私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part2
茉央:あの…
しょぼんとヘコむ幽霊に私は気まずさを感じて声をかけました
瑛紗:なぁに…
茉央:あの…元気出してください
瑛紗:むぅ、、、
茉央:(むぅ?)
瑛紗:べっ、別に落ち込んでないもん///
幽霊はブンブンと首をふって強がっていた
茉央:(かわいい…///)
瑛紗:な、なに
茉央:な、なんでもないです!!笑
瑛紗:あー、ぜったいなにかあるっ!!!笑
茉央:い、言わないですっ
瑛紗:むぅ、、、
茉央:(またむぅ、って言ってる笑)
瑛紗:まぁいいや笑 ところでさ、、、
茉央:はい?
瑛紗:飛び降りないの?
茉央:それは…
瑛紗:本当は飛び降りたくないんだよね…
茉央: ……
瑛紗:話して…私、聞くよ
茉央:だ、誰にも言わないでもらえますか?
瑛紗:それは大丈夫! だって私、幽霊だから 笑
茉央:そ、そうですよね…
私はいつのまにか幽霊さんを受け入れていました
そしてクラスの不良たちからイジメられていることを話しました
私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。Part2
瑛紗:つらいね…
茉央: ……
瑛紗:何年経ってもイジメはなくならないか…
茉央:幽霊さんが学生の時もあったんですか?
瑛紗:うん、あった
茉央:そうなんですね。
瑛紗:見ていてかわいそうだった…
茉央:私、、、どうしたら…
瑛紗:担任の先生には相談できないの?
茉央:言いました…
瑛紗:そしたら?
茉央:遊びのノリの延長線だろうって…気にすることはないって…
瑛紗:え、それほんと?!
茉央:はい…
瑛紗:10年前と何も変わってないじゃん!!!
茉央:それでチクったのが不良たちにもバレて…
瑛紗:さらにイジメがエスカレートした…
茉央:はい
瑛紗:あ、もうこのクソ学校が!!!
屋上で思いっきり大声で幽霊さんは叫ぶ
私は周りに聞こえないか、ソワソワしたけど…それ以上に私の話を聞いて怒ってくれるのが嬉しかった
茉央: ……
瑛紗:うん、どしたの?
茉央:幽霊さんって、優しいですね…
瑛紗:え?そうかなぁ…///
茉央:はい。
瑛紗:あ、ありがと…嬉しい…えへへ///
茉央:こちらこそありがとうございました。
瑛紗:??
茉央:話を聞いてくれて…
瑛紗:いいのいいの!これも何かの縁でしょ笑
茉央:(幽霊との縁…)
その縁は嬉しくないかも…と心の中で思いつつ、私は幽霊さんをみる。
褒められて照れる幽霊さん
それは私にはないもので可愛くて魅力的だった
ただ…1つ気になることがある
それはどうしてこの幽霊さんが飛び降りたのか
茉央:あの1つ聞いても良いですか?
瑛紗:うん!なんでも聞いて!!
目をキラキラさせ、ニコニコの笑顔で私の質問を待つ幽霊さん
聞くのに罪悪感はあったけど聞いてみた
茉央:幽霊さんはなんで飛び降りをしたんですか?
瑛紗: ……
茉央:あ、ごめんなさい。
瑛紗:ううん、ぜんぜん!気になるよねー笑
茉央:はい
一瞬、顔をひきつる幽霊さん
だけど幽霊さんはすぐに笑顔に戻していた
瑛紗:ねえねえ、今更だけど名前なんていうの?笑
茉央:あ、ごめんなさい。五百城 茉央(いおき まお)っていいます。
瑛紗:じゃあ、まおちゃんって呼ぶね!
茉央:あ、はい笑
瑛紗:まおちゃんと似てるかなぁ…
茉央:??
瑛紗:ここから落ちた理由。
茉央:イジメ…ですか…
瑛紗:うん…それ以上はナイショ!
茉央:わかりました…
瑛紗:ごめんね、中途半端で 笑
茉央:私も変なこと聞いてごめんなさい。
瑛紗:ねえねえ、まおちゃん!
茉央:はい。
瑛紗:明日の放課後もここで待ってるから
茉央:え…それって…
瑛紗:またお話ししようよ!
茉央:う、うん。いいよっ!!
瑛紗:やったー!じゃあ、ゆびきりね!
茉央:え?ゆびきり?
瑛紗:約束なんだからゆびきり!!
茉央:で、でもどうやって…
瑛紗:どうやってって小指を…って私、幽霊だから出来ないじゃん!!!笑
茉央:う、うん。
瑛紗:あー、もうっ、てれのバカバカバカぁ!
茉央:あははっ笑
ポカポカポカと頭を叩く幽霊さん
アニメでしか見たことない行動
私は無意識に声を出して笑っていました
瑛紗:あー、やっと笑った!
茉央:え、あ、ごめんなさい
瑛紗:なんで謝るのっ!笑(ツッコミのポーズ)
茉央:えっと…
瑛紗:まおちゃんの笑った顔、とっても可愛いね!
茉央:えっ///あ、ありがとう…///
瑛紗:いえいえ!
ちゃんと笑ったのいつぶりだろう…
学校ではいつも笑えなくて…
家では家族に迷惑かけたくなくて愛想笑いして…
茉央:私、もう少し頑張ってみる
瑛紗:よく言った!けどね…
茉央:う、うん…
瑛紗:頑張らなくていいよ…気楽にやって楽しいことを見つけていこう♪♪
茉央:うん…ありがとう!
瑛紗:いえいえ 笑(ドヤっ)
茉央:(かわいい、ドヤ顔してる笑)
私は幽霊ちゃんにバイバイをして帰りました
帰りみち、ふと考える。
もしかしたら、
こんな学校生活に終止符を打てるかもしれない
さっき、幽霊ちゃんに見せた私の顔
自分の顔だけど、、、
その笑顔がこれからの私の希望になったんです
つづく。
Part3