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雑文集 #2

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雑多な文章の集積の二個目です。
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#秋

雑文 #279 誕生日

雑文 #279 誕生日

数日前に、ひとつ歳を取った。

今年の誕生日は、キリがいい数字でもないのになぜか焦る。これでいいのか、これでいいのか自分?とどこかで声がするような感じ。

良くはないと思う。

でもどうしたらいいのだろう。いつからか、頭がぼんやりする。靄がかかっているような気がする。私が撮った、中秋の名月の写真のように。

雲の切れ間から見える明るさ。大きくてまんまるの、輝くお月さま。

私の頭は靄がかっているか

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雑文 #278 秋

雑文 #278 秋

10日ぶりぐらいに自分の家のベッドで寝る。

家を離れてリフレッシュできただろうか。

いやでいやでたまらなかった料理。久しぶりに丁寧に作ったら、美味しくできた。

きんぴらと、牛丼と、お汁。

友達と会った。

小学校からの友達。すごくゆったりした気分になれるひと。

彼女のおかげか、日常を離れたおかげか、焦らずゆっくり物事に臨めそうな気がする。

心の余裕のようなものが少し生まれてる気がする。

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雑文 #277 知らない街へ

雑文 #277 知らない街へ

知らない街へ来ている。

自宅から、都合8時間かかった。なかなかの遠出である。

電車の車窓から、山が見えほんの少し色づき始めた稲穂が揺れていた。

トンボが飛んでいる。

電車はごく小さい。ゆっくりとしたスピードで田舎の線路を走る。

時の流れがゆったり。

田んぼと山と部屋から時折り聴こえる電車のコトコト音で、私は最後に秋田に住んでいた家の環境を思い出さずにはいられなかった。

今頃は涼しくな

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雑文 #220 ハーベスト

雑文 #220 ハーベスト

「ハーべスト」という言葉が好きだ。
ビスケットのことじゃないよ。

やはり農民の血がDNAに入っているのだろうか。
しかも東北の農民。
まず黄金色に染まる稲穂の色が好きでたまらない。

それから順々に実りゆく植物たち。
食べられるものは収穫していただき、食べられない実も鑑賞して愉しむ。

この時期、いちばん田舎に帰りたくなる。
空気も空の高さも、移りゆく色のグラデーションも最高。
ああ、山に行きた

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雑文 #217  天狗の山

雑文 #217 天狗の山

上も下も見ないでただ進んでいたが、ふと気づくと秋が落ちていた。

苦手なことをするのは、苦手な部分の筋肉を使うようなもの。
使い続けるとすぐガタがくる。
一週間脇目をふらずにそこを動かしていたら、ガタがきて二日間寝込んでしまった。
風邪のような症状だったけどたぶんこれは疲れだ。

気力知力体力を使い続けるのも、得意なことなら柔軟に休みつつできるのだが、とにかく苦手な筋肉だ。怪我をしないかハラハラで

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雑文 #216 秋

雑文 #216 秋

さっき、福井って文字見て思い出したんだけど、

私が秋田でお店やってた頃ね、あんまりお客さん来ないお店で、まずまず暇だったんだ。
で、おばさんが数名入ってきてね、「○○館はどこですか?」みたいなこと訊くのね。お客さんじゃなかったんだね。
どこか遠くから来たひとたちで、変わった訛りだったから訊くと福井からだった。
ちょうどそのとき、二階で古物商やってるおじさんがやってきてね、よくわかんないけど、

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雑文 #203  TRAVELING LIFE

雑文 #203 TRAVELING LIFE

昨日夕方に私を撫でた風は嘘ではなかった。
さよならの風だったのか。
今日(9月1日)は打って変わって涼しく、まるで月替わりに合わせて季節を変えたみたいだった。
私はよく覚えてる。今年の7月は長雨で、晴れた日などほとんどなく、8月1日からパキッと晴れて暑くなり、ほぼ毎日真夏だったことを。
もう秋になったんだろうか。
蝉も鳴いてるけど、急な変化に慌ててるように聞こえる。

過ごしやすい秋は大好きで、夏

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