【水鳥の歌と生活】2025年1月19日日曜〜1月25日土曜

一月十九日日曜

　七時に起床。
　溜まっていた日記を書き、noteに投稿する。
　最近では珍しく仕事続きの一日。合間に一つずつ食べるすあまを楽しみに励む。

　　すあま噛む冬日のような柔らかさ

　晩酌。キムチ鍋を食べて、キンミヤ焼酎をアサヒドライゼロ500ml缶で割ったものを飲む。
　二十四時に就寝。

一月二十日月曜

　七時に起床。
　午前中は日記を書くなどする。
　午後から出張へ。

　　大寒であれ大瓶を飲みに行く
　　雄弁な奴にはなから有限な俺の時間を割いてやるかよ

　晩酌。セブンイレブンで買ったチーズグラタン、生ハムとバジルのポテトサラダ、ななチキを食べて、赤ワイン750ml瓶を一本飲む。

　　形容はそのままにして機能とか有り様は酒で変容をする
　　美しい言葉が描く美しい生活という檻は檻だよ
　　俯いて歩くいつしか氷柱も無く
　　善人と普通の人とあとは皆死ぬべき人と当人の云う

　二十四時に就寝。

一月二十一日火曜

　七時に起床。
　午前中はコインランドリーへ。待ち時間にミスタードーナツに入る。ショコラノワゼットとブレンドコーヒーを注文して、JOJO広重『また逢う日まで』を読む。また周辺を少し歩く。

　　冬温しドーナツのチョコも綻びて

　晩酌。キムチ鍋を食べて、キンミヤ焼酎をアサヒドライゼロ500ml缶で割ったものを飲む。
　二十四時に就寝。

一月二十二日水曜

　七時に起床。
　太宰治の最初の創作集『晩年』を読んで一作ずつ感想を書くということをいずれやりたいと思っていて、ひとまずnoteに青空文庫のリンクをまとめた目次を作り下書保存する。また『晩年』に触れている文章を国立国会図書館デジタルコレクションで探して該当ページを印刷する。
　夜は市街へ酒を飲みに行く。入ろうと思っていた居酒屋が満席だったので、先週も行った焼き鳥屋へ。焼き鳥（もも、ねぎま、もつ、つくね）、焼きとん（たん、かしら、白もつ）を食べて白ホッピーをジョッキで二杯飲む。飲みながらJOJO広重『また逢う日まで』を読み、読み終える。JOJO広重といえばノイズバンド非常階段や老舗のインディーズレーベル、アルケミーレコードを主催しているミュージシャンという印象が強いが、その辺りについて書いた本はすでに以前刊行しているらしく、今回はJOJO広重という人格を作り上げた生い立ちや趣味、人との出会いや交流を中心にしたエッセイ集だ。どんなテレビ番組や映画を見て、どんな音楽を聴き、どんな本を読んできたのか、どんな人との出会いや思い出があったのか、それらを集めて重ねていくことでJOJO広重という人間が立体的に浮かび上がってくる。破天荒な人物を想像する人が多いであろうJOJO広重という人間は意外にも真っ当な青春を送ってきた真っ当な人間だった。
　二軒目はビアバーへ。チーズピザを食べながらクラフトビールを飲んでいると、長野駅で通り魔事件が起こったという速報を知る。犯人は逃走し、被害者は重軽傷合わせて三名。いずれも犯人とは面識が無いという。やけくそな人間が増えている。去年あたりから本当に酷い閉塞感が社会を覆っていると感じる。次に困窮し冷静でいられなくなるのは自分かもしれない。とにかく正気を保つことに専心しなければ。

　　怒りなら自家中毒になるほどあり敵だ味方だ戯れてられない

　温かい黒豆ほうじ茶を飲みながら終電車で帰る。二十四時過ぎに就寝。

一月二十三日木曜

　八時に起床。
　正午頃にコメダ珈琲店へ。期間限定のショコラノワールとたっぷりサイズのブレンドコーヒーを注文して檀一雄「リツ子・その愛」を読み、読み終える。ノートに感想やメモを書き込む。
　晩酌。もやしを炒めてその上に玉葱とジンギスカン（たれに漬け込んだ羊肉）を炒めたものを乗せて食べる。酒はキンミヤ焼酎をアサヒドライゼロ500ml缶で割ったものを飲む。
　ＳＮＳには憎悪が飛び交っている。末世である。

　　穏やかに愛を表明することが過激に見える今日である

　檀一雄全集収録の小説「佐久の夕映」の感想をnoteに投稿する。
　二十四時に就寝。

一月二十四日金曜

　七時に起床。
　仕事が無いので檀一雄「リツ子・その愛」の感想を書こうとするが上手くいかない。長篇で檀の代表作の一つでもあるので気負い過ぎているのかもしれない。あれも書かなければ、あれについても触れなければと思っているうちに周辺情報ばかりが続く散漫な文章になってしまう。とにかく書きたいように最後まで書いてみて、もう一度書き直すのがいいのかもしれない。
　夜は両親、兄嫁、甥と焼き鳥屋へ。兄が去年から仕事で海外に行っていて、兄嫁と甥はまた時間を置いて合流するらしい。甥はまだ学生なので年度なんかの関係だろうか。遅めのお年玉を渡す。焼き鳥を食べて生ビールを大ジョッキで三杯飲む。
　家に戻りカシャーサの炭酸割を飲む。これが駄目押しだったろう。
　二十四時過ぎに就寝。

一月二十五日土曜

　胸焼けで何度も覚醒する。二日酔いだ。八時過ぎに起床。
　午前中は仕事が無かったので職場で眠る。何度か胃液を吐く。

　　洋便器に顔を突き込み胃液とは水に沈んでいくものと知る

　十五時くらいになって徐々に回復してくる。仕事を終え、職場でミートソーススパゲティを食べる。さすがに酒を飲む気にはならない。
　二十三時頃に就寝。