メンタル不調の兆候とは?
最近、妻から職場でメンタル気味(うつ手前っぽい)の同僚Aさんのことについて相談を受けました。
「誰でも仕事ストレスはあると思うけど、メンタル不調の兆候ってどんな形で現れるの?同僚としてどういうポイントを気を付けていけばいいの?」
という質問を受けました。
そういう優しいところが妻の素敵なところです。笑
(のろけてスミマセン笑)
なので、これから紹介するのはメンタル不調の具体的な兆候です。
それらが自分もしくは同僚に見えたら、深刻に捉え過ぎる必要はありませんが、早めにストレス対処をしてください。
メンタル不調の兆候について
一般的には、①体調面/②心理(感情)面/③行動面/④認知面の4つの形で現れるといわれています。それぞれにがどんな形で現れるのかを知っておくだけでも、メンタルヘルス対策になります。
妻にもAさんに以下のような兆候がないか具体的にヒアリングをして行きました。当てはまる数が多いほど要注意です。ぜひ自分や同僚のことを想像しながら確認してみてください。
❶体調面
□ だるさ
□ 発疹、吹き出物
□ 頭痛
□ めまい
□ 不眠
□ 発汗
□ 目のかすみ
□ 充血
□ 耳鳴り
□ 肩こり
□ せき、たん、喉の痛み
□ 高血圧、動悸
□ 消化不良、胸焼け、食欲低下
□ 腰痛
□ 下痢、便秘
□ 関節痛
❷精神面
□ 活気の低下 (いつもより元気がない日が続いている)
□ 無気力感 (ぼーっとすることが増えた)
□ 集中力が続かなくなった
□ おっくう感
□ イライラ感
□ 不安感
□ 憂鬱感
❸行動面
□ 酒が増えた
□ タバコの本数が増えた
□ 食べ過ぎが増えた
□ 食べなくなった
□ 買い物しすぎてしまった
□ ギャンブルにのめりんだ
❹認知面(物事の考え方・捉え方)
□ 悲観的な考えになることが増えた
□ 自責的な考えになることが増えた
□ 集中力が急激に低下した
□ 判断力が急激に低下した
業務の様子にも変化がないか観察してみよう
Aさんの場合、普段は真面目で誠実に着々と仕事をこなしていく方のようなのです。しかし、ここ1、2ヶ月はどうも業務の様子が普段と違ったようです。
【Aさんの状況】
・ミスが多くなった。繰り返し失敗するようになった。
・コミュニケーションがうまく取れなくなった。
・期日に間に合わないことが増えた。
・周囲からのクレームが増えた。
・上司や同僚とトラブルを起こすようになった。
・報告義務を怠るようになった。
・遅刻、早退、欠勤が急に増えた。
・身体面:吐き気、下痢
・精神面:活気が減った
・認知面:悲観的な考えが急に増えた
これだけみると業務のクオリティや勤務態度もふつーに問題レベルです。
周囲も「ちゃんと真面目に仕事をせい!」と思いたくなります。
しかし、もともとはそうではなかったという点がポイントです。
確かにAさんの業務量は多く、本人もキャパオーバーになっていて、仕事が追いつかない状態ではあることは事実です。元々仕事の段取りが悪いタイプなのかもしれません。ただ、ここ最近で急に上記のような支障をきたすレベルになっていることはメンタル不調の可能性がある状態として理解し、適切なサポートをする必要があることが予想されます。
(仕事が上手くできるできないは、いまは別問題として切り分けて考える)
大事なのは、一人で抱え込ませないこと
上記のチェックリストはあくまで参考程度にして頂きたいのですが、
もし当てはまる数がとても多かった場合は、一人で抱え込ませずに相談してもらう、ということが大事なアクションになります。
(職場全体が疲弊しているからと言って、放置するのは危険です。)
同僚の方でAさんのように様子がいつも違ってきたなと思ったら、
上記のチェックリストを参考に今の本人の状態を問診してあげてください。
「私も仕事しんどいんだから自分で頑張って欲しい...」という気持ちもわかります。けれども、もしAさんのように業務に支障がすでに出ているレベルの方であれば、突然倒れて休職になるケース可能性も高いです。そうなると、仮にその同僚があなたと同じチームの場合、今以上にあなたとチームメンバーの負担が増えることになります。同僚本人のためにも、あなたやチームのためにも、なるべく早期の段階でメンタル不調の兆候を捉えてケアしていきましょう。
本人が相談できる環境を整えてあげれば、メンタルの状態をキャッチすることができるので、突然休職という事態はある程度避けられるかと思います。
そこから先のラインケアは、人事部や産業医、部門長を巻き込んで具体的なサポートを行っていくことが望ましいです。
このあたりの専門的な動きは内容が濃いので、要望が多ければまとめてみます。
では本日はこれにて終了です。
ここまでお読み頂きありがとうございました〜!