マガジンのカバー画像

詩集 第6部

30
今まで書いた詩をまとめました。
運営しているクリエイター

#思い出

【詩】砂糖菓子

【詩】砂糖菓子

白い粉雪につつまれた
かたちさまざま 砂糖菓子
金色にひかる 崇高な
カンカラ箱から 音がする

ふってふって たしかめる
やわらかい音は 期待でいっぱい
つめたい音は 悲しみでいっぱい

さいごにさいごに 手に落ちた
ピンク色の まるい砂糖菓子

【詩】ひざ

【詩】ひざ

曇り空した かけていき
いそいで帰ろ 午後六時
気持ちはさきに 足おそく
つまづきころぶ せまる黒

膝の頂点 やけどして
電流はしる 汗をかく
どくどくはずむ 進みだす
今はほっとけ 痛くない

【詩】アルバム

【詩】アルバム

ページをめくり あらわれる
どんどん どんどん あらわれる
それは 彩り豊かな 過去の写真
みんな笑顔でたのしそう
ときに涙のいちまいあり
息をしていた痕跡が
たったいちまいに あらわれる
私はちっとも 残っていないけど
ぬるく 幸せな 気持ちになる