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ECMを聴く

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ECMでリリースされた音楽からレーベルがもつカラーの一側面を紐解く。
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【映画】ECMレコード サウンズ&サイレンス/ペーター・グイヤー&ノーベルト・ヴィードマー

【映画】ECMレコード サウンズ&サイレンス/ペーター・グイヤー&ノーベルト・ヴィードマー

タイトル:ECMレコード サウンズ&サイレンス Unterwegs mit Manfred Eicher 2009年
監督:ペーター・グイヤー&ノーベルト・ヴィードマー

ECMのバイオグラフィーを辿る映画と思いきや、2009年当時のレコーディング風景を捉えたドキュメンタリーに仕上がっていて、タイトル通りレーベルオーナーであるマンフレード・アイヒャーとの旅を記録したロードムービーの趣きもある。
E

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ECMを聴く John Clark/Faces

ECMを聴く John Clark/Faces



ECMがサブスクで全て解禁されたといっても、CD化されていないためリストに上がっていないアルバムも少なからずある。製作されたもののカタログから漏れているのはアイヒャーの審美眼から外れているのだろうか。

ジョン・クラークのこのアルバムもその中の一枚。大名盤というものでもないのだけれど、トロピカルな「シルヴァーレイン」などミニマルな曲もあり、ポストロックのような位置づけでも楽しめる。

フレンチ

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ECMを聴く Terje Rypdal/Waves

ECMを聴く Terje Rypdal/Waves



ECMの音に触れる以前は、レーベルから連想するイメージといえば、リヴァーブ(残響)がやたらと効いていて、アブストラクトで掴み所がなく、平坦な音楽といった印象があった。たいして聴いてもいないのに何故そういったイメージが植え付けられたんだろう?

聴き進めて行くうちに、思っていたよりもいわゆるジャズらしい演奏も多いことに気づき、中にはメロディアスなものや、やたらと盛り上げるような演奏もある。

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ECMを聴く Mark Isham Art Lande/We begin

ECMを聴く Mark Isham Art Lande/We begin



せわしなくドラムマシンがリズムを刻む。
リンドラムだろうか?
ヴェイパーウェイヴ以降、こういったドラムマシンの音色が復活してきてはいるので、極端に古臭くは感じないものの時代は感じさせる。
マーク・アイシャムのトランペットの音色が、ドラムマシンに反して緩やかに包み込む。
ここでのリズムマシンの役割はジョン・サーマンの「アポン・リフレクション」で使われていたシンセサイザーのシーケンスのような表現に

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ECMを聴く Steve Reich/Music for a Large Ensenble

ECMを聴く Steve Reich/Music for a Large Ensenble



学生時代にルチアーノ・ベリオの元で学びながら、コルトレーンのライブに足繁く通い、卒業作品ではクラシックの技法を使ったジャズの作品を発表していた。
ライヒにとってジャズからの影響は大きい。即興とはちがうライヒの表現の中にジャズの影を見ることは多い。

波打つような音を表現した代表作「18人の音楽家のための音楽」の後にリリースされた「大きなアンサンブルのための音楽」は、フレーズを繰り返し緩やかに表

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ECMを聴く Eberhard Weber/The Colours of Chloë

ECMを聴く Eberhard Weber/The Colours of Chloë



重厚なストリングスの音色。まるで映画のサントラのような雰囲気がある。
クレジットを見ると複数のチェロで演奏されている様で、通常のヴァイオリン、ヴィオラなどを入れた編成ではない。エバーハルト・ウェーバー自身がもともとチェロを演奏していたからこういった形になったのだと考えられる。
これは一体ジャズなのだろうかと思っていると、バンドの演奏が入りECMらしいジャズの表情を見せる。

エバーハルト・ウェ

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ECMを聴く Art Lande Gary Peacock Eliot Zigmund/Shif in the wind

ECMを聴く Art Lande Gary Peacock Eliot Zigmund/Shif in the wind



ジャケットは連名で記されているものの、レーベルや背表紙にはゲイリー・ピーコックの名前だけ記されている。とにかくゲイリー・ピーコックのベースが全てを引率している。

昨年2017年にリリースされたアルゼンチンのカルロスアギーレのインストアルバム「カルマ」を聴いたとき、真っ先にこのアルバムを思い出した。このアギーレのアルバムはECM的な表現があり、国内配給のレーベルや、レコード店の説明書きでも良く

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ECMを聴く Bill Connors/Theme to the guardian

ECMを聴く Bill Connors/Theme to the guardian



ECMと比較されるレーベルにウィンダムヒルがある。奏者でもあるウィリアム・アッカーマンが立ち上げたレーベルで、ジョージ・ウィンストンのロンギング/ラヴという曲を聴けば「あーあれね」となると思う。
ジョージ・ウィンストンが自身の音楽をルーラルフォークと評しているように、ウィンダムヒルの音楽性の根底にはカントリーブルースやフォーク、ブルーグラスが流れている。
ウィンダムヒルはニューエイジ的な表現も

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ECMを聴く Nana Vasconcelos/Saudades

ECMを聴く Nana Vasconcelos/Saudades



針を落とすとナナ・ヴァスコンセロスのビリンバウの音色が聴こえてくる。あとを追うように入るストリングスの響き。ビリンバウの表情は豊かで、一本の弦を弓で叩くだけ(至極ざっくりとした説明だが)の楽器とは思えないくらい様々な顔を持つ。
このアルバムを最初に聴いたとき、予想していたものと大きく違っていてびっくりした。

ビリンバウの音色は土着的なはずなのに、対極にあるストリングスの音と馴染み、室内楽的な

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ECMを聴く John Abercrombie Quartet/Arcade

ECMを聴く John Abercrombie Quartet/Arcade



数年前にリリースしたタイムレス、ゲイトウェイという二枚のアルバムではジャズロックなアルバムで、ゲイトウェイはデイヴ・ホーランド、ジャック・デジョネットというマイルス・デイヴィスのビッチェズ・ブリューに参加した面子。ここでのジョン・アバークロンビーはジョン・マクラフリンのようなプレイを意識しているようにも感じる。

転じてアーケイドでは冷んやりとした表現に様変わりしていて、同じプレーヤーとは思え

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ECMを聴く Eberhard Weber/Fluid Rustle

ECMを聴く Eberhard Weber/Fluid Rustle



冒頭からヴィブラフォンの淡い音色が辺りを包み込み、ギターが霧から顔を出すようにおぼろげな姿を現しては消えて行く。

アルバム全体でFluid(流動体)Rustle(さらさら鳴る)というタイトルさながらの音のイメージが広がっている。

このアルバムがECMの中でもユニークなのは、ノーマ・ウィンストンとシンガーズ・アンリミテッドのボニー・ハーマンのふたりのボーカリストが参加している事だろう。
ここ

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