mizuki lui

会社員をしています。小説は読むのも書くのも大好きです。

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マガジン

  • 『モナ・リザ』に見た神の子羊と天使の翼

    名画モナ・リザ(ネットからダウンロードした画像のコピー)に、玉虫色に輝く翼を発見したときの経緯と考察を残しておきたいと思い、noteを利用させて頂きました。通常であれば大発見なのかもしれませんが、証拠がありません。それでもご興味のある方に読んで頂ければ幸いです。

  • オリジナル曲

    自分で書いた詩を、生成AIをつかって楽曲にしてみました。気軽に聞いて下さい。

最近の記事

名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #24

 #24 レオナルドの最後の絵画について(その2)  晩年のレオナルド・ダ・ヴィンチが手放さなかった、『モナ・リザ』、『聖アンナと聖母子』、『洗礼者聖ヨハネ』の3作品について新たな知見が得られたかもしれないので紹介いたします。    先の#22において、『聖アンナと聖母子』と『洗礼者聖ヨハネ』は、『モナ・リザ』に秘められた謎を解く鍵としての役割があり、そのためにレオナルドは、この3枚の絵を大事に持っていたのだと思われると結論付けました。    その結論に変わりはありません。

    • 名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #23

      #23 イエス・キリストの名前が描かれているのかも?  『モナ・リザ』に関して最近読んだ本の中に、“イタリア(主にフィレンツェ)を中心にギリシア語古典の研究が盛んになり、ルネサンスが開花した。”と記載されていました(日本文教出版「モナ・リザの教科書」渡邊晃一著)。    なぜこのようなことを急に言い出すのかというと、『モナ・リザ』の顔の横に何等かの文字が描かれているような気がするのです(図105及び図106参照)。  イエス・キリストが描かれている顔の横には、特に“X”の文

      • 名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #22

        #22 レオナルドの最後の絵画について  晩年のレオナルド・ダ・ヴィンチは、『モナ・リザ』、『聖アンナと聖母子』、『洗礼者聖ヨハネ』の3作品を手放さなかったそうです(図102参照)。その理由について考察してみたいと思います。  先ず『聖アンナと聖母子』についてですが、この絵には、聖アンナ(聖母マリアの母親)、聖母マリア、幼子のイエス・キリスト、及び子羊が描かれています。聖アンナの膝の上に聖母マリアが座っており、聖母マリアがイエス・キリストを抱きかかえようとしますが、イエス・

        • 月刀

          陽光が東の地平に這い広がろうとする刹那 終わりの近い暗闇に、巨大な剣の切っ先が光を放つ 見上げるたびに響くエッジ 闇を裂く閃光の軌跡 もうすぐ終わる、この不安と苦しみ、そう、君がいるから 遥か高みで、待ち望むがいい、僕もすぐ行く わかるだろう? 奴らは佇むほかない。 君の気配は、くだらない恣意など絶対に寄せ付けはしない もうすぐ終わる、この不安と苦しみ、そう、君がいるから 遥か高みで、待ち望むがいい、僕もすぐ行く

        名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #24

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        • 『モナ・リザ』に見た神の子羊と天使の翼
          25本
        • オリジナル曲
          5本

        記事

          コーヒーナッツ

          まずいコーヒーと、ナッツ そんないつもの組み合わせ それしか今の僕にはない。それで十分といえばそうなんだけど 世界の中の僕 そんな無意味な視点さえなかったら、もっと楽になれるのに 今を生きる炎が欲しい 今を生きる炎が欲しい

          コーヒーナッツ

          コーヒーナッツ

          もう一人いる

          胃がんで死んだ親父が死に際に言ったんだ 右手で胸を押さえながら、ここにもう一人いるって そのときわかったんだ 人はなぜやり直せるのか 失うことを恐れるな そいつはいつもそばにいる 間違えたっていい そいつがそう教えてくれる そいつの声を聴け、従え、そして進め そいつはいつもお前のすべてを許すから

          もう一人いる

          もう一人いる

          秋の雨

          秋の雨 秋口の昼下がり、 厚い雲が空を閉じて、細かな雨が広場の木々を濡らす 他人の思考、思惑の群れの中 埋没しかけている今の私 でもわかる それでもかまわないって 閉塞的な雰囲気が、雨を凌ぐ木々の輪郭に明確な佇みを与えている そうなんだ 私にはわかる あの木々がもつ葉の一枚ほどの強さがあれば、それでいい

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #21

          #21 おとぎ話(その5)-大島みち子さんについて-  この神様は、絵画、楽曲、レコードジャケット、バンド名、小説、映画、インフラストラクチャーといったあらゆるものにその力を行使しています。その力はあまりに強大で、私の想像をはるかに超えています。これほどの力を持つ者が、なぜこのようなことをしているのか? そのようなことをしてまで、私たちに伝えたいこととは一体何なのでしょうか?    この点に関して、大島みち子さんについて触れておきたいことがあります。  映画『愛と死を見つめて

