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夫婦で分業の不動産会社【バックオフィスの役割】


夫婦経営の会社の年末年始

こんにちは。不動産屋の松野まきです。

宅建士2人の夫婦で経営している不動産会社が綴るnoteです。
フレキシブルで細やかなサービスと、期待を超える価値をお届けする事を心がけ、信頼できる不動産のパートナーを目指しています。

いつでもお気軽にご相談ください!

今年も残すところあとわずかとなりました。
私たちの会社は、私と夫の二人三脚で運営している小さなチームです。そのため、年末年始の特定の休業日程は設けていません。

お客様から連絡が来れば普段通りお返しするし、管理会社側で対応可能であればご内覧もできる限り対応するというスタイルでやっています。

開業してから3回目の年末年始ですが、このスタイルに特に不便を感じることはありません。
「しっかり休めないのでは?」と思われるかもしれませんが、不思議と休まらないという感覚はなく、むしろこの柔軟なスタイルが私たち二人の働き方に自然と馴染んでいるように感じています。

とは言え、不動産業者の相棒「REINS」(業者用物件情報データベース)は昨晩から年末年始のお休みに入りました。
新規の物件探しや最新の募集状況の取得は一時的にストップしてしまうので、メイン業務である物件探しは基本的には行えません。

年末年始の期間は、仲介業務はできる範囲でご案内やサポートをさせていただきながら、バックオフィス業務が中心になるかなと思っています。

分業制の不動産会社

私たちの会社は、私と夫の二人で業務を分業しながら運営しています。

夫は主に営業担当として、お客様と直接お会いし、物件のご案内や契約、鍵渡しなど、現場でのサポートを行います。
一方で、私は集客をはじめ、バックオフィス業務全般を担当しています。基本的には、裏方としてお客様との出会いのきっかけを作ることが私の役割です。

とは言え、厳密に線引きをしているわけではありません。
夫も経理や書類作成などの事務仕事を行いますし、私もお客様と直接お会いする機会は少ないものの、お取引のディレクションとしてメールや公式LINEでやり取りをしたり、物件探しを行ったりもします。

私と夫、どちらもお互いの領域を超えることに抵抗はありません。
それぞれが得意分野のスペシャリストとして、相手の役割や判断を尊重し合うことで、自然と今のような形に落ち着きました。

不動産会社のバックオフィスについて

不動産業界では、やっぱりどこまで行っても営業部が花形で、「バックオフィス」と言うと、どうしても「非生産部門」として括られがちです。
私自身、以前はそう思われることに悔しさを感じたこともありました。

どれだけ成果を上げても、所詮「中の人」、そう感じてやりがいを見失いそうになる瞬間もありました。

でも、今は違います。
バックオフィスは、単なるサポート役ではなく、不動産ビジネスを支える大切な柱の一つだと確信しています。

営業としてどれだけ優れていても、お客様を見つけることができなければ、何も始まりません。
そして逆に、お客様がどれだけ多くても、営業がしっかりと対応できなければ何も実りません。


不動産業界には営業として素晴らしい能力を持った方々がたくさんいます。
でも、独立して初めて気付く壁は「集客」である事が多いと思います。

言い換えれば、集客さえできれば一人でも十分に食べていける。
でも、もっと本質的には、集客だけでなく、ブランディングや見せ方、伝え方、お客様が「体験すること全て」が重要だと感じています。

集客やマーケティングは、ただお客様を集めることだけではなく、「どう見せるか」「どう伝えるか」「どう感じてもらうか」を含めた、総合的な戦略です。
そして、その戦略の実行こそがバックオフィスの大切な役割です。

私が心がけている事

例えお取引が成立しても終わりではなく、お客様が本当に幸せになって、満足していただけることこそがゴールだと思っています。

そのために私はバックオフィスの立場から、営業の現場にも深く関わります。

特に「初めまして」のお客様とのやり取りは、必ず私が入るようにしていますし、
長文の説明やご案内、顔の見えないLINEやメールでのやり取りは、会社としての方針や考えを反映して、全てに意図をもって対応するようにしています。

対応方針、言葉の選び方、資料の内容、持ち物、立ち居振る舞い…お客様が接する全ての要素を確認し、必要であれば修正し、課題があれば解決策を考えます。

これは単なる細かいチェックではなく、お客様に信頼と安心を感じていただくための大切なプロセスです。
私自身、営業の現場に立つことは少ないですが、だからこそ「第一印象」や「コミュニケーションの質」には徹底的にこだわります。

受け入れる方も重要

会社員時代、経営戦略の一環として営業部に改善策や提案をしてきたことは何度もありますが、それを真剣に受け止めて実行に移してくれた人は、ほんの一握りなのではないかと思います。

夫はその一人で、自分の経験を大切にしつつも、私の意見に真摯に耳を傾け、なぜ「こうすべき」なのかを一つひとつ理解しようと努力してくれます。
そして、それを素直に受け止め、実践し、さらに良い営業マンになろうと成長を続けています。

その姿を見ていると、営業歴13年の経験に甘んじることなく、まだまだ伸びしろがあって、成長できると確信させられます。
私は夫が、これからもっと優れた不動産営業になれると信じていますし、その成長を支えることも、私自身の大切な役割だと感じています。

それぞれの役割

営業とバックオフィス。表舞台と裏方。
一見、分かれているように見えるこの二つの役割は、実はひとつのゴールに向かって進む「両輪」です。

どちらか一方だけが優れていても、うまく機能しません。
営業の力が最大限に発揮されるよう、バックオフィスがしっかりと下支えをし、バックオフィスの戦略が活きるように営業が現場で動く。


その循環が生まれることで、初めてお客様にとって本当に価値のあるサービスが提供できるのだと感じています。

私はバックオフィスの業務が大好きです。
もちろん、お客様と直接関わることも大好きですし、そこには日々新しい発見や気付きがあります。

でも、私にとって最大のやりがいは、営業マンを通じてお客様を幸せにすること。
それこそが、これまで私が積み上げてきた経験や知識を活かす完成形であり、大きな喜びでもあります。

集客やマーケティングというと、つい競合や他社の動きに目が向きがちです。
でも、私が大切にしたいのはそうではなく、常にお客様と目線を合わせ続けることです。これからもそんな経営を続けていきたいです。

今年を振り返って

今年、私は不動産エージェント講座を受講しました。
これまで営業としての経験はほとんどなく、私自身、新人営業マンです。
そんな私が、裏方としてだけではなく「私」としてお客様に関わるようになったのもこの講座がきっかけです。

来年の目標は、営業面で私ができることをもっと増やすこと。
お客様と直接関わる機会をさらに増やし、今よりもっと広い視野で、柔軟に対応できる自分になりたいと思っています。

今は夫とお互いの役割を補完し合いながら業務を進めていますが、何があるか分かりませんし、お互いの役割をカバーし合える仕組みを作るのも必要だと感じています。

もっと柔軟で力強いチームになれるよう、夫婦二人で力を合わせて取り組んでいきたいです。

新しい年が、お客様にとって、関わる全ての方にとって、そして私たちにとって、心温まる素晴らしい一年になりますように。


読んでいただきありがとうございます!

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▼この記事を書いた松野まきはこんな人。
・自己紹介/起業した経緯:不動産のバックオフィスから独立開業した話

▼不動産会社(株)バシランド
東京都内の不動産仲介(売買・賃貸)を中心に手掛ける不動産会社です。
不動産エージェントの夫と夫婦で営んでいます。
https://vacilando-estate.com/
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