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【水鳥の歌と生活】2024年10月20日日曜〜10月27日土曜


 十月二十日日曜

 六時過ぎに起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。

 一週間の日記をnoteに投稿する。

  苦しみが見えるようだよ呪わしい人生だよねブロックするね

 仕事のBGMはThe Durutti Column『Dry』にする。

 夜はツルヤで買い物をして家で晩酌をする。鰹と鮪の刺身、冷奴を食べて七笑を二合飲む。

  労働を終えて大きな月を見た駐車場には黒猫が居た
  寂しいな寂しいんだな人情を否定しないと溺れちゃうよな

 二十三時過ぎに就寝。

好きな晩酌セット

 十月二十一日月曜

 六時過ぎに起床。Podcastで「髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ」を聴きながら朝の支度をする。

 午前中は仕事が無いので職場の周辺を歩く。道の真ん中に緑と赤、黒の斑ら模様の蛇がいるのを見る。調べてみるとおそらくガラガラヘビのようだ。数日前にも道で蛇を見た。あれはおそらくシマヘビだったと思う。蛇が人前に出てくるような季節なのだろうか。冬眠の時期が近づいて熱心に狩りをしてでもいるのか。

 仕事のBGMはThe Durutti Column『Red Shoes』にする。

 夜はツルヤで買い物をして家で晩酌をする。鴨と豚のしゃぶしゃぶを食べて、七笑を三合飲む。しゃぶしゃぶもさることながら鴨と豚の出汁が効いた汁が美味しくて酒が進んでしまった。

  いつもなら二合であって三合を飲もうと思う肴次第で
  人間のことはなんにもわからない人間として生きていくのに
  人間て寂しいからね声帯が切れるくらいに呼んで欲しいね
  優しさは個人のために向けられる優しさでしょう期待するなよ
  誰のためでもない君の優しさは正しいわけで期待しないよ

 二十三時過ぎに就寝。

鴨は良い出汁が出るなあ

 十月二十二日火曜

 六時過ぎに起床。radikoで「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聴きながら朝の支度をする。

 午前中は職場の周辺を歩く。さすがに蛇は見なかった。すっかり朝晩は冷えるようになったが日中は歩いているとまだ暖かい。名前はわからないが秋の花が盛んに咲いている。歩きながらradikoで「空気階段の踊り場」を聴く。

  水辺から鳩が飛び立つ本当は鷺が飛ぶのを見たかったけど

 仕事のBGMはThe Durutti Column『Sex And Death』にする。

 内臓の疲れを感じるので夕食は職場でインスタントの塩ラーメンに冷凍のオクラとネギを入れて食べる。酒は飲まない。

 檀一雄全集収録の小説「漆黒の天国」の感想をnoteに投稿する。

 二十三時過ぎに就寝。

目玉のようなカレーライス

 十月二十三日水曜

 六時過ぎに起床。radikoで「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMはThe Durutti Column『Fidelity』にする。

 仕事を早めに切り上げて東京へ。新幹線を待つ時間に駅の蕎麦屋に入る。蕎麦つゆで煮たうずら卵を食べてサッポロラガービール赤星中瓶を飲む。飲みながら岡崎武志編『駄目も目である 木山捷平小説集』を読む。そのまま新幹線の車中でも読む。

 今回の上京の目的はマストドンのオフ会で、木曽路でしゃぶしゃぶを食べる。地方在住かつ休みが平日なのでオフ会に参加できる機会がほぼ無く、前回参加したのは七年も前のことになる。その時に会った人や初めて会った人たちと歓談しながらしゃぶしゃぶを食べ、五穀米も食べ、締めに餅入りのうどんも食べて、デザートに栗のアイスも食べる。ビールも飲んだのですっかり満腹だ。 そのカロリーを少しでも消費しようというわけではないが、二次会はカラオケへ。九十年代からゼロ年代のロックで盛り上がる。

 宿は決めていなかったので、宿が多そうな上野にひとり降りて探して歩く。最初はどこか居酒屋にでも入ってゆっくり検索などしようと思ったが、満腹でもありもう充分楽しんで満足してもいるので、歩いていて見つけたインターネットカフェに泊まることにする。大浴場もあって平日なら個室に十二時間滞在して二九〇〇円という安さ。風呂に入ってブランケットに包まり二十四時過ぎに就寝。

