本気で結果を出したいなら〇〇にフォーカスするのをやめろ。
誰もがいい結果が欲しいからこそ何かを考えて新しい事を始める。
何も理由が無いのに自主的に何かを続けられる人は存在しないとさえ思う。
ダイエットを始めるその裏側には、瘦せてきれいになりたい、かっこよくなりたいなどのゴールに対するモチベーションがあるから行動できる。
嫌いな仕事を続けるのにも「お金を稼ぐ」という大義名分があれば耐えていける人も多いだろう。
でもこうした長期にわたって達成したい目標を設定するなら、覚えておきたいことがある。
それは、
数値(目に見える数値に)フォーカスしすぎないこと
人は目に見えて結果が出るほどその行動に価値を感じて続けやすくなる。
そしてほとんどの長期目標(ダイエット、勉強、ビジネス)はすぐには目に見えるような結果がでない。
だからほとんどの人が行動に価値を感じられないでやめてしまう。
そこで数値目標というものがある。
数値目標とは文字通り、ある目標を達成するまでの道のりを数値化する事。
こうすることで自分が実際進歩しているのか、目標に近づいているのかを 目に見える形で追跡できる。
数値化してあげることで今まで目に見えなかった自分の進歩状況が分かるようになるから、
行動に価値を感じることができるからその行動を続けやすくなる。
でもこれには大きな落とし穴があって、使い方を間違えてしまうと意味の分からないことになってしまう。
日々自分の立てた数値目標を続ける事はとても気持ちがいい。
何故なら確実に前に進んでいる感覚を味わえるからだ。
でももし数値目標を達成することに必死で、その内容が伴っていないとしたらどうだろうか。
始めは一日一時間の勉強が数値目標だったとしよう。
もっと勉強すればもの数値を更に上げることができるそして
より多くの時間=目標により近づく
っていう考え方に縛られてしまうともう大変。
気づけば何をやったかではなく何時間やったかが自分の進歩を測る指標となってしまう。
数値目標を達成することが目標になる、つまり本当に達成したい目標を達成するための手段が目的になってしまうのだ。
いくらレベルの高い数値目標を達成しても、その数値の中の作業の質が悪くなれば意味が無い。
たどり着くまでの道のりが長ければ長いほど、そこにたどり着くための過程の質を上げていかなければならない。
でも皮肉なことに道のりが長ければ長いほど、同じ質の高い作業を繰り返し行うことが難しくなる。
毎日毎日同じ作業の繰り返しのように感じるし、目に見える結果が出てくるのも何か月、はたまた何年後かもしれない。
だからこそ身に見えるような結果が自分の進歩図るための大きなモチベーションになるのだ。
数値目標っていうのは一番手っ取り早く自分の進歩を図ることのできる手段だ。
何時間勉強した、とか何キロやせたとか、何キロの重りを挙げられたとか そういうたぐいのやつ。
こうやって例を挙げてみると結構なじみがあると思う。
自分の進歩を数字で図ることで今まで抽象的だったものがより具体的になるし、進む方向がより明確になるような気もする。
確かに正しく数値目標を使いこなすことができればこれほど使えるものはないだろう。
でも使い方を間違えて過度に数値ばかりを気にし始めたり、
数値そのものが自分の成長を図るものになってしまったとき全てが裏目に出てしまうことも少なくない。
ダイエットは顕著な例だ。
ダイエットを始めるひとは必ずと言っていいほどまず何キロ落とすかの目標を決める。
初めの方は数日で数キロの体重が落ちる。でも実際は落としたい脂肪ではなくて体に保持されていた水分が減っただけ。
数値上は体重が減るからあたかもダイエットにおける最高のスタートを切ったような気分になる。でもしばらくするとほとんど体重に変化が見られなくなっていって、
数値の中での変化のなさにストレスを感じてしまう。
ダイエットにおいて本当に皆が落としたいのは体重ではなく脂肪だと僕は思う。
脂肪は一日に数キロ落ちていくほど単純なものではない。
どれだけうまくやっても一日数十グラムの、変化があるのかないのか分からない速度でダイエットは進んでいく。
そこを数値にばかり気を取られてばかりいるとあまりの変化のなさにストレスを感じるし、最悪のケース簡単に投げ出してしまう原因にもなりうる。
勉強を例にしても分かりやすい。
一日何時間勉強するって言う目標を立てたとする。
この時間目標を達成できた日は満足するけど、達成できなかった日には
まるでその日一日がダメの日のように感じる。
とにかくその数値目標を達成することに必死になってしまい、気づけば仕事のクオリティなんか度外視になってしまう。
日本の社会はこの傾向が本当に強うと思う。
週40時間と残業がベーシックで、サラリーマンだろうがアルバイトだろうが結局仕事の内容よりも仕事量とそして何時間仕事をしたかで給料は決まる。
初めのうちは数値目標を使ってもいい。
なぜなら今まで成功体験がない人や、新しいことへの実際進歩を感じられるかどうかは物事を継続していくうえでこの上なく重要だからだ。
でも一度自分自身と、自分に見合った方法に自信を身に着けることができたのなら、
量ではなくて、質にこだわっていく方がいいんじゃないかなって思う。
なぜなら未来の結果は紛れもなく自分の日々行ってきた内容に左右されるからだ。
本当の目標を見失わないようにするためにも、
あまり数値目標には頼らない方法を探していこう。
数値にフォーカスしてしまうと手段が目的になってしまう。