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自動思考を止める方法

司会者:JAYさん、今日は「自動思考を止める方法」についてお話しいただけるということで、まずその重要性について教えていただけますか?

JAY:そうですね、今日は自動思考を止めることについてお話ししたいと思います。自動思考を止めるって、実はとても大切なことなんです。そもそも、なぜ自動思考を止めた方がいいのかというと、すべての悩みや苦しみは、この自動思考から生まれているからなんです。ネガティブな感情や不安も、自動思考にくっついてくるんですよ。

司会者:なるほど、つまり、自動思考が悩みや苦しみの根源だということですね。

JAY:その通りです。自動思考さえ止められたら、本当に幸せな気持ちが増えるんですよ。私もマインドフルネスを実践してきて何年も経ちますが、これができるようになってから、生き方が大きく変わりました。ご機嫌な時間が増えて、くよくよ悩むことも減りました。もちろん、全く悩みがなくなるわけではないですし、時には未来の不安も感じます。でも、この方法を知っていると、人生をより良くするために大いに役立つんです。ただしくは「自動思考を止める」というか、「自動思考に気づいている」という感覚です。

司会者:自動思考に気づいていることで、どのように人生が変わるのでしょうか?

JAY:自動思考を止めることで、自己受容が高まり、周りにポジティブな影響を与えることができるようになります。自動思考が止まると、自分自身や他人を裁くような無意識のジャッジも減っていきます。その結果、心が豊かになり、周りの人たちとの関係も平和で豊かなものになっていくんです。そういった世界が広がっていくと、本当に素晴らしいですよね。

司会者:確かに、自動思考を止めることができれば、心の平穏が得られそうですね。具体的にはどのようにして自動思考を止めることができるのでしょうか?

JAY:まず、自動思考というのは、簡単に言うと左脳的な思考です。左脳は思考を司り、右脳は身体の感じる部分を司ると言われています。つまり、左脳が考え、右脳が感じるということです。自動思考を止めるためには、左脳の思考を止めることがポイントなんです。

司会者:左脳の思考を止めることで、自動思考も止められるというわけですね。

JAY:そうです。左脳が無意識に自動的に起こす思考は、知らず知らずのうちに私たちにネガティブな影響を与えています。自動思考が起こることで、自分を責めたり、嫌な気持ちになったりすることが多いんです。でも、この自動思考が止められれば、そのような悩みや苦しみを手放すことができるんです。気づかないうちに自分を責めていることに気づいたら、それが自動思考の仕業だと理解してみてください。

司会者:JAYさん、自動思考を止めるためには、左脳と右脳の使い方が鍵になるとおっしゃっていますが、その仕組みについてもう少し詳しく教えていただけますか?

JAY:そうですね、まず左脳は思考を司っているので、分析や言語の処理が得意です。私たちが日常生活で誰かとコミュニケーションを取るときや、未来や過去をイメージする際には、この左脳を使わないといけません。だから、左脳を完全に止めるわけにはいかないんですが、上手に付き合っていく必要があるんです。

司会者:なるほど、左脳を止めるというよりも、うまく使い分けるということですね。

JAY:その通りです。現代社会では、どうしても左脳優位になりがちです。仕事をしたり、コミュニケーションを取ったりする上で、左脳を多用しますよね。でも、その結果、私たちは無意識に左脳的な思考を選んでしまっていることが多いんです。そこで、意識的に右脳に切り替える練習をしていくことが重要です。

司会者:右脳に切り替える練習というのは、具体的にどのようにすればいいのでしょうか?

JAY:まず、感じることに意識を向けることです。左脳は過去や未来を思考するのに対して、右脳は「今ここ」に集中します。右脳を使うと、感じること、味わうことが中心になります。左脳が過去や未来に飛んでしまうのに対して、右脳は常に「今ここ」にいるんです。ですから、右脳に意識を向けることで、今この瞬間を感じることができ、結果として幸福度が高まるんです。

司会者:「今ここ」に意識を向けることが、幸福感を高める鍵なんですね。

JAY:そうです。左脳に頼りがちになると、過去の成功体験や未来の不安に縛られてしまいますが、右脳を使って「今ここ」に意識を向けることで、奇跡的なことが起こるんです。右脳的な感覚を信じること、五感を感じることが大切です。五感はすべてを知っていると言われていますから。

司会者:瞑想もその一環として効果的なのでしょうか?

JAY:まさにその通りです。瞑想はこの練習の一つです。目を閉じて呼吸に意識を向けることで、感じるという右脳の働きを強化します。呼吸に意識を集中させることで、今この瞬間にいる感覚を養うことができるんです。これを繰り返し練習することで、左脳の自動思考を止め、右脳を活用する時間が増えていきます。

司会者:JAYさん、今の話を聞いていると、「考える」と「感じる」は同時にはできないということが、ポイントのようですね。これについてもう少し詳しく教えていただけますか?

