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私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part6



五百城の自殺未遂から数日がたった

当たり前の話だがこの件は職員の間でかなりの問題となり、数日何度も会議が開かれた

不良たちのうち、
財布を盗んだ実行犯の少年は退学
他の2人も停学処分となった



??:○○先生〜!

○○:どうした、五百城!

茉央:弁当食べましょ〜!!!

○○:はいよー!

書類の整理をしていると五百城に呼ばれた

あれから生徒の…いや、友だちの五百城茉央は昼休みになると弁当を持って職員室に来るようになった

茉央:やっとお昼だー!眠かったぁ笑

○○:おい、授業中寝てないだろうなぁ

茉央:寝てませんよーだっ笑

〇〇:それならいいけど笑 午後の授業受ける前に顔洗っておけよ笑

茉央:はーいっ!




五百城は私の机の横に空いている椅子を持ってきて座り、弁当を広げ食べていく

これは五百城と友だちになってから毎日の光景である


他の先生には生徒と2人で一緒にご飯を食べるのはどうなんだ?と議題にもなった


確かにそうだな…とそう考えたこともある




ただ…

あの屋上での五百城の表情を見てしまうと…





私は周りの先生に頭を下げ、
五百城が精神的に落ち着くまで職員室やみんなのいる教室なら良いという許可をもらっていた



茉央:あ、そうだ!先生っ!

〇〇:うん、どうした?

茉央:ふふっ笑 どうしよっ言っちゃおうかなぁ笑

〇〇:なんだよ!良いことでもあったのか?笑

茉央:うん、まぁね笑

タコさんウィンナーをほうばりながら、五百城が少し嬉しそうに話をしている




〇〇:もったいぶってないで教えなさいよ笑

茉央:えへへっ、あのね!笑

〇〇:うん。

茉央:私、友だちが出来たかもしれないっ!! 

〇〇:おぉ!良かったじゃないか!!!

茉央:先生のクラスの奈央ちゃんわかる?

〇〇:奈央ちゃん…冨里か!


茉央:そう!冨里奈央ちゃん!

〇〇:良かったじゃないか!

茉央:最近、少しずつ話すようになって今度一緒にお出かけ行くんだぁ!

〇〇:おー、楽しんでおいでな!

茉央:うんっ!それでね…

〇〇:うん。

茉央:もし奈央ちゃんともっと仲良くなったら、ここに来なくなるかもしれない…

〇〇:なんだ、そんなことかっ笑

茉央:え、〇〇先生は寂しくないの!?

〇〇:あー、そりゃあ寂しいよぉ笑

茉央:うわっ!それ絶対思ってないじゃん笑

〇〇:そんなことないよっ

茉央:ふんっ!先生の卵焼きもらいっ(パクッ)

〇〇:お、おい!最後に取っといたやつ!

茉央:へへーんだ!笑

〇〇:ったく…まぁ先生は五百城が来なくなったら寂しいより嬉しいのが大きいかなあ。

茉央:え…なんで?

〇〇:友だちや仲間が出来たってことだろっ笑

茉央:うんっ!

〇〇:ただ、ずっと思っていたことなんだけど

茉央:なに?先生!

〇〇:五百城…本当にいなかったのか?

茉央:え?

〇〇:友だち…

茉央: ……

〇〇:お前を笑顔にしてくれる子はいないのか?

茉央:笑顔…?

〇〇:うん

茉央: ……


〇〇:もしいるなら、その子も大切にするんだよ

茉央:はい…ただ…

〇〇:ただ?

茉央:いるんですけど…いないんです…

〇〇:いるけどいない??

茉央:はい…


五百城は何か考えながら、
ゆっくりとご飯を食べていく

しばらくして、
箸を置き真剣な眼差しでこっちをみてきた




茉央:あの先生…

〇〇:うん?

茉央:私の話を聞いてもらえますか?

〇〇:もちろん。

茉央:誰も信じてくれないだろうなって思っていてずっと黙って言おうと思っていたんですけど…

〇〇:先生で良ければ聞くよ。

茉央:てれちゃん…池田瑛紗さん

〇〇:!!?



それは五百城が知るはずない人物の名前だった


私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。  Part6



その日の放課後



瑛紗:ねぇねぇ、あなたはどこからきたのー?

瑛紗は屋上の隅でどこからきたのかわからないアリをジッと眺めていた

すると…


ガチャ

屋上のドアの鍵が開き、ゆっくりと開いた


瑛紗:ん〜、誰だろ?まおちゃん?



屋上に来たのは五百城ではなく、、、


〇〇:瑛紗…

瑛紗:〇〇…


〇〇だった。





最終話

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