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水木三甫の心葉♡♧詩集

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心葉♡♧詩集では、心に感じたままを言葉に置き換えて表現した詩を掲載します。 まだまだ表現力不足で、うまく伝えられない未熟な僕ですが、進化していく姿を追いかけていただき、感想などを…
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記事一覧

かくれんぼ(詩)

かくれんぼ(詩)

今日も一人で、かくれんぼ
鬼がないのに、かくれんぼ
ここにいるから、かくれんぼ
誰か見つけて、かくれんぼ

5時の鐘が鳴ったなら
ママが迎えにきてくれる

だからそれまで、かくれんぼ
ママが来るまで、かくれんぼ
一人ぼっちの、かくれんぼ
誰か探して、かくれんぼ

生まれ変わり(詩)

生まれ変わり(詩)

私は夜の街を歩いた。
私は雨の中を歩いた。
私は傘もささずに歩いた。
傘など必要なかった。
私は雨に濡れたかった。
雨が私の中から染み込んで、私の中にしがみついている過去と一緒に、足先から流れていってほしかった。
滴り落ちた雨が水たまりを作った。
水たまりが過去の色に染まっているかは暗くてわからなかったが、水たまりは黒く濁って見えた。
私は走って家に帰った。
濡れた服をすべて脱ぎ去ると、重い毛皮を

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揺れる(詩)

揺れる(詩)

星が揺れる 涙に揺れる
夢が揺れる 涙に揺れる

月が揺れる 雲に揺れる
光が揺れる 雲に揺れる

氷が揺れる 酒に揺れる
心が揺れる 酒に揺れる

みんなが揺れる 不完全に揺れる
すべてが揺れる 不条理に揺れる

虐待(詩)

虐待(詩)

捨て子だったら良かったのにと
両親から殴られた夜はいつも思ってた
捨て子ならば殴られても納得できるから

どんな虐待を受けても
僕を捨てた両親だけ怨めばいい
今の僕は今の両親を怨まないで済むから

僕はいつか
まだ見たことのない両親を探し出して
きっと殺すだろう
今の両親に殴られた分だけ殺すだろう

だから今僕は我慢する
大人になるのを待っている
僕を捨てた両親に復讐するために

笑って(詩)

笑って(詩)

お笑い芸人は

笑われてはいけない

笑わせなければいけない と言うが

私は笑われてでも

みんなに笑ってもらいたい

タイムトンネル(詩)

タイムトンネル(詩)

必然は偶然の現在進行形であり
ためらいと譲り合いのあいだにはストレスが充満している
悲しみは憎しみに酸化して
触れるものすべてを腐らせる
あきらめがひとつ増えるごとに歳を重ね
忘却は新しい過去から排出される
生まれたときのままに死ねればいいと
自分の墓を掘ってきたけれど
どこまで深ければこの身を埋めることができるのだろうか?
ここはどこ?
わたしはだれ?
記憶は霧のように広がり
薄れてゆき
いつか

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埋没(詩)

埋没(詩)

僕は今城の真下にいる
もし今地震が起きて
城が崩れ落ちたとしたら
僕は城の下敷きになって死ぬだろう
そして歴史の中に埋もれるだろう
(小田原城にて)

ジャンプ(詩)

ジャンプ(詩)

昔の僕に連れられて
田んぼに挟まれた田舎道を歩く
カエルの合唱があちこちから聞こえるが
僕たちが近づくと静かになる
田んぼを覗いてカエルを一匹捕まえる
「鳴いてごらん」と言ってみても
カエルは大きな目で僕の顔を不思議そうに見ているだけ
手のひらを広げると
カエルは僕のシャツに跳び移り
肩まで這い上がると
田んぼに向かってジャンプした
そうだ 今がジャンプのときだ
泣いてばかりもいられない
昔の僕が

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ため息の分析(詩)

ため息の分析(詩)

ため息とは
二酸化炭素の大量排出
過去の悲しみと孤独の寂しさ
自己嫌悪と自己否定の象徴
長い人生で溜まった垢
絶望とあきらめ
恋わずらい
人生の区切り
そして
ため息とは心機一転
新たな人生のスタートのための号砲

口下手(詩)

口下手(詩)

素直な言葉で伝えるのが恥ずかしくて

オブラートで包んだような言い方をして

それが誤解されて相手に伝わって

人間関係がうまくいかなくなって

自己嫌悪に陥って

人と話すのが恐くなって

それってみんな私が口下手だからなのかな

宝くじ(詩)

宝くじ(詩)

夢を叶えるために宝くじを買う
でも僕の夢は大きすぎて
3億円当たっても叶えられそうにない
小さな夢をたくさん集めて
大きくした夢ならば
叩き割って欠片の夢を叶えられるが
もともと大きな夢を叩き割っても
夢の残骸が残るだけだ
だから僕は新しい夢を追う
宝くじに当たるという夢を叶えるために
僕は宝くじを買う
その後の夢は当たったときに考えればいい
どうせ当たるわけなどないのだから

あいうえお作文―東京編―

あいうえお作文―東京編―

<秋葉原>
ア アニメオタクと
キ 機械オタクが
ハ 幅を利かせていて
バ 場違いな人は
ラ ラーメン屋かカレー屋で食事をして帰る町

<鶯谷>
ウ 上野から散歩しようと誘い
グ 偶然たどりついた振りをして
イ 行きつく先はホテル街
ス 少し疲れたから休もうと
ダ 男子が女子を連れ込んで
ニ ニヤリと笑う町

青と紫(詩)

青と紫(詩)

青と紫の夜は雨に濡れ
車がワイパーの鳴き声で飛び去っていく
傘の中の二人は明日の意味も知らずに
青と紫に染まった舗道を歩き続ける
車のライトに怯えながら
まるで影絵のように
まるで波間のように
揺れながら引きずられながら
ゆっくりと 果てしなく
青と紫の足跡だけを残して