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海外/旅

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#海外

美しき芸術の都市《ロシア・サンクトペテルブルグ》

美しき芸術の都市《ロシア・サンクトペテルブルグ》

ロシア第二の都市・サンクトペテルブルグに降り立った感想は

「“帝国”ってこういうことを言うんだ……」でした。

でかい。あまりにでかい。なにもかもでかい。
同じ“帝国”とはいえロシア帝国と大日本帝国とは規模が違いすぎる。
戦争して勝てるなんて到底思えない。
そして、美しい……

なかでもロシア帝国当時の首都サンクトペテルブルグは「芸術文化の都市」と言われています。芸術・文化については首都モスクワ

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歯みがき粉すら買えない国を、音楽が救うか。《南米ベネズエラのアーティストたち》

歯みがき粉すら買えない国を、音楽が救うか。《南米ベネズエラのアーティストたち》

『アーティストになったから、 
国外へ出られた』これは南米ベネズエラで出会った、若いアーティスト(音楽家)たちのことだ。

ベネズエラはこの数年、アメリカの制裁によるハイパーインフレと、革命と、反政府デモで、混沌の一途をたどっている。日中はバリケードがはられ、犯罪が多く、暴力が溢れ、夜出歩くことは困難だ。もちろん日本人が観光に行くことは薦められていない。

ベネズエラに入国した時、わたしはベ

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シェイクスピアのとなりで海を眺める 《デンマークの劇場》

シェイクスピアのとなりで海を眺める 《デンマークの劇場》

デンマークには、シェイクスピア好きにはたまらない場所がある。戯曲『ハムレット』の舞台となった城「クロンボー城」だ。

首都コペンハーゲンから1時間弱。クロンボー城は、ハムレットが住むエルシノア城のモデルだ。とはいっても、シェイクスピアはこの城に来たことはないみたいだけれど……

「誰の言葉にも耳を傾けよ。
 口は誰のためにも開くな。」

 シェイクスピア『ハムレット』

クロンボー城の存在もあり、

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なんで演劇に関わりつづけるんだろう 《パレスチナ国際演劇祭にて》

なんで演劇に関わりつづけるんだろう 《パレスチナ国際演劇祭にて》



高さ8mの壁に囲まれ、自由には出られない“パレスチナ自治区”。『進撃の巨人』みたいな壁は、外からの侵入を防ぐためじゃなくて、中にいる人を閉じ込めるために作られている。

その“パレスチナ自治区”の西岸地区にあるベツレヘムで、『子どもと若者のための国際演劇フェスティバル』が開催され、行ってきた。主催は地元の団体Al-Harah Theatre。

ちなみにパレスチナは「ヨルダン川西岸地区」「ガザ

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「また来ます」とすぐに決めた 《ルーマニア・シビウ国際演劇祭》

「また来ます」とすぐに決めた 《ルーマニア・シビウ国際演劇祭》

ルーマニアでは6月、“ヨーロッパ三大演劇祭”といわれる『シビウ国際演劇祭』が開催されます。日本からのアーティストも毎年5団体くらい参加していて、昨年は演出家の野田秀樹さん、建築家の隈研吾さんも、ほかにも劇団、ダンサー、能などのパフォーマーが訪れていました。過去には演出家の串田和美さんや、歌舞伎の中村勘三郎さんなども。

その『シビウ国際演劇祭』には毎年、日本からボランティアスタッフが現地に行ってい

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