マガジンのカバー画像

私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。

7
〜あらすじ〜 クラスの不良にイジメられる五百城 そして、そのイジメは日に日にエスカレートしていく 生きる事に絶望し、屋上で飛び降り自〇を図ろうとするが… そこに突然、幽霊が現れ…
運営しているクリエイター

記事一覧

私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part1

私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part1

びゅ〜っと風の音が聞こえる学校の屋上でひとりの人間が今にも飛び降りをしようとしている

駆け寄る教員が数人
屋上のドアの前でたむろする生徒

死にたくない…

でも…

もういじめられたくない…

学校でも、家でも、塾でも、
何度もしてきた葛藤

ただ…飛び降りると決めたのに、
最後の1歩が怖くて踏み出せなかった

先生:危ないから…こっちへ…

??:やだ!!こっちに来るな!!

担任の声など聞

もっとみる
私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part2

私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part2

茉央:あの…

しょぼんとヘコむ幽霊に私は気まずさを感じて声をかけました

瑛紗:なぁに…

茉央:あの…元気出してください

瑛紗:むぅ、、、

茉央:(むぅ?)

瑛紗:べっ、別に落ち込んでないもん///

幽霊はブンブンと首をふって強がっていた

茉央:(かわいい…///)

瑛紗:な、なに

茉央:な、なんでもないです!!笑

瑛紗:あー、ぜったいなにかあるっ!!!笑

茉央:い、言わない

もっとみる
私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part3

私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part3

あの日、、
まおちゃんが飛び降りようとした日から3日が経ちました

茉央:そうなのっ!!めっちゃ美味しいのっ!!だからまた築地に行こうと思ってて!

瑛紗:えー、いいなぁ!築地!!

茉央:てれちゃんはやっぱここから出れない?

瑛紗:うん、ここもでれないし、成仏もなんでかできないんだよねー笑

茉央:出れるなら一緒に行きたいのにー!

瑛紗:もうっ!なんで出れないのよー笑

茉央:笑笑

まおち

もっとみる
私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part4

私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part4

ガチャ

バタンッ

瑛紗:うわっ、いきなりびっくりした!!そんな勢いよく閉めないでよっ

茉央: ……

瑛紗:え、無視…?

茉央: ……

瑛紗:おーい!急に見えなくなった?笑

私を無視してまおちゃんは屋上の手すりに掴まり片足をあげ、よじ登っていく

瑛紗:え、え、え、ちょっとまって!!!

茉央: ……なに?

瑛紗:!!?(泣いてる…)

茉央: ……

まおちゃんはボロボロと涙を流し

もっとみる
私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part5

私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part5

〜10年前〜

死にたくない…

でも…

もういじめられたくない…

学校でも、家でも、塾でも、
何度もしてきた葛藤

ただ…飛び降りると決めたのに、
最後の1歩が怖くて踏み出せなかった

先生:危ないから…こっちへ…

〇〇:やだ!!こっちに来るな!!

担任の声など聞きたくもない
だって何度も"助けて"と伝えたのに

そんなとき…

屋上へつながる階段の人混みをかき分け1人の女の子が屋上へと

もっとみる
私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part6

私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part6

五百城の自殺未遂から数日がたった

当たり前の話だがこの件は職員の間でかなりの問題となり、数日何度も会議が開かれた

不良たちのうち、
財布を盗んだ実行犯の少年は退学
他の2人も停学処分となった

??:○○先生〜!

○○:どうした、五百城!

茉央:弁当食べましょ〜!!!

○○:はいよー!

書類の整理をしていると五百城に呼ばれた

あれから生徒の…いや、友だちの五百城茉央は昼休みになると弁

もっとみる
私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 最終話

私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 最終話

瑛紗:〇〇、どうしたの?

〇〇: ……

〇〇は室外機の裏やドアの裏と何かを探しているかのようにキョロキョロしていた

瑛紗:探しもの…?

〇〇:いない…

瑛紗:私も一緒に探そうか?

〇〇:いないのか…

瑛紗:まぁ聞こえても見えてもいないよね…

〇〇:てれさ…

瑛紗:え…

その時確かに
〇〇は私の名前を呼んでくれた

〇〇:瑛紗っ!いるんだよな…

やっぱり呼んでくれてる
私は無我

もっとみる