
人権なんてものは存在しない
先月12/9は世界人権デーでしたね。
12月自体も人権月間とされていますね。
今日はその人権というものについて話していきます。
「人権なんてものは存在しない」
こんなことを言うと各方面から怒られるかもしれませんが、
どうせ僕の文章にはあまり影響力は無いだろうから、
思い切って論を展開していきます。
「人権」なんてものは存在しません。
と言うよりも、元来あったものではありません。
この世界に生まれ落ちた瞬間に誰もが持っているものでもありません。
ではなぜ、人はみな、熱量に差はあれど
「人権を大切に」と謳うのでしょうか。
それは、人権は後出しで生まれるものだからです。
詳しい歴史はわかりませんが、
最初に人権という概念が存在していて、
それを侵す人がいたから「それはダメだよ!」「守らないと!」となったわけではないだろうということです。
人権という概念が存在しない世界で
「人権らしきもの」が侵され、「そんなのおかしい!」と誰かが叫んでそれが集合したことによって、
それを侵す者に対する抵抗が起こった。
その運動の中で「人権」というものが成立していったのではないでしょうか。
つまり、もとからある権利なんてものはなく、侵されるから、あるいは侵される危険があるから(侵される危険があるとわかるのも先人の学びがあるから)、だからこそ「人権」という概念、虚構が必要なのです。
存在しない、虚構だからといって必要無い、陳腐なものと言いたいわけではありません。
むしろ人間はこの虚構なしには生きていけませんよね。
悲しいかなそれを侵す人がいるからこそ人権なんていう当たり前すぎることを声高に叫んだりキャンペーンをはったりしなければならないのです。
健やかに自分らしく生きる権利なんて、そんなものなんで憲法や法律で定めなければならないんでしょうか。
そんなの悲しすぎると思います。
悲しいかなそれを国や社会というよくわからないものに保障してもらわないといけない世界なんですね。
「人権」なんてよくわからない言葉、概念があったらしい。
そう言って今を振り返る未来が来ればなあと心底思います。
小野トロ