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旅と暮らしのエッセイ。暮らすように旅する日常 🕊

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暮らすように旅する滞在記。ADDressで、家を持たない多拠点生活をしていたときの記憶です。旅先での日々の暮らしから芽生えた感情や気付きを綴っています🕊
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#わたしの旅行記

旅先を舞台に、暮らしを続ける。

旅先を舞台に、暮らしを続ける。

2021年の8月、ちょうど3年前(もう3年前!)、ひとりで住んでいたアパートを解約して、スーツケースとリュックサックにすべてを詰め込んで旅をするように暮らし始めた。「家」という生活の基盤そのものを捨ててしまうのは不安だったし、本当にこのまま進んでしまっていいのか、とても悩んでいたものだ。ワクワク感よりも不安感が多い。そんな旅のスタートだった。

俗にいう旅暮らし、多拠点生活。名古屋から京都、神戸、

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ハワイ旅行を、30枚の写真と言葉で振り返る。

ハワイ旅行を、30枚の写真と言葉で振り返る。

ハワイ、4泊6日の旅。風景、2人での写真、それぞれのソロの写真、食べ物、本当に知らずにたくさんの写真を撮っていた。

たまにパートナーと「ここからはカメラはしまって目に焼き付けるだけの時間ね」と言い合うこともしばしば。目に焼き付けたい景色はただじっと見つめる。

それでもやっぱり、写真に残すということは、いつまでも忘れないためにはとても大切だ。だから私は写真に残す、言葉を残す。そのときの感情を閉じ

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『海の街について.』、ZINEを製作しました。旅暮らしの愛おしい日々について。

『海の街について.』、ZINEを製作しました。旅暮らしの愛おしい日々について。

【エッセイ&写真集『海の街について.』を製作しました!&販売します】

かわいい正方形のZINEです。私が旅暮らしをする中で出会った、忘れられない海の街について。9の街の空気を、私が見た景色と、私が味わった感情、すなわち写真と言葉で40ページにわたってお届けします。

表紙にはあえて文字を入れていません。正方形で、大好きな街の写真を入れたらとてもかわいくなったので、そのままポストカードのように部屋

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淡路島の青い海に恋をして

淡路島の青い海に恋をして

GWに、淡路島へ1泊2日の旅をした。天気がよくて、まるで恋をするかのように、淡路島の青い海に魅せられて。また大好きな場所が1つ増えた、そんな旅の記憶です。

飛び込んでくるのは、青と緑の世界三宮の駅前でレンタカーを借りて、明石海峡大橋をわたり、淡路島へ。長い長いトンネルを超えた先に、あっと驚くような青い青い海が飛び込んできて、誇張でもなく「わぁ!」という声が自然と漏れてしまう。

太陽にあたって水

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写ルンですを現像して蘇った、季節外れの夏の思い出

写ルンですを現像して蘇った、季節外れの夏の思い出

つい先ほど、もはやインテリアと化していた写ルンですの現像をしにいった。27枚撮り終えた後はすっかり忘れていて、もう何ヶ月も現像を後回しにしていたのだ。

もうどんなものを撮っていたのかを、まるで思い出せなかった。だからこそ、現像に出して、待っている間、気が気じゃなかった。私の目を通してどんな景色を捉えてたんだろう。ちゃんと写っているかな。現像された27枚を見て、私はどんなことを感じるのだろう。

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余白の時間を愛せる街

余白の時間を愛せる街

尾道の街に来たら、ついつい嬉しくて無駄に街を歩き回ってしまう。路地に迷い込んでみたりして、ひたすらに坂を駆け上る。歩いていると、毎日同じような写真を無駄に撮りたってしまうし、無駄に海を見ながらぼけーっと何もしない時間を過ごしてしまう。無駄に早起きをして海から昇る朝日を見たり、無駄にゆっくりとオレンジに染まる夕焼けを見たり。尾道に来ると、本当に<無駄>な時間が多いように思う。

けれど、尾道に来ると

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旅先で観光ではなく”ふつうの暮らし”をすること

旅先で観光ではなく”ふつうの暮らし”をすること

私はいま家を持たずに旅をしながら暮らす、多拠点生活をしている。そんな旅暮らしも8ヶ月目に突入した。そのなかで私が最も意識しているのは、いくら年中無休で旅ができる環境とはいえ、旅先で観光をするのではなく暮らしをするようにしていることだ。

旅先で”ふつうの”暮らし””日常”を過ごす

これが私の心地よく日々を過ごすためのルール。6時に起きてストレッチをして朝ご飯を食べて。途中で散歩の時間をたっぷり2

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「知らない街」が「好きな街」へと変わる過程を楽しむ

「知らない街」が「好きな街」へと変わる過程を楽しむ

2月下旬、神奈川県秦野市鶴巻温泉に滞在した。「秦野市」も「鶴巻温泉」も、そこに滞在すると決めたときまで、名前すら聞いたことがない街。

ダーツの旅のようにぽーんと向かって、地域に触れ、地域の人に触れ、魅力を存分に味わう。そんな、「名前も知らなかった街との、偶然の出会い」について振り返る。

名前も知らなかった街へ旅する私はいま、「ADDress」という日本全国定額で住み放題のサービスを利用して、家

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