mai

日本美術史専攻/浮世絵・歌舞伎・喫茶店・ストリップが好き/最近戦前戦後あたりの映画を観たい欲が高まってます

mai

日本美術史専攻/浮世絵・歌舞伎・喫茶店・ストリップが好き/最近戦前戦後あたりの映画を観たい欲が高まってます

最近の記事

銀座カンカン娘(1949年)

国立映画アーカイブで「銀座カンカン娘」を観た。 国立映画アーカイブでは今、高峰秀子生誕100年を記念して、彼女が出演していた映画を日替わりで上映している。 あらすじは省略するが、「銀座カンカン娘」はミュージカル調の喜劇映画で、トラブルはあるものの重い話の展開はなく、基本的にはずっと明るい感じで進んでいく。 コメディ要素が強く客先でもかなり笑いが起きていた。 前回観た「阿片戦争」では高峰秀子はまだ少女だったが、「銀座カンカン娘」ではすっかりお姉さんになってた。 丸顔で目が大

    • 阿片戦争(1943年公開)

      国立映画アーカイブで阿片戦争を観た。 概要は以下の通り(Wikipedia引用) 中国人も英国人も日本人が演じたそうだ。 国立映画アーカイブでは現在、高峰秀子生誕100年を記念して彼女が出演した映画を上映している。「阿片戦争」はそのうちの一つだ。 上の引用にある盲目の少女が高峰秀子(麗蘭)で、姉が原節子(愛蘭)。 暴動の中、愛蘭と麗蘭は離れ離れになってしまう。結果的には2人は会えないまま終わってしまった。(厳密には最後麗蘭が処刑場に向かう時に愛蘭が追いかけていた) 麗蘭

      • 今年度の感想

        令和5年度がほぼ終わりましたね。 私は本来はこの年度で任期満了の予定でしたが、いろんな人のお力添えがあって、任期が1年延長になりました。 なので、来年度まで今の職場にいられることになりました。 私的にはとてもおめでたいことだ!と思ってたんだけど、これを知人に言っても「へえ〜」くらいで終わってしまう。任期延長って別にすごいことでもなんでもなかったのか?笑 え、もっと盛大に祝ってよ! さて、今年は「次の職場を探さなければいけない」という嫌な気持ちを常に持ちつつ仕事をしていた1年

        • 浮世絵のことを調べる話

          大学2年生の時、浮世絵がご専門の先生が担当されている演習を受講していた。 その授業内で、浮世絵は多くが画面内に作品情報があることを知った。具体的には改印や版元印などだ。 改印を見れば大体の年月が分かり(年代が特定できない改印もあるが)、版元印を見れば版元が分かる。 『原色浮世絵大百科事典』に改印や版元印の一覧があり、それと照らし合わせて年代や版元を割り出す作業は本当に楽しかった。 こうやって浮世絵の情報を調べられるのか!ととても感動したことを覚えている。 大学入学当時は浮

        マガジン

        • 映画🎞️
          2本

        記事

          パニックの話

          私はパニック持ちなので、基本的に頓服の薬を持ち歩いてる。 毎回起こるわけじゃないけど、食事中、電車乗ってる時、地下を歩いてる時などに発作が起こることが多い。 発作といっても、過呼吸になるとかではなく、他人に気づかれない程度の動悸、吐き気などが起こる。 最近は調子がいいなと思ってても、なる時がある。 緩急ありながらもう8,9年。 しばらく飲んでなかったけど、今年の4月から抗うつ剤を飲んでいるからか、最近は苦しくなることも減った。 完治は多分難しいから、うまく付き合って生き

          パニックの話

          「さらば、わが愛/覇王別姫」を観てきた

          「さらば、わが愛/覇王別姫」を4Kで観てきたので、勢いのまま感想をツイートしました。 noteにはそれをそのままスクショして転載します。 ネタバレあるので、ダメな人はここで閉じてください。 ちなみに予告YouTubeはこちら👇 <

          「さらば、わが愛/覇王別姫」を観てきた

          美と恐怖の狭間

          8月31日、会期最終日にやっと全生庵の幽霊画を見に行った。 毎年この時期、圓朝忌に合わせて圓朝コレクションの幽霊画が公開される。 最後に行ったのは多分4年前で、大浮世絵展の打合せで東京に来たのに合わせて見に行った時だったと思う。 圓朝コレクションの幽霊画には私が修論で取り上げていた鰭崎英朋の作品もあって、初めて見に行く時はやっぱり「何より英朋を見たい!」と思っていた。 まぁその気持ちは今年も変わらず、むしろ英朋の貴重な肉筆画があるから行くのだけど、今の職場に入ったことで

          美と恐怖の狭間

          思うがまま書きます 

          すっかりnoteを書いておりませんでした。 文章書くの好きなんだけど、仕事において依頼されて書く文章が好きで、日記とかを書こう!として書くのは苦手なのしれない。 今更だけど昨年の4月に今の職場に来ました。 ここの任期は2年なので、もうそろそろ次の身の振り方を考えなくてはいけない。 本当は全然辞めたくない。辞めたくないな〜と思いながらする転職活動は、今までとまた違った辛さがある。多分面接でも「こいつ今の職場がめちゃ好きだな」とバレてると思う。 自分は「学芸員」でありたいと、

