小説。 希望に繋がるまで。
小説。 希望に繋がるまで。
ずっと、「それくらい」で良いと思ってた。
だって、欲張ったら叩かれるし、何もしないのもためらう。自分の性格的に、頑張りすぎず、求めすぎず、かと言って、やらなすぎず、引きすぎずという風に、それなりに、紛れつつ、でも自分のアイデンティティみたいな部分が外側に少し滲み出ればいいなぁくらいの希望的観測で、世の中を生きていた。ありきたりな幸せ、世の中の皆が知っているような幸せをそれなりに味わい、自分だから得れる幸せなどは、他人に譲っているような気分。空い