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詩『逆光の海を泳ぐ』
逆光を描く
逆光を撮る
逆光を泳ぐ
(レンズ越しのかげを跳ね返して、)
✓breath
『Are you ready?』
//flash……//flush……//
/アルコールインクの/滲み/傾き/迸り/情感/流れ/いろの混ざり具合/ひかりの弾き具合/刹那の切なさ/一瞬、一瞬を切り取って/ルーズにシャッター切って/浮浪/flow/不老/いつか色褪せても/その瞬間の高揚感は/記憶の根底に/鮮やかに刻まれている/反転したネガ/感光/と/記録/
//flame……//frame……//
『Shall we dance swinging waltz?』
いろんなステップを踏めなくても、あまりワルツを知らなくても、じたばた足が絡んじゃっても、派手に転んでもいいじゃない。上手く踊るより、groovyな感じで身体を揺らしたい。もっとわくわくしてたいの、もっとどきどきしてたいの。だから内側の枠をはみ出して、動悸を突き破って、フリースタイルで踊り明かしたい。分厚いハウツー本を情熱で燃やして、火照る身体をなだめて、hun!How to do anything ,how to do something else,それはわたしたち次第だ。
誰もひかりを連れてきてはくれない、誰も夜明けをレクチャーしてはくれない。いつだって足元の灯台では、ちいさな明かりが手を振っている。そう、学校では教えてくれないこと。どんな方程式やどんな言語でも解明できないこと。逆光の海を泳ぎながら、何度でも息継ぎすること。たくさん吐き出した二酸化炭素を吸って、酸素と交換してくれる植物みたいなひとを見つけること。暗闇のなかの光合成。その日のために、ちいさなひかりを貯めておこう。胸の貯光槽にそっと降りつもってゆく。
逆行を眺める
逆行を楽しむ
逆行を見送る
星は廻る
星を待つ
星は惑う
/ほしの流れに/身を委ねるか/抗うか/
/いにしえの/頃よりの/星読み/
/順行/と/逆行/の/関係性/
(天体望遠鏡越しに惑星を弾いて、)
✓blow
逆光も斜光も順光もすべて……ひかり
ひかりとかげの織りなす画面が生まれる
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photo 1:見出し画像、(みんなのフォトギャラリーより、Syuheiinoueさん)
photo 2、3、4:フリー素材
design:未来の味蕾
word:未来の味蕾
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