シェア
水木三甫
2024年11月24日 10:20
ビュルーリ ビュルーリ北風吹いたビュルーリ ビュルーリためらう僕のビュルーリ ビュルーリ背中を押したビュルーリ ビュルーリあなたの前でビュルーリ ビュルーリ「あなたが好き」とビュルーリ ビュルーリ初めて言えた
2024年11月18日 07:28
地球が煙を吐いている硫黄の煙を吐いている風に流れて飛んでいる僕の回りを飛んでいる君の回りを飛んでいる僕の鼻の中に君の鼻の中に臭いけど、これが地球の匂いなのだ臭いけど、これが地球のエネルギーなのだ僕は大きく息を吸い、地球のエネルギーを肺いっぱいに詰め込んだ
2024年11月13日 07:32
ススキが風に頭を下げているススキの中を僕は歩いてゆくススキがみんな僕にお辞儀をしてくれる僕もススキにお辞儀を返すススキのお辞儀はいつまでも繰り返されるだから僕も何度もお辞儀する終わりにしようと僕はさらに歩き出すそれでもススキはお辞儀をやめない「ごめんね」と言って僕はススキの草原を後にする
2024年10月24日 09:51
今日も一人で、かくれんぼ鬼がないのに、かくれんぼここにいるから、かくれんぼ誰か見つけて、かくれんぼ5時の鐘が鳴ったならママが迎えにきてくれるだからそれまで、かくれんぼママが来るまで、かくれんぼ一人ぼっちの、かくれんぼ誰か探して、かくれんぼ
2024年10月20日 09:50
私は夜の街を歩いた。私は雨の中を歩いた。私は傘もささずに歩いた。傘など必要なかった。私は雨に濡れたかった。雨が私の中から染み込んで、私の中にしがみついている過去と一緒に、足先から流れていってほしかった。滴り落ちた雨が水たまりを作った。水たまりが過去の色に染まっているかは暗くてわからなかったが、水たまりは黒く濁って見えた。私は走って家に帰った。濡れた服をすべて脱ぎ去ると、重い毛皮を
2024年10月18日 09:27
星が揺れる 涙に揺れる夢が揺れる 涙に揺れる月が揺れる 雲に揺れる光が揺れる 雲に揺れる氷が揺れる 酒に揺れる心が揺れる 酒に揺れるみんなが揺れる 不完全に揺れるすべてが揺れる 不条理に揺れる
2024年10月11日 10:02
死を思え? 大丈夫だって死はいつも僕のそばにいるよ
2024年10月8日 09:51
捨て子だったら良かったのにと両親から殴られた夜はいつも思ってた捨て子ならば殴られても納得できるからどんな虐待を受けても僕を捨てた両親だけ怨めばいい今の僕は今の両親を怨まないで済むから僕はいつかまだ見たことのない両親を探し出してきっと殺すだろう今の両親に殴られた分だけ殺すだろうだから今僕は我慢する大人になるのを待っている僕を捨てた両親に復讐するために
2024年10月6日 19:58
お笑い芸人は笑われてはいけない笑わせなければいけない と言うが私は笑われてでもみんなに笑ってもらいたい
2024年10月6日 08:14
必然は偶然の現在進行形でありためらいと譲り合いのあいだにはストレスが充満している悲しみは憎しみに酸化して触れるものすべてを腐らせるあきらめがひとつ増えるごとに歳を重ね忘却は新しい過去から排出される生まれたときのままに死ねればいいと自分の墓を掘ってきたけれどどこまで深ければこの身を埋めることができるのだろうか?ここはどこ?わたしはだれ?記憶は霧のように広がり薄れてゆきいつか
2024年10月5日 08:05
僕は今城の真下にいるもし今地震が起きて城が崩れ落ちたとしたら僕は城の下敷きになって死ぬだろうそして歴史の中に埋もれるだろう(小田原城にて)
2024年10月3日 06:59
昔の僕に連れられて田んぼに挟まれた田舎道を歩くカエルの合唱があちこちから聞こえるが僕たちが近づくと静かになる田んぼを覗いてカエルを一匹捕まえる「鳴いてごらん」と言ってみてもカエルは大きな目で僕の顔を不思議そうに見ているだけ手のひらを広げるとカエルは僕のシャツに跳び移り肩まで這い上がると田んぼに向かってジャンプしたそうだ 今がジャンプのときだ泣いてばかりもいられない昔の僕が
2024年10月2日 07:41
ため息とは二酸化炭素の大量排出過去の悲しみと孤独の寂しさ自己嫌悪と自己否定の象徴長い人生で溜まった垢絶望とあきらめ恋わずらい人生の区切りそしてため息とは心機一転新たな人生のスタートのための号砲
2024年10月1日 09:29
素直な言葉で伝えるのが恥ずかしくてオブラートで包んだような言い方をしてそれが誤解されて相手に伝わって人間関係がうまくいかなくなって自己嫌悪に陥って人と話すのが恐くなってそれってみんな私が口下手だからなのかな