栗のアイスも美味しゅうございました

 十月二十四日木曜

 八時頃起床。ラウンジで自由に食べられるカレーを食べ、風呂に入り、服を着替え、ラウンジで今度はコーヒーを飲みとゆっくりしてからチェックアウトする。

 この日は石神井公園に行くことに決めていた。以前にも一度行ったことがあるのだが、その時は前日の飲み会で酒を飲み過ぎていてかつ寝不足で、ふらふらの状態で歩いていたので公園の具体的な記憶があまりないのだ。

 移動の電車内ではradikoで「山里亮太の不毛な議論」を聴く。

 石神井公園に着くと正午頃になっているのでまずは昼食とビールをと思い、公園に続く商店街にあるムームーフェイマスデリへ。ここは酒場ライターのパリッコが何度か記事で取り上げており、一度行きたいと思っていた。ショーケースの中からスモークサーモンとアボガドのサンドを選び、サッポロラガービール赤星中瓶と共に注文する。空は曇っているものの暖かい日で、外の席が空いていたのでそこに座って食べさせていただく。サンドは想像よりも大きく想像より美味しかった。大きいので齧り付くたびに主な具であるスモークサーモンとアボガドとクリームチーズの割合が変わるのがおもしろく食べ飽きることがない。屋外で飲むビールも心地いい。飲みながら岡崎武志編『駄目も目である 木山捷平小説集』を読む。

 飲み終えて公園へ。池の端にある売店が木曜定休で開いていないのは残念だったが、石神井池から三宝寺池とゆっくり歩いて回る。よほど人慣れしているのか青鷺が間近で毛繕いをするのを見たり、鴨が何度も水に潜っては胸を張って羽をばたつかせる水浴びを見たり、そんな鳥たちを写真に撮る人、絵に描く人、ベンチで眺める人がいたり、なんだかこの公園の中だけ時間がゆっくり流れているような落ち着く空間だった。近所にあったら良いなと思う。そういえば以前私が東京で会社員をしていた頃は三鷹に住んでいて、よく井の頭公園を歩いていた。そんな記憶もあって心が安らぐのかもしれない。地方に住んでいると、東京は遊びに行くところで住むところではないと言う人がいるけれども、三鷹は閑静な住宅街で、少し歩けば自然もあり、水源が地下水(全てでは無いらしいが)なので水道からそのまま飲むこともでき、昔ながらの商店街や祭りがあるような、とても住み心地の良い街だった。私の住む街には井の頭公園や石神井公園のような公園が無い。印象が近い公園を挙げるとしたら須坂市の臥竜公園だろうか。臥竜公園には動物園もあるのでよく行くのだが、井の頭公園や石神井公園のような大きな池と森林がある公園がそもそも好きなのかもしれない。

 公園を一周して商店街に戻ってくる。せっかくだからムームーフェイマスデリでもう一品今度は惣菜を食べながらビールが飲みたいと思い再訪する。不審な男だと思われたかもしれないが、また屋外の席で食べさせてもらう。今度はチキンとしめじ、ブロッコリーのローストと、やはりサッポロラガービール赤星中瓶を注文する。ジューシーな鶏肉と旨みの強いしめじがよく合う。合間に食べるブロッコリーもさっぱりして良い。

 あまり長居するのも悪いと思い、本は読まずに食事に集中してそのまま今度は道向かいにある福しんに入る。これもウェブの記事でよく見かけるものの地方には無い店で、一度訪れてみたかった。本当はニラそばを食べてみたかったのだが、これは冬限定のメニューらしく、その代わり生ビールと餃子にもう一品選んで千円という「生ビール3点セット」という素晴らしいメニューがあるのでそれを注文する。一品は麻婆豆腐。この麻婆豆腐がちょっと独特で、搾菜のような風味と酸味があった。麻婆豆腐好きなので、こういうのもあるのかと嬉しくなる。ジョッキ一杯の生ビールでは足りず、福しんサワーとウンパイロウを追加で注文する。福しんサワーはかき氷のブルーハワイのような鮮やかな青色で、クエン酸っぽい強い酸味がある。油を多く使う中華料理によく合う。ウンパイロウは茹でた豚バラ肉に中華っぽい醤油だれとネギがかかっているちょっとした酒のつまみにちょうどいい一皿。飲みながら『駄目も目である』を読む。

