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春を待つ《詩》

冬がギザギザに過ぎていく
風が肌に張りつく
へばりついた風を剥がすように
僕は足を早める
風に引きずられた雲が僕を追いかける
肌の冷たさと体の熱さとの温度差は
体の中にも風を吹かせる
僕はギザギザになった道を
ギザギザに歩く
春がギザギザな心を滑らかにしてくれるまで

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