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #21

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #20

          #20 おとぎ話(その4)-大阪の中之島について-  先に紹介したとおり、『モナ・リザ』には、聖母マリアの『M』(イニシャル)を示す「二つの橋」と、サルバトール・ムンディ(イエス・キリスト)の『S』(イニシャル)を示す「曲がりくねった道」が描かれています。    実は日本の大阪市には、この「二つの橋」及び「曲がりくねった道」と同じような構造物が存在します。このことは、先の、河野實さんと大島みち子さんとの3年間に及ぶ文通を書籍化した「愛と死をみつめて」の舞台となった旧阪大病院の

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #20

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #19

          #19 おとぎ話(その3)-ポール・マッカートニー氏について-  実は、天使の翼を見たとき、なぜか私の頭の中に、当時見ていた映画『yesterday』で流れていたザ・ビートルズの名曲“ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード(The Long and Winding Road)”が一瞬だけよぎっていたのです(図85参照)。  そう、二人目の人物というのは、ミュージシャンのポール・マッカートニー氏(James Paul McCartney)です。20世紀を代表する音楽グルー

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #19

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #18

          #18 おとぎ話(その2)-吉永小百合さんについて-  まず一人目は、日本人女優の吉永小百合さんです。彼女は、1964年(昭和39年)に公開された映画「愛と死をみつめて」(製作/日活 監督/斎藤武市 撮影/萩原憲治)において小島道子役を演じています(図79参照)。  この物語は、軟骨肉腫という不治の病におかされながらも懸命に生きた女性、大島みち子(映画での人物名は小島道子)と、それを支えた恋人、河野實(映画での人物名は高野誠)との愛を描いたものです。あらすじを、ウィキペディ

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #18

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #17

          #17 おとぎ話-神様について-  ここからちょっとおとぎ話をします。おとぎ話というのは、これからする話はあまりにも現実離れしていて、ほとんどの方には到底受け入れられるものではないためです。    それは、先に記述した「天使の翼」のことです。構造色の原理を利用して表された虹色の天使の翼。その翼の作風について一つだけ疑問があるのです。その疑問は、あの翼を見た瞬間に直観的に沸き起こったものです(図78参照)。  その疑問とは、「これは本当にレオナルドが描いたものなのか?」という

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #17

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #16

          #16 ヘントの祭壇画  天使の翼を見てからおよそ2年が過ぎたころ、私はある絵画に出会いました。それは、『ヘントの祭壇画』と呼ばれるものです。この作品は、ファン・エイク兄弟(フーベルト・ファン・エイク、及びヤン・ファン・エイク)によって描かれた多翼祭壇画であり、1432年に完成したと言われています。以下の記述はウイキペディア『ヘントの祭壇画』よりその一部を引用したものです(図67参照)。  レオナルド(1452年~1519年)が生きていた時代、『ヘントの祭壇画』はおそらく、

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #16

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #15

          #15 鏡像のイエス(その2)-ケーキ投げつけ事件-  現地時間の2022年5月29日、フランス・パリのルーヴル美術館で、『モナ・リザ』に向かって、車椅子に乗り高齢女性を装った男性がケーキを投げつけるという事件が発生しました(図59参照)。  勿論、『モナ・リザ』は強化ガラスで保護されているため損傷はなかったようですが、白いクリームが強化ガラスにべっとりとついていました。    私は、ユーチューブでそのときの様子を見ていました。画面上では、モナ・リザの左腕全体と胸の一部が白

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #15

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #25

          #25 あとがき  「天使の翼」は、『モナ・リザ』の真のモデルが、聖母マリアとイエス・キリストであると確信した後に現れました。    初めは多少驚きましたが、それほど大事なこととは思っていませんでした。しかし、時間がたつにつれて、もしかしてこれはとんでもない発見かもしれないと思うようになりました。その後、ネットでいくら調べても『モナ・リザ』に「天使の翼」が描かれていることを教示・示唆するような記事が全く見当たらなかったためです。    「天使の翼」を見てから数か月後、私は、東

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #25

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #14

          #14 消えた翼  へえー、この絵にはこんな仕掛けがしてあったんだ。それがそのときの率直な感想でした。    愚かにも『モナ・リザ』の真のモデルを突き止めたと思っていた私は、この絵にはまだ解き明かされていない多くの謎があるのだということを、改めて思い知らされました。    そしてここで思いがけないことが起きました。    その額縁には埃がたくさん溜まっていたため、これをきれいにして“翼”をもっとよく見ようとしてハンカチで額面を拭いたとたん、それまで見えていた“翼”が消えてしま

          名画『モナ・リザ』に“神の子羊”と“天使の翼”を見た経緯と考察 #14