『カヌレ』じゃねぇよ、京都の名物パン『カルネ』だよ。 #ご当地グルメ
アンディー・ウォーホル展で京都に行ってきたので、瑞野渾身の京都ネタを大連発しようと思う。京都は嫌いだっつってんのに節操もなく大連発しようと思う。
突然だが、あなたが今で食べてきた中で思う「挟んで食べる美味いグルメ」第一位は何だろうか。サンドイッチ?ハンバーガー?それともハーゲンダッツのクリスピーサンド?あれ美味いよね~。キャラメルのやつが一番好き。
かくいう私は、「カルネ」だ。
は?何それ?とおっしゃる方が大半かもしれないが。これだけは譲れない。カルネが世界一美味い。最近「カヌレ」とかいう洒落た焼き菓子が流行っているせいで、しばらくこの名前を思い出すのに手間取ってしまった。
京都志津屋の「カルネ」。
京都に住む民がこよなく愛する惣菜パンである。
大学時代、京都でサークル活動をしていた頃に先輩に『京都に来るならカルネは絶対食べろ』と教えてもらって初めて食べた。それ以来すっかりマイ・フェイバリット・パンランキング1位を突っ走っている。
丸型のかってぇフランスパン(見た目はハンバーガーのバンズみたい)に、薄切りロースハムと生玉ねぎのスライスを挟んで、マーガリンで味付けしただけ。ドが付くほどシンプルで何も凝ってない素朴なパン。
結構そこかしこに志津屋のお店があって、私がいつも使う京阪沿線にもエキナカにだいたい出店している。なので、昼頃京都に着いて昼飯代わりにカルネを買って鴨川沿いでむさぼるのがいつもの過ごし方になっている。
種類としてはノーマルカルネか、ペッパーがマーガリンに混ざってるペッパーカルネの二択である。私は量を食べるし黒胡椒も大好きなのでいつも両方買う。
味は本当に素朴。
シンプル・イズ・ベストを地で行くパンです。
そこらへんのコンビニで売ってるサンドイッチよりも全然凝ってなくて、シンプルで、具も決してたっぷり!!っていうわけではない。なのに、凄く味わい深いのがたまらない。
ハムとオリジナルマーガリンももちろんいいのだが、ここに生玉ねぎスライスが乗っかってることによってハムの塩気を上手く中和させ、なおかつ辛味でピリッと味を締めてくれる。この絶妙なバランサー的役割を果たしている玉ねぎ君、非常に偉いぞ君。君がいなかったらカルネこんなにロングセラーになってないぞ多分。
バンズがいかんせんフランスパンなんで多少歯の強度に自信が無い人はおすすめできないが、こんな素朴なパンには似つかわしくない豪快に奥歯で噛みちぎって食べてんのがギャップがあって面白くもある。
そういえば、これなんで「カルネ」っていう名前なんだろうと思って調べてみた。フランス語で『回数券』って意味があるそうなんです。毎日使う地下鉄の回数券と同じように、何度でも買ってもらいたい、食べてもらいたい。という気持ちが込められているとのこと。
いいね〜。本当毎朝これがいいわ。なんならうちの家から歩いて10秒のところに志津屋出来てほしいわ。そしたらワシ毎朝出勤前にカルネ買って奥歯で噛みちぎりながら会社行くわ〜〜。そんぐらいカルネ大好き。
みなさんも京都来たらぜひ食べてください。あ、京都まで行かなくても新大阪駅のキオスクでも買えますから。志津屋のカルネ、最高ですよ。
おしまい。