【手軽に千里眼】 相手の本心を見抜く方法
言葉なんてものは虚飾だ。
言葉を扱っている人間がこんな、
元も子もないことを言うのもどうかと思うが、
これはあながち間違いではない。
たとえば、
シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』を、
あなたはご存知だろうか?
この作中で、
シーザーは “親友” だったブルータス一行に暗殺されてしまうのだが、
不思議なことに、
ブルータスは死ぬ最期まで、
「ブルータスはシーザーを愛していた!」
と、言い張るのだ。
しかし、
冷静に考えていただきたい。
ブルータスはシーザーを間違いなく、
殺害している。
この “事実” には誤解の余地はない。
もっと言うと、
シーザーもブルータスも現代でいうところの政治家。
つまりこの物語は、
政治闘争を描いているのだ。
百歩譲って、
ブルータスも “顕在意識では”
シーザーのことを愛していると “思い込んでいた” のかもしれないが、
潜在的な欲求(本心)は間違いなく、
シーザーを邪魔に感じており、
だからこそ、殺害するに至ったのだ。
この物語から得られる教訓は、
人の本心を知りたくば、
相手の言動ではなく、行動を見よ。
ということだ。
言葉はいくらでも偽ることができる。
だが、行動を偽ることはできない。
たとえば、
「妻とは離婚するつもりなんだ」 と言いながら、ズルズルと都合のいい不倫関係を続けている男性。
「僕は君を信じてるし愛しているから…!」と言いながら、パートナーのスマホを平気で覗き見る男性。
「別に本気で好きなわけじゃなかったし…!」と言いながら、自分のパートナーとのセックスでは避妊をするくせに、浮気相手とは毎回避妊をせずにセックスをしている女性。
本気で離婚を考えているなら、さっさと話を切り出すだろう。
というか、そもそも、
パートナーを大切にする誠実な男性は、たとえ夫婦仲が悪かったとしても、ケジメをつける前に不倫関係を持ったりしない。
本当にパートナーを愛しているなら、パートナーのプライバシーを尊重するので、スマートフォンを勝手に見るようなことはしない。
単に、あなたのことを信用していない証拠だ。
本気で好きじゃないのであれば、必ず避妊をするはず。
しなかったということは、妊娠しても構わないと思っていたからであり、
むしろ、現パートナーとの子供は絶対に欲しくないという気持ちの表れに他ならない。
このように、
僕たちの身の回りにも、
こういった言行不一致は山ほどある。
もし、
誰かの本心を知りたいと思ったら、
行動を見て欲しい。
真実は、行動にこそ表れる。
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