シンプルだけど簡単じゃない!自分を愛する技術について
自分を愛する技術、自己愛、というキーワードが流行りました。
これは言い換えれば
《いつどんな時であっても自分のすべてが好き!と思えるような思考回路と習慣と視点と決断力と在り方を身につける》
ということです。
そう考えるとなかなかハード。
ということで、もう少し噛み砕いてみました。
つい誰かと比較して自分を卑下してしまったり、なんとなく元気がでない、というときにお役に立てるかと思います。
■みんな〇〇ないことが怖い
あらゆることの不安や恐れ、悩みや迷い、葛藤や苦しさの根本には
”愛の喪失への恐怖心”が潜んでいます。
つまり、『愛されないことが怖い』のです。
これは全人類、誰でもそうなのですね。
その恐怖心が、その人の頭の中(顕在意識)にどれだけ上がってくるか?
というのは多少の違いがあります。なので
「自分は別に愛されたいとか思ってないし」
と考えている人がいたとしてもそれはそれでOK。
ですが、全人類共通して、その人の細胞そのものは常に『愛されないことへの恐怖心』を抱いているものだと覚えておいてください。
また、「愛されたい欲求」というのも、それ自体は正常なことです。
愛されたいのも
愛に満ちたいのも
どれも、人間たらしめるもの。
邪険に扱う必要もありませんし、悪いものではないのです。
ですが、その恐怖心(愛の喪失への恐怖心)に必要以上にいっぱいいっぱいになってしまうと心も身体も苦しい、ということなのです。
要するに、
”しくみを知っているかどうか”
“自分で気づいてコントロールできるかどうか”
これが人生のゆたかさや愛に関する全てのことを左右するのです。
■人生のゆたかさの基準とは?
では、愛に関するトラブルや葛藤、問題とはなんでしょうか?
それは、ズバリ人間関係です。
最新の心理学では、人の悩みの9割は人間関係に起因するとのことです。
わたしたちが仕事で悩むのも
働き方で悩むのも
生きがいややりがいで悩むのも
自分の性格で悩むのも
根っこを見ていけばすべて、何かしらの人間関係に関わっていることがわかります。
つまり、人と付き合うことの痛みや苦痛そのものが、葛藤や苦しみを生み出し、さらにはそれがどんどん増えていって、気づいたら、悩みの枝葉は人間関係ではなくなっていたことに気づきます。
幹にある人間関係は、”自分との関係”なんです。
つまり、根源的な人間関係は”自分”という人間との関係のこと。
自分を愛するということは
自分という人間とうまく付き合うということ
自分という人間を受容し認め讃えること
そして、自分という人間と愛に満ちた関係を築くこと
なんですね。
愛を失うことの恐れが根元にある
愛されないことへの恐怖心が誰の中にもある
これが真実。
そのうえで、愛したいし、愛されたい。
むしろ生きる躍動感というのはそこから生まれるといっても過言ではないほどわたしたちは愛に突き動かされています。
ここで先ほどの話を考えてみましょう。
・あらゆる悩みのもとは人間関係
・人間関係の本質は”自分”との関係性
・愛されないことへの恐怖心がある
この3つを合わせてみると、あることが見えてきます。
ちょっとイメージみてくださいね。
■結論はめちゃシンプル
それは……
“みんな自分を嫌いになることが怖い”
はい。
結論、シンプルです。
自己愛という抽象的なことを説明すると、このようなしくみになります。
自分を嫌いになることが怖い
というか、そもそも自分が嫌いという状況は、どうやっても苦痛でしかないし、身体にとってもかなりネガティブでキツいです。
自分が嫌いだと感じ、自分に対してポジティブになれなくて、自分の中に矛盾や葛藤ばかりがあって気持ち悪くて、自分を責めたり、蔑ろにしてしまう
ということによって様々な痛みや苦痛、不快感が生まれます。
身体の不調もすべてここから生まれます。
だから、みんなその苦痛や痛みや不快感をなんとかしようともがく。
素敵なパートナーが欲しいのも
稼げる仕事をしたいのも
他者の目を気にしてしまうのも
カワイイと言われたいのも
カッコいいと思われたいのも
チヤホヤされたいのも
素敵な暮らしをしたいのも
す・べ・て!