JAY:そうですね、これは本当に重要な点です。考える、つまり思考することと、感じることは同時にはできないんです。だから、どちらかを選択しているわけですね。例えば、思考が出てきたときは、左脳を使っていることになりますし、逆に感じているときは右脳を使っているんです。この2つは同時に起こることはないんです。

司会者:確かに、それを理解すると、考えているときと感じているときの違いが明確になりますね。

JAY:そうなんです。考えることと感じることが同時にできないということは、実は非常にシンプルな原理なんです。日常の中で多くの時間を考えることに費やしていると、どうしてもネガティブな思考に陥りがちです。でも、その瞬間に「自分は今、考えているな」と気づくことが第一歩です。そして、次にその思考から距離を置くことが重要です。

司会者:思考に気づき、それから距離を置くということですね。その具体的な方法はどうすれば良いのでしょうか?

JAY:まず、自分が考えていることに気づいたら、その考えている自分を観察者の視点で見るんです。そうすることで、自然と距離ができ、思考に振り回されることが減っていきます。そして次に、体に意識を向けるんです。これは瞑想の練習でも身につけられますが、日常生活の中でも実践できます。例えば、食事をしているとき、掃除をしているとき、コーヒーを飲んでいるときなどに、意識的に感じることにフォーカスすることが大切です。

司会者:日常の中で感じることに意識を向けることで、よりマインドフルに過ごせるということですね。

JAY:そうです。マインドフルに過ごすことで、思考にとらわれず、「今ここ」を感じる時間が増えていきます。これを繰り返すことで、右脳を使う時間が自然と長くなり、幸福感も高まっていくんです。だから、日常のささいな瞬間でも、この練習を取り入れてみてください。それが、結果的に自動思考を止める力を養うことにつながります。

司会者:JAYさん、右脳と左脳のバランスを取ることについて、とても興味深いお話をされていますね。右脳的な感覚を優先することが大切だとおっしゃっていますが、これを続けていくと、どういう変化が起こるのでしょうか?

JAY:続けていくと、気づいたら自然と右脳的な感覚が中心になっていくんです。もちろん、左脳を捨てるわけではありません。左脳も上手に使えば大いに役立つんです。右脳的に「本当にやりたいこと」を見つけたら、その後は左脳を使って計画を立て、実行すればいいんです。ただ、ネガティブな回避反応のようなものは、現代ではあまり必要ないんですよね。

司会者:確かに、ネガティブな思考にとらわれる必要はありませんね。今の自分がどちらを選んでいるかを意識することが重要ですね。

JAY:そうです。考えている時点で、すでに左脳的な思考が働いています。だから、何かを頭で理解しようとすると、すぐに左脳が優位になります。ここが少し難しいところなんですが、基本的には「気づいて距離を取って、体に意識を向ける」という瞑想の基本と同じなんです。瞑想の練習と日常での左脳と右脳の切り替えは、密接に関係しているんですよ。

司会者:瞑想を通じて、その切り替えが自然にできるようになるということですね。

JAY:そうです。これができるようになると、目の前のことに集中できるようになり、未来も変わっていきます。未来の不安にとらわれて行動を止めるのではなく、自分がワクワクする選択をすることが大切なんです。右脳的なひらめきやアイデアは、最初は「できる気がする」と思えるものです。しかし、左脳的に考え始めると、「うまくいかない理由」を作り出してしまいます。

司会者:右脳的なひらめきを素早く行動に移すことがポイントということですね。

JAY:その通りです。ひらめいた瞬間は、非常に前向きで、できる気がするものなんです。でも、行動を遅らせれば遅らせるほど、左脳が「やらない理由」を作り出してしまいます。ですから、右脳的な感覚を信じて、できるだけ早く行動に移すことが重要なんです。それが、未来をより良い方向に変えるためのカギとなります。

司会者:JAYさん、右脳を使うことで今ここに集中する大切さを強調されていますが、具体的な方法についても教えていただけますか?

JAY:そうですね、右脳を活用して今ここに集中する練習は、とてもシンプルで効果的なんです。例えば、よくあるのが「こうなったらどうしよう」「うまくいかなかったらどうしよう」という思考がぐるぐる回り始めることですよね。そういう思考をやめる練習をすることで、自己実現が驚くほど早まりますし、人生を全開にしていくためには、この方法が非常に効果的なんです。

司会者:とても興味深いですね。その練習は具体的にどうやればいいのでしょうか?

