【映画レビュー】『水深ゼロメートルから』:露わな二本の脚が投げかけてくるもの
チラシやポスターを観ると、女子高生たちの二本の脚に目が行く。形がいいとか、すらりとしているとか、そういう美的対象としての脚ではない。生々しくむき出しになった、加工されていない生の肉体としての脚である。
自分がそこにエロスを感じていない自信はない。それは、最初に自白しておく。どこまでがエロスでどこからそうでないかを線引きするのは難しい。
ただ、しかし、この映画は、そんな言い訳など吹き飛ばすように、二本の脚が「女らしさ」の視点で見られてしまうことに挑む。ひと言でいうなら、そ