人生に価値を決めるのは君次第(短編小説)
人生に価値はあるのだろうか?
俺は、俺の人生は今のところ、無価値だった。
中学校でいじめられていたから。
だが、それでも生きなければならない。
嫌になってきたので、高校で知り合った彼女に、その複雑な感情をぶちまけることにした。
「俺……もう嫌だよ……」
「……そうだね」
俺が弱音を吐くと、彼女は優しく頭を撫でてくれた。
彼女の優しさが身に染みる。
「でも、君が死ぬのはもっと嫌。だから、今は耐えて。いつか必ず、君のことを愛してくれる人が現れるから」
「そんなの現れるわけないだろ