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やめられない、自炊

毎日3食、365日自分で作ったものを食べています。

体に合うものが限られていたり、
こだわりが強すぎたりして、
外食が負担になる、という理由もあるにはあるのだけど、

やっぱり私は「お料理」が好きで、「自炊」が好きで、
苦にならないから続けられているんだろうなと思います。


と言ったらさぞかしお料理が上手なのだろうと勘違いされるかもしれませんが、まったくそんなことはありません(^^;)

お料理が「得意」なわけでもないし。
すぐれた技術があるわけでもない。

華やかな「映える」お料理は皆無だし、
自分が食べることしか考えていないので、正直(というか絶対的に(笑))
私以外の人が食べても美味しいとは思わないかも。


それでもなお、自炊が好きなのはどうしてだろう?
私にとっての自炊の魅力ってなんだろう?

と、改めて考えてみたのです。





自分が心地いいものを作れる


第1にはこの理由があると思います。


味覚が過敏だったり
合わないものを食べると体がすぐ反応してしまったりして
だいたいの外食やお惣菜や加工品は私には刺激が強すぎてしまう私。


いつもお手伝いに行ってる農家さんから直接もらう野性味あふれるお野菜。
作り手の思いに共感できる調味料や自家製の発酵調味料。
大好きなお豆や乾物。

自分が安心できるものだけを使って作ることができるから、
作ることも苦にならないし、
体も違和感なく受け入れてくれる。

何で作るか、何を作るか、の中に、

「自分の心地いい」
をいっぱい詰め込める。

それが自炊の良さの一つだと思います。






ゆらぎを楽しむ。過程を楽しむ。


これは三浦哲哉さんの「自炊者になるための26週」という本を読んでいて気づいたことです。


私が、自炊を好きな理由、
自炊を「やめられない」理由。

それは、
自炊でしか感じ取れない、
その時々のお料理の「ゆらぎ」やお料理の「過程」を含めて、
まるごと楽しめるからだと。


たとえば同じお野菜でも、
旬のはしりか、盛りか、なごりか、で少しづつ味わいが違うし、
切り方や加熱時間でも違ってきます。

いつも同じではない、この「ゆらぎ」を、
自炊ならおおらかに受け止め、楽しむことができます。


また、
お野菜を蒸しているときに蒸気とともに漂ってくる、
まるみのある優しい香り、
お味噌をといたときのふわっと立ち上る香りなど、
自炊でないと味わえないお料理の「過程」にも、
発見や楽しみや感動が無数にあり、
これは市販品や外食では絶対に感じられません。

自分でつくるものはその時々で味のぶれもあり、
思ったのとは違う仕上がりになることもあります。

でも、「おいしくないから処分しよう」とはならず、
「まあこれはこれでありかな」
「ああしたらこうなるのか」
と、思うくらいで、

うまく作れなかったものでさえ
愛おしく感じるのです。






お料理はセルフケア


ストレスの発散法を特に持ってない

自分の中にためこんでしまう

自己肯定感ぜろ


そんな私にとって、
気づけばお料理が、セルフケアになっています。

時間さえあれば、お料理をしていたい。


鬱ぎみになって、もう生きるていくことにすら絶望していた時も、

お料理だけは、続けることができました。

お料理が私の命をつなぎとめてくれていた、といった方が正確かもしれません。


「何を作ろうかな~」と考えるとき。

発酵菌たちを愛でながら発酵食品を仕込むとき。

お野菜ひとつひとつを手に取って、洗ったり、
切り方を考えたり、
お野菜の状態を見ながらじっくり加熱したりして
お料理を作るとき。

心が浄化されていくような気分になります。


特に、まるめたり形作ったりする作業が好きで、
おむすびや
べじつくねみたいなものを作っている時間は至福の時。

自分をいたわることはとてもへたくそなのだけど、

お料理することが私にとってはセルフケアで。


盛り付けて「いただきます」と食べるとき。

ゆっくりかみしめながら味わうとき。

頭でばかり考えるくせのある私ですが、

「心地いいもの」を作って食べると

凝った料理では全然なくて、質素なものばかりだけど、

頭ではなく細胞一つ一つが

「おいしい!」と感動し、

安心に包まれていくのです。

この感じは、他では味わえない。
この感覚をずっと大事にしていたい。

だから自炊をやめられないのだと思います。

お料理という手段がなければ、

とっくに私は、

ぽっきり折れて、立ち直ることもできず、
灰のようになって、なくなって、
こんな文章も書いていなかったでしょう。


今もまだ、
気持ちの波は激しく、
自分を責めること、どうしようもない不安に駆られることはあるけれど、

毎朝のお味噌汁づくりや
週末の作り置きおかずづくりが

支えてくれていると感じます。






やっぱり自炊!


そんなこんなで、

私はこれからも自炊を続けていきたいと思うし、
続けていける環境にありたい。

お野菜やお豆や
発酵菌たちに感謝しながら、

お料理できる幸せに感謝しながら、

全然手の込んだものでも、
万人受けするものでもないけれど、

ずっとずっと
わたしにとってなくてはならない
「自炊」を

続けていくと思います^^


まるめたり形作るお料理が好き。
私にとってはおむすびも、買うものではなく自分でむすぶもの。




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