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北欧で手工芸と暮らす

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スウェーデンで手工芸に触れながら暮らす。 ある時は村の記憶。ある時は手工芸の話。 幸せってなんだろう。 正解はひとつじゃない。 間違ってもいいじゃない。 多分大丈夫。 …
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#はたらくってなんだろう

はい。やり直して

はい。やり直して

今日はオーダー製作のはなし。

薪を入れる為のカゴを白樺の皮で製作して欲しい。sizeは60×40×60くらいの。

そんなオーダーをつい先日受けた。

実はこんなに大きなカゴ作った事がない。

普段は身に付けられるbagや小物入れ、それにパンようのカゴなど小さなものが多い。

そして持ち手やショルダーの紐に革ひもを使うのが私のオリジナル

だから今回も持ち手には厚めの革ひもを使っていた。↓

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北欧で工芸作家

北欧で工芸作家

初めてのnote。先ず何をそして何から書いたら良いのか考えて 考えた結果先ずは自分の話を書いてみることにする。

今住んでいる国はスウェーデン。 

今年で16年目になる。  

16年。振り返るとあっという間。スウェーデンに来ることになったのも半ば運命だったのではないか。と今思い返すと敷かれたレールを進んで来たかの様に思える。それくらい全てがスムーズで、出会う人全てが今に繋がりがあって。。  

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スウェーデンの民族衣装が欲しい

スウェーデンの民族衣装が欲しい

ある時に

民族衣装が欲しい

そんな一言を呟いたら、織物部屋のお婆さんが

なら自分で作ったら良いじゃない

と物凄く良いこと思い付いたわ!と弾むような声で言うので思わず。

そうするわ。

と答えてしまった。

簡単に作れば?と言うけれども

お婆さんの言う"作れば?"は先ず布を織るところからだったなんて。。

今思えば無謀。

何百もの縦糸を数え 織機の綜絖に通していく。

これだけで数日か

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Vävstuga  (ヴェーブストゥーガ)

Vävstuga (ヴェーブストゥーガ)

スウェーデン語でVävstuga (ヴェーブストゥーガ) と読む。
vävは織る stugaは小屋。つまり織物小屋の話。

私の住む村にはまだvävstugaが存在する。
昔はどの共同体にも必ずあったそうで、村に必要なテキスタイルを村のみんなで織っていたそうだ。

最近では手織りをする人が減り vävstuga は縮小され
現在私の村のvävstugaは70-86歳のお婆さん9人で運営されてい

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