ツラツラ小説。 イメージ的に。
ツラツラ小説。 イメージ的に。
言葉が通じないだけで、気持ちがわかることはある。だから、
ある朝、道路を眺めると、そこにいた。おそらく、子どもを守っていたのだろう。動かなくなったそれを囲むように、そいつらは、見境なく攻撃をしていた。なんのために?何を得るために?動いてないといけないのだと思う。そいつらは、高貴な生き物なのだ。人間が汚いと見ているだけで、綺麗で美しくて、もっと敬われるような生き物なのだ。イメージ付けてしまわなければ、そいつらは、そいつらって呼ばれる存在にもならないまま、平和に暮らしてきたのだと思う。僕たち、また全ての生き物は死ぬまで生きる。僕たちが見ていないところでも生き続けている。その生きている軌跡が、ほんの少し、少しだけで大丈夫だから、幸せであってほしいって思った。
明くる日には、袋に包まれていた。いずれ記憶から薄くなる死。姿形がこの世からなくなる。たぶんそれはとっても悲しいのだけれど、身体が軽くなり、軽やかに、死んでしまった結果を前向きにポジティブに、イメージを高く持って、いければ良いと思う。そして、カラスとして、生まれたことをどうか誇りに思ってほしい。カラスだけじゃない、この世の動物全てが、それとして生まれてきたことを誇りに思って、死んでいき、自信を持ってあの世まで生き様を貫ければ良いんじゃないかって思うんだ。
その時に、また巡り会えるように、死ぬまで生きるよ。あの世で会えたら会釈してください。忘れるまで覚えてるから。