JAY:とても簡単です。例えば、深呼吸をしてみてください。深呼吸をすると、胸が広がりますよね。そして、息を吐くと胸が縮む。その感覚に意識を向けるだけで、今この瞬間を感じることができます。このとき、何かを考える余地はありません。胸の広がりや縮みを感じるだけで、思考は止まるんです。

司会者:確かに、今この瞬間に集中すると、頭の中が静かになりますね。

JAY:その通りです。深呼吸をしなくても、今座っている感覚や、足が地面に触れている感覚に意識を向けるだけで、思考が止まります。触れている部分を感じると、その瞬間だけは思考ができない状態になりますよね。ただし、これはほんの一瞬のことで、すぐにまた思考が動き出します。だからこそ、一瞬一瞬を感じる練習を繰り返すことが重要なんです。

司会者:その繰り返しが、「今ここ」に居続けることを可能にするということですね。

JAY:そうです。「今ここ」にいるというのは、一瞬一瞬の感覚の連続なんです。何度も何度もその感覚を感じることで、今ここに居続けることができるようになります。今この瞬間には不安や心配事は存在しません。今ここにはすべてが整っていて、満たされている状態があるんです。それを感じ取ることが、平穏な心を保つための鍵なんです。

司会者:JAYさん、右脳的な感覚を取り戻すことの重要性について、具体的な練習方法も教えていただきましたが、やはり「今ここ」に集中することが鍵なんですね。

JAY:そうです。その通りです。今ここに意識を戻す瞬間、思考が手放されて、右脳的な感覚で「感じている」という状態に入ります。この状態が繰り返されると、思考にとらわれる余裕がなくなり、不安も消えていきます。体温や温かさ、生きているという実感を感じることができるんです。たとえ寒くても暑くても、体に痛みがあっても、今この瞬間に集中することで、それさえも軽減されることがあります。

司会者:その痛みの軽減にも「今ここ」の意識が関係しているのですね。

JAY:そうなんです。私も以前、10日間の瞑想修行に参加したとき、ずっと座禅を組んで瞑想を続けるうちに、あちこちが痛くなってきました。しかし、その痛みをただ観察することで、痛み自体が和らいでいくことを経験しました。これは、頭の中で勝手に痛みをジャッジしているだけで、実際にはその痛みは必ずしも現実のものではないということです。

司会者:痛みや他人への判断も、頭の中でのジャッジが原因であることが多いのですね。

JAY:まさにその通りです。私たちは、他人や物事を見ているつもりで実際には見ていないことが多いんです。頭の中で勝手に過去の経験や偏見に基づいてジャッジを下しているだけで、本当にそのものを見ていない。例えば、過去に嫌な思いをした人と似た顔の人を見たときに、「この人も嫌な人かもしれない」と勝手に思い込んでしまう。それもすべて思考的なものです。

司会者:では、その思考的なジャッジから抜け出すためには、どうすれば良いのでしょうか?

JAY:まずは、体の感覚に意識を向けることが重要です。例えば、呼吸に意識を集中させてみるといいですね。鼻の入口に意識を向け、空気が入ってくる感覚や出ていく感覚を観察する。この瞬間、今ここにいるという状態になります。これはマインドフルネスの基本的な練習で、この感覚を大切にして繰り返していくことが重要です。

司会者:その練習を続けることで、思考にとらわれにくくなるのでしょうか?

JAY:そうです。繰り返しこの練習をすることで、左脳を使う癖が少しずつ緩んできます。思考に振り回されることが減り、右脳的な感覚で「今ここ」に集中することが自然とできるようになるんです。この状態に慣れてくると、心が静かで穏やかな状態が増え、より豊かで満たされた日々を過ごせるようになると思います。

司会者:JAYさん、今お話を伺っていて、現代社会で「今ここ」に意識を向け続けることがどれだけ重要かが伝わってきましたね。特に、インターネットや24時間の繋がりがある中で、どうやってその感覚を保つかが課題のように思います。

JAY:そうですね、現代社会では本当に生きづらい部分がありますよね。インターネットやスマホで24時間、誰かと繋がっていることができる時代ですから、時にはしんどく感じることもあります。でも、そんな中でも「今ここ」に意識を向けることができると、感謝の気持ちやマインドフルな感覚が自然と増えていきます。

司会者:その「今ここ」に意識を向けることで、執着や不安も緩和されるということですね。

JAY:その通りです。今ここに意識を向け続けることで、自分の思いや体に優しく意識を向けることができるようになります。例えば、寝る前には少し時間を取って、自分の心地よさに意識を向けてみてください。自分の体と心に優しい気持ちで対話をして、いろんな思い込みを一旦置いておくんです。今日も無事に過ごせたことを喜び、まだ息ができていること、そして周りに支えてくれる人や仲間がいることに感謝する。それだけで十分だと自分に伝えてあげてください。

司会者:そのように、自分に対して「これで十分」と伝えることが大切なんですね。

JAY:そうです。それだけで、心が穏やかになり、安心感が得られます。現代社会の忙しさや不安に対抗するためにも、こうした実践を日々の中に取り入れてみてください。明日も、ぜひ日中に少しでもこの実践を取り入れてみてください。自分自身を大切にする時間を持つことで、より充実した日々が送れるようになるはずです。

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