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美と恐怖の狭間

8月31日、会期最終日にやっと全生庵の幽霊画を見に行った。

毎年この時期、圓朝忌に合わせて圓朝コレクションの幽霊画が公開される。
最後に行ったのは多分4年前で、大浮世絵展の打合せで東京に来たのに合わせて見に行った時だったと思う。

圓朝コレクションの幽霊画には私が修論で取り上げていた鰭崎英朋の作品もあって、初めて見に行く時はやっぱり「何より英朋を見たい!」と思っていた。

まぁその気持ちは今年も変わらず、むしろ英朋の貴重な肉筆画があるから行くのだけど、今の職場に入ったことでちゃんと「圓朝のコレクション」という視点を持って見ようと思った。

でもやっぱり一番見たいのは英朋の「蚊帳の前の幽霊」で、部屋に入って真っ先に探したのは英朋の絵だった。
「蚊帳の前の幽霊」にある程度うっとりしたところで、他の絵もちゃんと見た。
特に清方の描いたお菊さんがとても美しかった。彼女は顔を伏せていたのだけど、解説に「豊かな黒髪から美しいことが想像される」とあって、そういえば綺麗な黒髪って美人の象徴だったなと思い出した。

一番の学びは「圓朝が国芳の弟子だった期間があった」と知ったこと。
一人で行ったので誰ともこの驚き?を共有できなくて、翌日職場で先輩と後輩に話した。


どうでもいいけど、昨年までは猛暑だとすぐぐったりしてたのだけど、食べる量が増えたら全然体調崩さなくなった。
でも全生庵までいくのは暑かった。

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mai
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