「わたし、自分のことが大好き!」
という気持ちよさや快感や心地よさや喜びや楽しさに繋がっているから。
そうしていることで「自分が嫌い」が生み出す苦痛を消し去ってくれるから、なんですね。
ぶっちゃけ、それにしか繋がっていないと言ってもいいでしょう。
いくら人のために仕事をしているといっても、結局自分のためなんですね。
心理の世界で説明をすると
「そういう仕事をしている自分が好き!」
という気持ちよさや快感のためなんです。
ここを認めないで「わたしは人のためにやっています!」と自己犠牲するとややこしくなってしまうのですね。
偽善者にならないためには、(自分でそれに気がつくには)
あらゆる善のベースにあるのは「すべて自分のためにやっていること」という真実を認める姿勢でいることが大切です。
■究極、自分を愛するとは
つまるところ、愛するとは
「わたし、自分のことが大好き!」
と思える選択をすること。
「わたし、自分のことが大好き!」
と思える方へフォーカスを向けること。
「わたし、自分のことが大好き!」
をバージョンアップしていくこと
↑※これ、超重要
悩みは特にないけど、どこかモヤモヤしていて物足りない人ほど、自分との関係性にマンネリが生じています。
そういう時は
「何も起きないから安心」とは思いつつ、実は
「わたし、自分のことが大好き!」とは熱烈に思わないものなんですね。
平和でリラックスしていられることは大事な要素ですが、なにも変化が起こらず、感動の薄い、喜怒哀楽のない退屈な自分を全身全霊で「大好き!」
といえる人は少ないはず。
わたしは、この感覚を指標にしながら、さまざまな体験や勉強、新しい情報を取り入れるようにしています。
そのベースになるのはいつも
「この自分のことが大好き!」ということ。
この「わたし、自分のことが大好き!」の手前にあるのが
「わたしは、わたし」です。
つまり、誰とも比べないということ。
あるがままの自己受容があるということ、です。
■シンプルだけど簡単じゃない
とはいえ、ずっとひとつの「わたし、大好き」をやっていると、またまた退屈してくるものです。
このままそこにいてもいいけれど、やはり、バージョンアップしながら別の世界線にいる自分を生きてみる、そんなタイミングも見極めたいものです。
幾つになっても若々しい人、というのは、この自分のバージョンアップが上手ですよね。
いつまでもぬるま湯にいないというか、自分の人生を愛しているからこそどんどんチャレンジングになる。
躍動感がある人として日々を過ごすには、「わたし、自分のことが大好き!」というエネルギーの循環が必要なのですね。
安全安心の枠を破ってこそ、そのエネルギーは高まります。
残念ながらこれは自動的にはなりません。
車の運転と同じです。安全運転が基本ですが、安全運転だけをずーーーーーーっと意識していても、運転が楽しい!とか、ドライブが素敵な時間になるわけではないですよね。
あなたというこの世に一台しかない車を乗りこなした上で、それが最高に気持ちよくて素敵!って思える方へ、いつもフォーカスを向ける。
これが、
自分を愛する技術についてのシンプルな極意でした。
こんなにシンプルなのになぜいろんなコンテンツを提供するの?
と思ったかもしれません。
なぜなら、シンプルなことだけど簡単なことではないからです。
「自分のことが大好き!」
「絶対わたしを信じてる!」
「わたしに愛されている未来はどんなことがあっても大丈夫」
このような感覚に子供のころから慣れているひとはごく稀です。
100%そう思えなくてもいいですが、あなたの一部が自分大好き!でも、別の一部があなたに対して攻撃的だったとしたら、
「自分を嫌いになることが怖い」という不快感に悩まされつづけてしまいます。
自分の潜在意識を分析し、
他者への理解を冷静に身につけ
基礎となる自己受容を満たしながら、
今の自分を尊いと思えるような
思考回路と視点と在り方を身につける
「COCOPOIROOM」はこの智慧をみなさまに伝えてゆきたいと思っています。
そのためのコンテンツを活用なさってください。