有名人気分?!エビータ博物館で出会った子どもたちとの想い出/ブエノスアイレス日記⑤
ブエノスアイレスで行きたかった場所のひとつ、Museo Evita
「人情深い」アルゼンチン人
拙いスペイン語で私がよく言うフレーズのひとつに「Gracias son muy amables」という言葉があります。
スペイン語の先生に教えていただいた「優しくしてくださって本当にありがとう」というようなニュアンスのフレーズです。
ブエノスアイレスに住むようになって現地の方々と関わる中で感じるのが、彼らは本当に「amables」=優しく、そしてemotionalだということ。
人との距離感が近く、挨拶では必ず頬と頬を寄せあってハグをする。
カフェでも街なかでも、老若男女関わらず、真剣にそして楽し気に熱く語り合う。
あとは例えば、修理や調整などのお願い事を普通に頼むとなかなか動いてくれないのに、本当に困っていることや、誰かのために何かをしたいという気持ちが伝わると、とたんに協力的になってくれたり…
単に「感情的」というより、なんというか良い意味でお世話焼き、おせっかい…そう「人情深い」なと感じることが多い!
今回もそんなことを感じたのが、ずっと行きたかったMuseo Evita、「エビータ博物館」で出会った小学生たちです。
きっかけはマドンナ主演の「エビータ」
まだ10代の頃、きちんと意味も理解できないまま観たけれど強烈に印象的だったマドンナ主演の「エビータ」。(こちらの映画も、アルゼンチン国内外それぞれで賛否両論あるとは聞きますが…)
ブエノスアイレスに住みはじめてから、壁画や店名などでたくさんの「エビータ」を見かけ、美術館のようなお墓が立ち並ぶ「レコレータ墓地」の中でも、エビータのお墓はいつもお花と観光客で賑わっています。
せっかくこの街に住む機会に恵まれたのであれば是非、Museo Evitaに行ってみたいと考えていました。
平日でも混雑!エビータの人気を実感
博物館の建物は、20世紀初頭にカラバッサ家の豪邸として建てられた大きなお屋敷です。アルゼンチン重要文化遺産でもある美しい建物で、内部も趣があり素敵でした。
エビータが身に着けた衣装を始め、展示と映像で彼女の生涯に触れることができる博物館。
訪れた日は普通の平日でしたが、オープン直後には受付に行列が!
やはり今でも多くの人を惹きつけてやまない存在なのだと改めて感じました。
ミュージアムショップには「エビータニンジャ?!」
着いて早々、受付スタッフの方が着ていたエビータのトレーナーが気になっていた私。
ミュージアムショップで購入できると聞き最後に訪れると、ポップなデザインの商品もたくさん並んでいました。
中でも気になったのが、こちらのEVITA NINJYA。
文字はもはや日本語なのかどうかも怪しい。
が、とにかくあのエビータがアニメ風の”くのいち”や女剣士風になっている…日本人として喜ぶべきなのか?しかしアルゼンチン人的にこれはどうなんだろう?なんだかひとり反応に困ってしまいました…
併設の「エビータ博物館レストラン」もおすすめ
博物館をゆっくりと楽しんだ後は、お友達と待ち合わせ、併設のレストランにも足を運びました。中庭の美しさが有名で、温かい季節はオープンテラス席が人気です。
この日は寒かったので室内で過ごしましたが、予約をしていたため窓際のおしゃれなテーブル席に案内していただき、店員さんも優しく、とっても楽しい時間を過ごすことができました✨
現地小学生たちとの心に残る温かな出会い
「あなたが好き」「一緒に写真を撮って」
この日はちょうど、小学生の社会科見学的な団体が来ており、外国人(しかも、9割以上が白人と言われることもあるアルゼンチンでは珍しいアジア人)の私に興味を持ってくれたのか、館内でも何度も話しかけてくれました。
その後ミュージアムショップを出た後にロビーで友人を待っていると、あれよあれよという間に取り囲まれ、ちょっとした人だかりができるほどに!
スペイン語があまり話せないと伝えると「You are beautiful」「I love you」などなどわかりやすく良い英語でいろいろ褒めて(笑?)くれました。
突然の大騒ぎにかなり戸惑いながらも、子どもたちは皆さん可愛らしく、先生方からは御礼を言われ、博物館の方もインスタに上げたいからと写真撮影してくれるなど、なんだか有名人になったような気分でした。
エビータニンジャからもわかるように、現地で日本は人気なので日本好きなのかな?と思いつつ、それにしてもあんなに熱心に気持ちを伝えてくれて、会えてうれしかったと喜んでくれる様子を目の当たりにし、ちょっと感動してしまいました。
アルゼンチンは、相手への好意や賛辞、そして興味などをストレートに表現する方が多いと感じます。
そういえば、息子と同じ6年生の学年でも、男女ともにお母さんやお父さんと寄り添って登校し、手を繋ぐことも、ハグやキスをしてバイバイするのもごく普通。
日本ではその年齢だと、もうあまり見ない光景かなと思います。(うちの息子もすっかりそれが普通になっています笑)
もちろん文化や国民性の違いも大きく、良い悪いという話ではないのですが、アルゼンチンの方々との交流を通して温かさを感じたことは多く、また良い想い出が増えたなぁと感謝の気持ちでいっぱいです。
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