 石神井でしてみたかったことは大体できたと思い、帰りの新幹線に乗る大宮駅に移動する。ここでも飲んでおきたかった。というのは前回の上京時にやはり前日に飲み過ぎた私はせっかく一緒に大宮まで着いてきてくれた先輩の前で何も食べられず酒もレモンサワーをジョッキの半分くらいしか飲めないという醜態を演じてしまったからだ。すずらん通りを歩き鐘家という居酒屋に入る。刺身三点盛りを注文するとサービスで五点盛りにしてくれる。その五点盛りと冷奴を食べて、焼酎の水割りをジョッキで二杯飲む。飲みながら『駄目も目である』を読む。

 いよいよ酒の酔いはともかくお腹がいっぱいになってきたので駅へ。新幹線の中で食べようとワッフルと飲むヨーグルトを買う。車内ではもう本を読むのも面倒になりスマートフォンを見るなどして過ごす。疲れのためか意識を失うがちょうど降りる駅で目が覚めた。良かった。

 そのまままっすぐ家に帰り二十三時過ぎに就寝。

人間に慣れ尽くしたような青鷺

 十月二十五日金曜

 六時過ぎに起床。radikoで「おぎやはぎのメガネびいき」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMはThe Durutti Column『Time Was Gigantic… When We Were Kids』にする。

 午前中は仕事が無かったので職場の周辺を歩く。目の前をノスリやカラスや蝶が飛んでいく。日中は歩いていればまだ暖かい。歩きながらPodcastで「芸人お試しラジオ 鬼ヶ島のデドコロ」を聴く。

  秋日差蝶がいちゃいちゃ飛んでいる
  柿食えば柿もいだ頃思い出す

 夕食は職場で冷凍うどんに納豆だし醤油のパスタソースを絡めて食べる。やはりうどんには和風のソースの方が合う。食べながらYouTubeで「ウエストランドのぶちラジ」を見る。

 食後は溜まっていたここ数日の日記を書く。木曜の日記をつい長々と書いてしまった。本当はこの日記はもっと淡々としたものにするはずだったのだが、書きたい気分であったり書ける時間であったりという条件が整うと急に長々と書いてしまう時がある。本当はそういう内容はもっとちゃんと独立の記事として書けばいいのだ。でも、そのムラが日記の良さと言えるかもわからない。毎日を同じ気分で過ごしているわけではないのだから。ただそんなことを言い出すと、出来事があった日と書いた日は違うのでその間にずれが生じているとも言えるのだが。

 家に帰ったらそのまま二十三時過ぎに就寝。

心配になるほど痩せた蛙がいた

 十月二十六日土曜

 六時過ぎに起床。radikoで「バナナマンのバナナムーンGold」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMはThe Durutti Column『Rebellion』にする。

 日中は忙しく働く。隙間の時間に向かいのマンションの猫が外に出ている(ちゃんとリードを着けている)のを見つけて撫でに行くのが唯一の憩い。

  ひとりでも構わないのだ他所のうちの猫が私を憶えていれば

 夜はセブンイレブンで買い物をして家で晩酌をする。てりやきエッグバーガー、信州産きのことローストビーフサラダ、チーズを食べてサントリートリプル生500ml缶を一本飲む。飲んでいるうちにもう少し飲みたくなって、じゃがボルダ(鰻と炭火焼きとうもろこし味味)を食べてIPA ONE 350ml缶を一本飲む。

  偶像を崇めることも壊すことも気軽にできる生活をする
  脳内に神社を建てろ神を祀れ人も社会も信じないなら

 いつもより少し遅めの二十四時過ぎに就寝。

ちゃんと蒲焼きのタレっぽい香ばしさ

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