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大河ドラマ「光る君へ」第21話~『枕草子』と清少納言、そして中宮定子

こんばんは、もちまるです。

今回は、大河ドラマ「光る君へ」の感想です。

今回はいよいよ!
清少納言が、『枕草子』を執筆する場面が描かれていました。

春はあけぼの…から始まる文章は何とも有名。

ドラマでは、人生を憂いた中宮定子を慰める役割も果たしていた『枕草子』。

文章を通して、清少納言と中宮定子の心の交流のようなものが見えてとても心が熱くなりました。

中宮定子にとってこの頃は、

・長徳の変により、兄や弟が流罪になる
・兄弟の騒動の中で出家(自身の髪を切る)
・在所していた二条邸が火事になり焼失
・自身の懐妊

…と非常に大変な時期であった事が伺えます。

中宮定子に仕えていた清少納言も、心は穏やかならざる日々が続いたことでしょう。

『枕草子』の執筆について、色々な書物をあさる中で興味深い記述を見つけました。

長徳二年の秋、中宮方の誰彼から左大臣道長方に内通しているとの疑惑の目を向けられることに耐え切れなくなって、長期の里居を続けた時、そのような苛立たしさや虚しさを逃れて、精神の安定を求めるために、心に浮かぶままのことを書き留めて(以下略)

萩谷朴校注『新潮日本古典集成 枕草子』より

清少納言もいわゆるスパイのような存在として疑われた事があったのでしょう。
実際に、大河ドラマ内でも陰口を言われている場面がありました。

清少納言にとって、当時の中宮定子を取り巻く辛い環境の慰めが、書くことであったのかもしれません。

今も昔も「書く」という事はある種、苦しい感情の浄化作用のようなものがあるように感じます。

今は、noteもありますし、X,Instagram、その他にも自分を表現出来るツールはたくさんありますが、当時は紙に書くという事だけしかありません。

それにも関わらず、1000年の時を越えて『枕草子』が読み続けられる、これは本当にすごいことだと思うのです。

私は、大学時代から『枕草子』に触れる度、清少納言の中宮定子に対する忠誠心のようなものが本当に大好きでした。

清少納言は、中宮定子よりも年上でありましたが、定子をとても尊敬している様子が『枕草子』からも伝わります。

その様子がドラマを見ていても伝わるんですね。
ドラマでの中宮定子と清少納言の関係性の描き方がとても好きです。

私自身も、誰かに忠誠心をもって仕える事になぜか憧れのようなものがあります。

そういうこともあってか、大学時代はゼミの教授をお師匠さんのように思っていて、教授の見る世界線に立ちたくて研究にがむしゃらでした。

その先生は今、「光る君へ」で考証をなさっています。
そういうこともあって、やっぱり先生と同じ世界線に立ちたくて、「光る君へ」を毎回ワクワクしながら見ています。

この場面は、先生が携わっているのかなと考えるのはとても楽しいですし、また勉強しなおそうと思えます。

大学時代にあった心の中に湧き上がるエネルギーのようなものが、「光る君へ」を見ると唐突に湧き上がってきたりするのですよね。

そんな熱い感情を思い出させてくれた今回のお話。

これから中宮定子は悲しい道をたどりますが、それでも清少納言と定子の二人を見届けていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

*おまけ*

図書館で『枕草子』を沢山借りてきました。

大学時代にお世話になった「集成」や「角川ソフィア文庫」と久しぶりに再会してときめきます🩷


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