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最低男と愛しきA~Eの女たち/『伊藤くん A to E』


何この写真。モロゾフのプリン。いただきものです。
大阪の芸人がよくネタにしますね。
「大阪のオバハンは食べ終わったモロゾフのコップ洗ろて使う。麦茶とか入れる」
オバハンじゃなくても大阪じゃなくてもやりますよね?
「ストロベリーソース入り ピスタチオのプリン」
食べていて3段の層を「わ、きれい」と撮ったのですが、
まさか使うつもりはなかったので全然きれいじゃなく、
食べさし写真にて失礼しました。
 
プリンを食べながらとある1冊を思い出しました。
プリンは出てきませんが、チェリータルトは出てきます。
ぜんぜん関係ないけれどふと頭に浮かんだのです。
 
『伊藤くん A to E』

一昨年友人とハマりました。
(画像は当時投稿した読書アカウント。語っとるなあ)
コロナが始まった頃に初めて作者を知り、
過去作を読み漁る中で出会いました。
ポップさと毒気が楽しく、薦めた中の一冊です。
(あ、梯子酒連載の相方姐さんね)

女性の皆さん。
物語に出てくる5人の女性、
サイテーすぎる男「伊藤」に恋したりふりまわされたりするA~Eの中に、
きっとあなたが居ます。あなたの友達も、居ます。
居ないかもしれないけれど、ふとしたシーンに「あ」とか「げ」ってなりますよ。

ふふふ。
 
コミカルで、文学というより漫画チックだけど、
だから、すいすいと入って来て、刺してくる。
 
ドラマ化からの映画化もされていました。
MBS制作・放送からの、今、ドラマはネットフリックスで観られます。
(映画も以前までは観られたんやけどなあ)
「原作もの」にうるさいしつこい私が「わ、おもしろいやん」ってなりました。
映画もほぼ筋は同じやねんけど是非両方観る事をおすすめしたい。
軽くてテンポがよくて、ノリノリなんです。ノリノリで、刺してくるのです。

女の子や女の子同士の友情や絆を描くことで今大人気の作家さんですが、
若い頃?に書かれたこの作品はちょっと異質? 
でも「ああ、この人やあ」ってなんか嬉しくなった。
インタビューを読むと「破綻してた(笑)」とも書かれていてわかる気もするのですが、
本作には若き日の御自身もちょっと投影されたりもしている?とか深読みしてしまったところとかもあり、
出てくる女性たちが本当に愛おしくなります。
 
伊藤、うっとーしーです!(笑)

ドラマ版は「……」が、映画版では岡田将生が怪演しています、最強です(笑)
 
女の子たちはドラマ版映画版共に同じキャストが演じています。
女の子たちを「ドラマ化」しようとする、落ち目である件故に性格がひねくれた木村文乃、良いです(笑)

ドラマは2017年、映画は2018年公開。
今大人気の田中圭や中村倫也が「!」すぎる役をやっているのも見ものかも。

とほほというか、最低すぎる男たちにも、それに振り回される女たちにも、
旅芝居というとてつもないとんでもない世界でひたすら見てきた会って来ました。すべてのひとがではないよ。でも。まあ。もう。
真顔になります。笑えません。でもだから笑えます。
そんなこんなもあり、刺さるのも大きいのかもしれませんねえ。
私も書いていきたいと思います。
  
ちょっと連載最新話の紹介が続いてしまったのと、
某4回目以降まだちょーーっとしんどくて
なかなか新しいがっつりしたのが書けないのとで、
更新が遅くてすみません。
せやのにご反応やコメントやメッセージもありがとうございます。
なによりうれしいです。
 
てか、今わかった。ピスタチオ関係ないのになんで思い出したか。
プリンの断面と表紙、なんとなく似てますね(笑)



追記。
書いてアップしてから知った!
今、くまざわ書店限定でフェアをやってるらしいこの本の!
文庫の描き下ろしカバーバージョンが売っているようですよ!わあー!


以下、読書垢(もう投稿してないけど)にのせた同作者の本をすこーし。

食べ物と云えば、同作者の、「お寿司」の話。これ、きらきらでした。ドラマ化してほしい。
件の友人(姐さん)に貸した際、一緒にランチで刺身を食べました(笑)

文中で書いた、『嘆きの美女』。

先日、山の上ホテル……の手前を通りました(笑)

好きな劇場世界のことと併せて感想書いてます。

こちら、とても、好きでした。

もっともっとあるけれど、
もっと載せていないほんま好きな作品もあるけれど
めちゃくちゃ長くなるのでこのへんで。
この人の作品も、いろんな観点からちょっと読み返したいなあ、と思っていたところでした。

noteに書いたやつだけ、もういくつか。

めちゃくちゃ初期に書いた、てか、ここから始まった。ドラマ化されたのでご存じの方も多いかもしれません。(ドラマも友人姐さんとぎゃーぎゃー言いながら観ました。笑)



以下は、ちょろっとですがいつもの自己紹介 。
と、苦手なりにもSNSあれこれ紹介、連載などなどの紹介!!も。
よろしければお付き合い下さい🍑✨
ご縁がつながったりしたらとても嬉しい。

大阪の物書き、中村桃子と申します。 
構成作家/ライター/コラム・エッセイ/大衆芸能(旅芝居(大衆演劇)やストリップ)や大衆文化を追っています。
普段はラジオ番組の構成や資料やCM書きや、各種文章やキャッチコピーやら雑文業やらやってます。
現在、lifeworkたる原稿企画2本を進め中です。
舞台、演劇、古典芸能好き、からの、下町・大衆文化好き。酒場好き。いや、劇場が好き。人間に興味が尽きません。

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現在、関東の出版社・旅と思索社様のウェブマガジン「tabistory」様にて女2人の酒場巡りを連載中。最新話、16回アップです🆕

(以下に第1~16回、まとまっています♫)

と、あたらしい連載「Home」。
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旅芝居・大衆演劇関係では、各種ライティング業。文、キャッチコピー、映像などの企画・構成、各種文、台本、役者絡みの代筆から、DVDパッケージのキャッチコピーや文。あ、小道具の文とかも(笑)やってました。担当していたDVD付マガジン『演劇の友』は休刊ですが、アーカイブがYouTubeちゃんねるで公開中(貴重映像ばかりです。私は今回のアップにはかかわってないけど)


あなたとご縁がありますように。今後ともどうぞよろしくお願いします。

皆、無理せず、どうぞどうぞ、元気でね。


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momo|桃花舞台
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