          思うがまま書きます 

          コロナ(軽症)になったので記録します

          7月半ばにコロナ陽性になりました。 他の方のもしものため、自分の今後のためにも、色々メモしていたので、noteにも記そうと思います。 私は29歳(7月末に誕生日なのでほぼ30歳)。 県外から東京に勤務。同い年の夫と同居。 ワクチン3回摂取済み。 7/11  夫・私2人ともコロナ前最終出勤だった。 私:上司先輩と近距離で15分以上の会話あり、全てマスク着用していた。特に体調に異変なし。 夫:喉の痛みを訴える。 7/12  コロナ関係なく、たまたま2人とも夏季休暇を取ってい

          コロナ(軽症)になったので記録します

          目黒雅叙園「大正ロマン×百段階段」に行ってきました

          大正ロマン×百段階段を見に行ってきたので、ひたすら写真を貼ります📷 (写真撮影OKです)

          目黒雅叙園「大正ロマン×百段階段」に行ってきました

          何を書いたらいいかわかりません

          しばらく更新しておりませんでした。 職場の美術館ではnote書いてるけど、自分のアカウントでは何を書いたらいいか分からないんだよね。 ちなみに11月末で今の職場を辞めることにしました。 入ってすぐから違和感、入ってからもやっぱりおかしく、20〜30代への過渡期をここで過ごすのは無理だなと思った。 そしたら体調崩し、少しだけだけど休職することになってしまいました。 詳細書くと身バレしそうなので、このへんで(笑) 私は学芸員ではあり続けたい、楽しいと思って仕事がしたいので、

          何を書いたらいいかわかりません

          美術館に行く?行かない?美術館の中の人に教えてください!

          今後の参考にしたく、20〜30代の方を中心に美術館についてご意見を聞きたいです!! アンケートにお答えいただけると嬉しいです。 →こちらから💁‍♀️ ※なるべく多くの人の目に留まってほしいので、おごがましいですが「#オンライン展覧会」のタグを使わせていただきます。 そしてもしよければシェアしてくださると嬉しいです。 以下は私の美術館への想いなど。 **** 美術館で働いています。 学芸員4年目、今いる美術館には約1年前に転職してきました。美術館学芸員としては2館目の勤

          美術館に行く?行かない?美術館の中の人に教えてください!

          このカツ丼見るからにおいしそうじゃないですか?(岐阜県恵那市・ひかり食堂)

          noteで「#おいしいお店」のお題を見た時に、まっさきに岐阜県の恵那駅前の「ひかり食堂」を思い出しました。 恵那に住んでいた時、職場でみんなが揃う日が月に2日くらいあって、そういう日はみんなでひかり食堂に行くのが何となくの習慣でした。 私がはじめてひかり食堂に行ったのもそういう日で、職場のみんなに連れて行ってもらいました。 ひかり食堂は、中央本線または明智鉄道・恵那駅前にあって、昔ながらの食堂という何となく懐かしくなるような風情があります。 ご飯は安くて量が多くて、そして

          このカツ丼見るからにおいしそうじゃないですか?(岐阜県恵那市・ひかり食堂)

          東京の愛する喫茶店をちょっとずつ語る

          私の数少ない趣味に「喫茶店に行くこと」がある。 noteの募集中のお題を見たら、「私のコーヒー時間」なるものがあったので、今まで行った喫茶店をまとめてみようかなと思った。 東京編と名古屋・岐阜編でまとめてみたい。 まずは東京編。一つの記事で全部書くのは難しい気もするので、数か所ずつ取り上げて書きます。 池袋 皇琲亭一番好きな喫茶店かもしれない。 池袋東口にあるとても落ち着いた雰囲気の喫茶店。 いつもコロンビアとガトーショコラばかり頼む。 カップとソーサーももちろん可愛い

          東京の愛する喫茶店をちょっとずつ語る

          研究の話①

          私は浮世絵が好きだ。 特に幕末〜近代の浮世絵、および明治大正の口絵に心底陶酔しているのだけど、どういう経緯で好きになったのか、約10年間で何を勉強してきたのかを文字にして振り返ってみたいと思った。 言うまでもなく完全に自己満足である。 まあnoteなんてすべからく自己満足だろうけど、これは自己満足中の自己満足だ。仕方ないと思って許してほしい。 高校生の頃 この記事の後半にも書いたけど、私は絵を描くのが好きだった。けれど、それを仕事にする才能がないことには、高校に上がった頃

          研究の話①

          私の思うストリップ鑑賞

          私はストリップ鑑賞が好きだ。 とは言っても、もうすぐ3年目というくらいの新参者で、横浜ロック座1回、新宿ニューアート1回、浅草ロック座11回しか行ったことがない。(こう書くとマウントっぽいけど、恐らくファンの皆様はもっと行っているはず) でも地方在住者にしてはかなり観ている方なのではないか。自分の並外れた鬼のような行動力に、我ながら感心する。 そもそも私は長年、美術史・文化史研究の延長で、性風俗史に並々ならぬ興味を抱いていた。それがピークに達したのが2017年頃。 ちょう

          私の思うストリップ鑑賞