曲がただ物ではないということが、非凡な演奏からだとよくわかる。レスピーギの「ローマの祭り」の最後のような、様々な風景が並列に入り乱れるような複雑な音楽を、ピアノ1台で表現しようとしている。とにかく、頭がイカれた天才しか書けない曲だ。
その他も、他のクラシックとは違う、スペインのリズムと独特のメロディ、そして新鮮な転調に彩られた、楽しい曲だらけだ、もちろん憂いもある。
前述、レナ・キリアコウの演奏が思い出の演奏だが、今よく聞くのは、 #ギレルモ・ゴンザレス の演奏である。まったく過不足なく、さらにとても美しい音色で「水のアルベニス」を描きつくしている。
ただ、難曲中の難曲「ラバピエス」は少し物足りない出来。これは、結構演奏者によって解釈が変わる。ゴンザレスは情緒に傾きすぎているようだ。
この曲がめちゃくちゃうまいのが #チッコリーニ 。彼特有の「乾いた諧謔」が、この曲の面白さを描きつくしている。
この曲はギター編曲版やオーケストラ編曲版もあり、順次ご紹介できればなと思う。
実はゴンザレスの演奏は全曲YouTubeできけます。