昔懐かしい味で元気になろう
次から次にいろいろなことがあって何だかしんどいな、というときは、昔ながらの懐かしい味わいが、心と身体をいたわってくれます。たとえば、「甘酒」。近年、「飲む点滴」とか、「飲む美容液」などと評され、その栄養価があらためて注目されていますね。かつては、節句や祭りのときなど折々に家庭で作っていたものです。江戸時代には「甘酒売り」がいて、暑気払いに飲まれていました。長崎では、秋祭りときには食卓にあがります。身心が高揚する祭りをのりきるためには、欠かせない飲み物なのです。
甘酒
昔ながらの味というと、「サツマイモ」をつかった食べ物がいろいろ浮かびます。「サツマイモ」は、便秘を予防し、シミ・ソバカスにもいいといわれる健康・美容野菜です。日本へは、17世紀はじめ、琉球経由でオランダ船が平戸に運び植えたのが最初ともいわれています。そんな歴史的背景もあってか、長崎県内各地には、いも寄せ(野母崎)、びょうたれ(諫早)、どんだへもち、ろくべえ(島原)、かんころもち、かんころ団子(五島)など、「サツマイモ」をつかった食べ物が九州のなかでもとくに多いような気がします。
さつまいも
かんころ団子
対馬の「せん」は、昔のきびしい島の暮らしから生まれた保存食。「サツマイモ」から取り出したでんぷんを粉を固めたもので、洗い、発酵、乾燥、水戻し、漉し、乾燥など、いくつもの工程を経て作ります。仕上がるまで約2ヶ月かかるそうです。保存しておいた「せん」は、水を加えてこねて、団子や餅、ろくべえなどにしていただきます。
せん
「石垣まんじゅう」は、さいの目に切った「サツマイモ」が石垣のように見えるおまんじゅう。九州各地で作られているようです。小麦粉とサツマイモで簡単にできるので、昔は農作業の合間に作って食べたそう。ちなみに「石垣まんじゅう」は、愛知県の郷土料理「鬼まんじゅう」とそっくり。どちらも、それぞれの地域の人々に親しまれ、おまんじゅう屋さんなどで、一年中手に入ります。
石垣まんじゅう
おはぎやぜんざい、おまんじゅうなど、「小豆」を使った和菓子も昔ながらのほっこりする味わいです。「小豆」は、疲労回復に良いといわれ、筋肉痛、肩こり、だるさ、夏バテなどにも効果があるそうです。
小豆
暑さが続く季節におすすめなのが、「冬瓜(とうがん)のスープ」です。鶏肉と塩味のあっさりとしたスープで、とろりと煮た冬瓜がおいしい。暑い季節になると必ず母親が作ってくれた思い出のスープだという人もいます。薬膳では、冬瓜には身体の余分な水分を排出させる作用があり、むくみや暑気あたりによいといわれています。
冬瓜のスープ
戦争やさまざまな自然災害を乗り越えてきた先人たちが、食べ繋いできたものには、理にかなった栄養素が含まれています。そんな食べ物に力をもらって、一日一日を元気に過ごせたらいいですね。
株式会社みろく屋
みろくやは長崎のソウルフードであるちゃんぽん・皿うどんを代表商品として、長崎の「おいしい」を全国に向けて発信している企業です。
「おいしい笑顔」は「幸せな笑顔」。私たちはお客様の「おいしい笑顔」のために日々努力し、前進し続けてまいります。
株式会社みろく屋ウェブサイトhttps://www.mirokuya.co.jp
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