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うつくしく、やさしく、おろかなり

朝、トレンドになぜか杉浦日向子の名前があがっていて、「わぁ」とか「ほぉ」とか「あ」、つぶやきたくなった。
 
江戸風俗評論家で、漫画家で、エッセイストで、
はやくに「隠居」をされ、はやくに亡くなられた大好きで憧れの文筆家。
 
以前関わった某演芸評論家が別の人に「この人は、杉浦日向子的ところがある人だから」って言って下さった時、ほんとにうれしかったことなどもあったが、おこがましすぎるすぎまくる。
 
江戸の漫画を描かれ、江戸の風俗を伝えておられた。
が、書かれる描かれることも、話されることも、
ぜったい「遠くのものとして」とか「上から」じゃなかった。
 
ずっと言われていた。書かれていた。
 
〝うつくしく、やさしく、おろかなり〟
 
それはたぶんきっと、江戸だからだ、
黄表紙とか、戯作者たちとか、戯絵、浮世絵、浮世、滑稽、性、生、
上(おかみ)への皮肉や抵抗、全力で生きて全力でふざけて懸命で、
そんな「江戸の人びと」が、遠く昔の人びとでもないし、偉大だったりすげぇ人だったりでもなく「私たち」なんだよ、って感じておられていたからなんだろう、
だから、このような、人間観というとおおきいが、
このようなフレーズを使われていたのではないかな、と考えたりした。
 
というのは、先日も引用したとあるコラムのことを考えていたからもあるかもしれない。
 
曰く、
宮藤官九郎の作品は、
「人間は平等に愚かで滑稽でくだらない(だから愛おしい)」の作風である、それに救われる人、も、いる、というような内容。
 
「人間は平等に尊くて高潔で価値がある(だから尊重されるべきだ)」という、ほんとうにその通りなのだけれど、でも、それは上から目線や偽善や机上の空論にも聞こえがちなときやものやひともあって、だから。
 
勿論、両考えはどちらも〝人間讃歌〟であって、言い方伝え方の違いだけであって、でもでも両考えが両考えを、だから、受け入れるのは、なかなか難しくもあって、、、でもでも、みたいな内容。
 
〝うつくしく、やさしく、おろかなり〟
 
やっぱり、この世は劇場、芝居小屋なんじゃないかな。
 
なんて。ふと。
 


最近なぜか今まで会って来た人のことを思い出すことが多い。なんでや。笑。
みんなみんなのことが、時に「What?」となったりはあるけど、あっても、愛しく? て。そう思いたくて(かな?)。
更に「あー、これは、(わたしのためじゃなく)故人または今も生きてる人のために、ぜったい言えねえなあ」みたいなことも思い出したり、めちゃ笑いもしたり、ぐっときたり。

せやから、こんな文もといつぶやきが出たのかもしれません笑

雑に丁寧に雑に、目の前のこと目の前のあなたに。
なかなか自分の時間がとれずにやきもきしたり悔しかったり涙出たりもな日々ですが、いろんなことを考えます。進みます。
 

杉浦さんのことや上記のようなことは、
昨年のこのコラムでも触れさせていただいた。
お読みいただき嬉しかったです嬉しいです。
しつこくしぶとく貼りますが、お気持ちとお暇の許す方はお付き合い下さい。


こんな風に紹介していただいたのもうれしかったなあ。

◆◆
【略歴や自己紹介など】

構成作家/ライター/エッセイスト、
Momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。

旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。
lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中。
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