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目に見えぬ 発酵ランチ 1月に 食べて腸が 活性するか
「ずいぶんと仲間が増えた、ますます繁栄するぞ、そして進化をもっと遂げ、永遠の生活圏をつくるんだ」長老はそうつぶやき、目を細めている。
長老の一族は圧倒的な速度で数を増やした。それも短時間でだ。一族みんなは、共通して甘いもの好きであった。生活圏には限りなく甘いものがあり、それを際限なく食べるが、食べるとどうしても排泄物が出てしまう。
排泄物にはいろいろあるようだが、中にはアルコール成分が検出されるものや、乳でもないのに乳の名のつくエネルギー源のひとつである乳酸、さらにはコウソ(酵素)という名のついた、たんぱく質などである。
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だが彼らは知らなかった。彼らが数を増やして繁栄している裏には、彼らをはるかに凌駕する巨大な生命体が、彼らの排泄物を利用しているという野望があることなど。そしてある時がくると、その巨大生命体に生活基盤ごと食べられてしまうのだ。
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「このランチには多くの発酵食品が使われているのか、昼間だからさすがにアルコールはないが、乳酸菌や麹菌を使っているものが多くある。こりゃ腸が活性化しそうだ」
1月のある日、客のひとりが頭の中でそう考えながら、箸を持ち、ランチのおかずをパクリと食べる。そして発酵ランチをすべて食べ終え、胃袋が膨らんだ時、ふと短歌が頭に浮かんだ。
目に見えぬ 発酵ランチ 1月に 食べて腸が 活性するか
(めにみえぬ はっこうらんち いちがつに たべてちょうが かっせいするか)
今日の記事「富田林宮町の月2回営業している、腸活ランチ・やのや」を参考にしました。