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ECMを聴く Mark Isham Art Lande/We begin

せわしなくドラムマシンがリズムを刻む。
リンドラムだろうか?
ヴェイパーウェイヴ以降、こういったドラムマシンの音色が復活してきてはいるので、極端に古臭くは感じないものの時代は感じさせる。
マーク・アイシャムのトランペットの音色が、ドラムマシンに反して緩やかに包み込む。
ここでのリズムマシンの役割はジョン・サーマンの「アポン・リフレクション」で使われていたシンセサイザーのシーケンスのような表現に近いのかもしれない。ドラムマシンの繰り返しがシンセサイザーの繰り返しを置き換えたものだと考えれば、それほど不自然なものではないのだろうと思える。

マーク・アイシャムはこのアルバムと同じ年にリリースされたデヴィッド・シルヴィアンの「シークレッツ・オブ・ザ・ビーハイヴ」に参加している。シルヴィアンのこのアルバムと「ウィー・ビギン」はかなり近い雰囲気を持っている。この2枚がセットで聴かれることは少ないと思うので、気になる方は合わせて聴いて見ると色々発見があるかもしれない。

Design [Cover Design] – Dieter Rehm
Engineer – Jan Erik Kongshaug
Music By – Lande* (tracks: A3 to B3), Isham* (tracks: A1, A2, B1)
Photography By [Cover] – Christian Vogt
Piano, Synthesizer, Percussion – Art Lande
Producer – Manfred Eicher
Trumpet, Flugelhorn, Synthesizer, Percussion, Piccolo Trumpet – Mark Isham
ECM1338
https://www.discogs.com/ja/Mark-Isham-Art-Lande-We-Begin/release/2103756

https://itunes.apple.com/jp/album/we-begin/284090420


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